地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

江ノ電1201F・台湾平渓線との交流ラッピング

2014-07-26 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 江ノ電と台湾鉄路管理局は昨年4月に観光連携協定を結び、約1年の予定で《江ノ電と平渓線の一日乗車券を相手側に持参した客に一日乗車券を進呈する》という太っ腹なサービスを始めたところ、好評のうちに来年春まで延期となっています。そこで今週、順調に推移している江ノ電と平渓線の関係をさらに深める目的で、江ノ電1201Fに両路線の観光名所(とゆーか台湾側は台北市内の比重が高い)や車両をあしらったラッピングが御目見得し、関係者によるテープカットとともに賑々しく (?)走り始めました。
 個人的には、この交流事業が始まって以来、まだ「のりおりくん」を持参して平渓線に乗りに行くという野望 (ちっちゃ!)を果たしてはいないのですが、平渓線に乗ったことがある者としてかねてから「何かしら台鉄的なものを江ノ電の車両にあしらって欲しいなぁ~」と思っておりましたので、こういう楽しい話題には吸い寄せられずにはいられません。そこで昨日、非常に久しぶりに「何も予定がない平日休み」が巡って来たことから、これまた非常に久しぶりに江ノ電をサクッと訪ね、登場したばかりのラッピング1201Fを激写して参りました!



 しかし……昨日の1201Fは鎌倉方に連結され、ちょっと不発気味でありました。否そもそも、肝心の車両をモチーフとしたデザインは、正面と連接部付近に江ノ電305と台鉄DR1000が描かれているだけで、期待したほどヲタ要素は盛られていない感じ……。と申しますのも、この企画は単に江ノ電と台鉄のみが行っているのではなく、台湾政府と神奈川県の観光部門、それにチャイナエアライン=中華航空(まさかこのブログの読者には、中華航空が中華人民共和国の航空会社であると誤解している方はおりますまいな? 爆)がからんでいるため、結局のところ江ノ島・鎌倉界隈と平渓線・台北界隈の観光名所を互いにアピールするデザインとなっているのです。そして、江ノ島の灯台兼展望台に対応するものとして台北101が、しらす丼に対応するものとして小龍包の写真が印刷されているといった具合。まぁそれはそれで、多くのパンピー観光客の皆様にはアピールとなるわけですが……(苦笑)。そして、鎌倉方の1251に江ノ島・鎌倉の名所が、藤沢方の1201に台北界隈の名所がデザインされていますので、台湾とのタイアップらしさを強調するのであれば、1201Fが藤沢方に連結されている必要があります (汗)。
 というわけで、まぁまたそのうち出直します。何せ昨日は海沿いでも余りにも暑すぎ、藤沢を出てから藤沢に戻って来るまで2時間という体たらくでしたので……(海水浴客やサーファーの皆様はサイコーに気分の良い一日だったでしょうが、海老名で36度あれば、七里ヶ浜や江ノ島辺りでも余裕で舗道面は鉄板焼……(@_@;)。
 それにしても、まぁこれはこれで正面にちゃんと2車種が描かれているから良いか、と思う反面、未だに「台鉄車両そのもののデザインを塗装またはラッピングして欲しい」と思う、何とも往生際の悪いワタクシでございます(滝汗)。以前妄想で描いた藍色普通車風でなくとも構いませんので、DR1000テイストの塗装など如何でございましょうか……? また、いずれ台鉄平渓&深澳線のDR1000にも、これと同じデザインのラッピングが出現することが予想されますが、やっぱDR1000に305Fの塗装をラッピングしてみた姿を見てみたいわけでございます……(^^;)。


 鉄ヲタ的にはこの部分が一番良いですなぁ~。
 しかし台湾の皆様は、横濱・鎌倉といった固有名詞は御存知かも知れませんが、神奈川という行政単位は御存知なのだろーか? (汗
 かといって、湘南と書いても、中文では湖南省南部という意味に……(笑



 1201側はこんな感じ。



 正面HM。解像が悪くてスミマセン (^^;
 ハートの中には台北の名所やら飲茶やらが描かれています。


東急8500系、夏の斜光を浴びて走る

2014-07-25 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 東急公式HPによりますと、昨年開催されて大好評であった長津田工場の一般公開を、今年も9月28日に開催するとのこと。但し例によって、事前応募&抽選制ということですので、訪問希望の方は手続きを怠りなきよう……。と記している私はと申しますと、この日は外せない仕事の予定が既に入っておりますのでダメダメです (苦笑)。恩田構内に入るか入らぬか以前に、こどもの国線の4連を撮りたいのですが……これもダメだこりゃ、と。
 一方、最近東急の駅には、ソウル特別市地下鉄道公社 (5~8号線。ちなみに1~4号線はソウルメトロ) との交流を匂わせるポスターが貼られています。例えば今ですと、ソウル中心部の人工の川「清渓川」界隈をアピールする内容だったりします。



