地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

600万アクセス御礼・北陸鉄道3740形

2017-03-28 00:16:00 | 懐かし画像


 いつも当ブログをご覧頂き誠にありがとうございます m(_ _)m
 このたび当ブログは600万アクセスの大台に達しました。既に世の中における趣味情報の共有は顔本やツイッターの類に移り、ブログは時代遅れの感が強まりつつある今日この頃ですが、私自身は前二者には面倒臭さを感じてやっておらず、書きっぱなしのブログにある種の安堵感を抱く今日この頃です。大変遺憾ながら、年々多忙の度が強まることにより、更新頻度も「基本的に毎日更新」を保てなくなって久しいですが、それでも一定数の方がこのような個人的趣味活動&思い入れのブログを楽しみにして下さっていることには感謝の念に堪えません。今後も、時間的余裕の許す限りなるべく更新して参りますので、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
 そこで記念の懐かし画像としまして、600万にちなんで600V車の手持ちカットの中から、北陸鉄道石川総線の3740形をお手軽スキャンしてみました。



 今でこそ東急7000系 (下回りは異なりますが) や京王3000系といったオールステンレス車で占められている北陸鉄道は、かつてオリジナル車や名鉄の中古で占められ、車種的にみてそれはそれは複雑怪奇で魅力的な世界でありましたが、このうち名鉄3300形を譲り受けた3770形につきましては以前350万アクセスに際してアップしていますので、今回は名鉄900形を譲り受けた3740形です。名鉄900形といえば、現在の河和線である知多鉄道の目玉車両910形として登場し、名鉄に戦時合併されたのちはロングシート化され、さらには電装解除にまで至りク2330形と改番されたものの、昭和40年に600V用車両として再電装され、間もなく瀬戸線の特急用として君臨するようになったということで、言わば流転と伝説の車両と言えましょう。その瀬戸線が昇圧と栄町乗り入れを果たしたことで廃車となった後は、計4両が北鉄石川総線に移り、転換クロスシートもそのままに石川総線の目玉車両として君臨するようになりましたが、ついに東急7000系に押されて廃車となったのは1990年ということで、製造から59年という長寿を全うしたことになります。
 名鉄の旧型車にぞっこんであった中坊・高坊であった頃、北鉄石川線を訪ねたのは、まさにそんな名鉄の中古である3770・3740形に惹かれてのことでしたが、3770形は車内がニス塗りであったのに対し、3740形はさすが瀬戸線特急用であっただけにペンキが上塗りされ、「何だ、イマイチつまんねーの」ということで二の次気味であったのを思い出します。実際には、3740形も乗ってみれば老朽化が著しく、ギシギシきしみながら激しく揺れるなど、余りにもシブい古武士そのものな戦前形電車の魅力にあふれていましたので、二の次扱いとは何という贅沢な時代でしょうか……(滝汗)。
 なお今回の画像は、たまたまキレイに撮れていたのが3744号車であるという理由で、2枚とも3744の画像となっていますが、下の画像は検査上がり間もない姿で、戸袋窓がHゴム支持に改められています。
 そんな3770・3740形といった名鉄の戦前製中古が走っていた時代も既に遠く去り、今や東急7000系も北鉄入線から四半世紀を軽く超えてしまったとは……時間の流れは本当に早いものです。もしかすると、そろそろ7000系の置き換えも視野に入って来る頃合かとも思われますので、こんな感じでステンレスカー以前のカオスを思い出してみるのも悪くはないでしょう。そこで、こんなタイミングだからこそ、北陸鉄道旧型車の体系的な鉄コレ化を激しく希望します……。この3740形を出せば、自ずと名鉄の900形も鉄コレ化するのは容易ですし♪