 それを見るにつけ「そんなにチョンゲチョンなんか行っても面白いもんかね。ソウル、つーか韓国観光の面白みは、観光客向けの小綺麗な空間ではなく、政治がかったアヤシイ空間(対北朝鮮・反日・脆弱すぎる歴史的自尊心がらみ)を冷やかしたり、ケンチャナヨで終わってる雰囲気な場末の街で韓国人ヅラして安いメシを食うのが面白いんじゃねーか (変なモノを混ぜられるのも因縁つけられるのもスリルのうち。○と○供はすっこんでろ!)」と思う今日この頃。まぁ、少なくともソウル側が東急側にラブコールを送って経営・技術面での交流を欲しているのだろうな……という雰囲気くらいは感じられました。
 その交流は、実は結構本気のものだったようで……韓国・聯合ニュースが昨日伝えたところによりますと、江ノ電と台湾・平渓線との交流よろしく、東急とソウル5~8号線でも類似の観光交流をするのだとか。東急の利用客がソウル5~8号線の観光ポスターの前で記念写真を撮り、それをソウル5~8号線の駅事務室で見せると、5000ウォン入りのキョトンカードゥ=交通カードをもらえるのだとか(ソウルからの客も東急の駅で500円分のパスモをゲット可能)。
 まぁ、これを以て美味しいと思う方がいるのかどうか、これをチャンスに首爾に行ってみたいという方がどれだけいるのか、私には全く分かりませんが、とりあえずソウル5~8号線は末端しか撮り鉄可能な場所がなく、如何にもロテムな電車しか来ませんので (この点、まだソウルメトロの方が、KORAILからの直通もあって車種にバラエティがあり、写欲をそそられます)、個人的にはそんなサービスにつられて行くこたぁねーな、と (汗)。
 というわけで、先日撮影した8500系を貼ります (爆)。余りの暑さで、乱筆乱文のあとはオチがない旨、大変失礼しました (^^;)。あ、一応、一枚目のカットは初めて「ひる準」を撮ったものということで……。

新ヤンゴン熱鉄記 (15) キハ52+のと

2014-07-24 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 DCファンとしてミャンマーの日本中古DC情報を発信しておられるRBEまにあ様の「ミャンマーの鉄道ニュース受け売り」(DCの話題のみならず様々な路線・列車の新設・改廃など極めて詳細にわたり必読)によりますと、日本を発ったJR北海道DCおよび久留里線キハ38がようやくティラワ港に到着し、今後運用入りに向けて整備を急ぐとのこと。そして、具体的な運用路線も一応決まっており、何と!非冷房のキハ141+142はヤンゴン~バゴー間で使用するほか、冷房車のキハ40 330/1330番台およびキハ38はヤンゴン環状線のエアコンヤター (冷房車の意) とするとのこと!!
 このうちヤンゴン~バゴー間の約70kmにつきましては、既に軌道改良開始により、1時間40分で到達できることを確認済みであり、日本の援助によるさらなる改良で1時間20~30分となるのも時間の問題でしょう。この区間の流動は、インセインの東1.5kmほどのところにあるバスターミナルと、バゴー市街南西のバスターミナルの間を10~15分間隔 (?) で随時運行している日本中古バスが圧倒的なシェアを占め (私も今年3月の訪問ではバゴーからの帰りにこれを利用)、鉄道が占める比率は寥々たるものとなってしまっているのが現状です。しかし……このバスはあちこちに停車して70~80分程度かかるだけでなく、インセイン東~ヤンゴン中心部の間は乗換移動が必要です。交通渋滞が急激に深刻になりつつある昨今では、ヤンゴン~バゴー間を移動する客の多くがこのバス移動を「ウザい」と思っているのかも知れません。実際、昨年バゴーを訪問した際、午後の帰りにネーピードー発の急行を利用したところ、席がなくても列車に乗ってヤンゴンに行きたいという客がそれなりにいました



 したがって、キハ141+142のシャトル便が1~2時間間隔程度で設定されれば、結構良い商売になるのではないかと思いますが、当初PDCがヤンゴン周辺の低い車両限界を避けて地方線区に投入されたといわれただけに、果たして直接PDCをヤンゴン地区で運用するのか、それともPDCは地方に入れ、その代わりに地方のキハ52をヤンゴンに戻して運用するのか、興味深いところです。
 いっぽうの環状線冷房車計画につきましては……やはりキハ181の環状線エアコンヤターでは、朝夕はラッシュ輸送に対応出来ず、日中は一周乗車のピクニック乗客に占拠されてしまい (苦笑)、余り宜しくないと判断したのかも知れません。そこで、急行天北組+久留里組を皮切りに、今後日本から導入が見込める冷房車をどんどん環状線エアコンヤターとし、非電化ながらも理想的な通勤路線へと脱皮させよう(あたかも関鉄常総線や非電化時代の札沼線のヤンゴン版?)ということなのかも知れません。そして個人的には、キハ181の環状線運用は短命に終わり、別路線で本来あるべき優等列車に回されそうな気が……。というわけで、環状線でキハ181に乗りたい方はお急ぎになられた方が良いのかも (震え声)。
 そんなこんなで、来年春はヤンゴン訪問を1年パスで良いかな?と思っていたのですが、こりゃあまた来年も行かなければならないのではないかと……(汗)。バンコクが戒厳令発令中であまり撮り鉄向きではないような気もするので (案の定、戒厳令が出て以来タイ訪問客が激減しているとか。こんなときに泰緬鉄道に乗りに行けば結構空いていそうで良さそうな気がしますが……)、今度はマレーシア経由にでもするかのぅ……。
 こんな情勢に刺激されるかたちで、去る3月のヤンゴン撮り鉄の続き……昨年大いに楽しませてもらったRBE5011 (キハ52 110)と、RBE2513 (のとNT103)の混結によるコンピュータ大学運用です。この目撃で「キハ52がコンピュータ大学運用に!」と心臓バクバクになってしまったがために、翌日のバゴー訪問はヘンテコLRBEをバゴー駅で撮ったのみで早々にヤンゴンに引き上げ、午後ダニンゴン駅で待ち構えたものですが……何と、訪問時はコンピュータ大学にからむ2運用のうち1運用は日替わりメニューとなっており、RBE5011は来なかったのでした……(何のためにLRBEでのニャンキャシェ往復を諦めたんだよぉぉぅ!号泣)。
 というわけで、今回の訪問で撮影したキハ52の画像はこれだけ。しかも凄まじい逆光ですので、相当レタッチ面で無理に無理を重ねた結果がこのザマ……。まぁ、このRBE5011は昨年結構撮り貯めましたので、まぁ良いのですけどね……(鬱)。

第五ジャカルタ炎鉄録 (54) 東急8007F

2014-07-23 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 東急の伊豆急帯といえば何と言っても忘れられないのは、9年前の8007F「伊豆のなつ」です。当初は誰も注目していない中、8000系が登場して間もなく東横線沿線にて生まれ、しかも父親が伊豆出身という私としましては、こういう企画は余りにも強烈で感動的過ぎる……と思い沿線に張り付いてみたところ、余りにも夢のような走りに思わず歓喜感激雨あられ状態に……。しかも、すっかり感動して毎週末ごとに通ったところ、少しずつサボの装いを変え、最後には様々なアイテムがマスクを飾りまくっていた光景に、元住吉関係者の皆様の8000系に寄せる愛の深さを感じて激しく心を打たれたものです……。そんな8007Fは、引退後他の仲間と同じく伊豆急に行くのではなく、川崎市営埠頭へ陸送されてインドネシアへと旅立つ東急車の第一陣となったという点でも大いに新鮮な衝撃をファンに与えたものです。



 以来8007Fは、「伊豆のなつ」姿にKAI旧マークを貼っただけの姿から (初訪問がこの姿に間に合わなかったのは些か痛恨です……)、黄色+黄緑帯、そして現在の青黄帯へと姿を変えてきたものです。しかし……かつての夢のスターの姿は何処へやら、クハ8007は行先表示器がチョロいLEDに交換されてしまい (しかも機能していないという……)、クハ8008に至っては幕とHゴムが丸ごと無くなっているではありませんか……(号泣)。投石の被害などに遭ってしまえばいつかこうなることは分かっていたとはいえ、かつての夢の編成が痛々しい姿になるのを眼にするのは辛いものがありました。
 まぁ、何時までも壊れたまま放置するはずもないでしょうから (とくに雨の吹き込みという問題が……) 恐らく今頃は修復が終わっていることを祈るばかりです。そして、いよいよ来月に迫って来た6回目の遠征では(日々忙しさに負われ、具体的なプランニングをしたり、6月改正時刻表をダイヤグラムに起こしたりといった作業をするヒマが全くないという……。超行き当たりばったりな訪問となりそうです @_@)、すっかりボゴール線の主力の座を205系に奪われながらも引き続きジャカルタにおける東急車第一陣としての存在感を魅せまくってくれることを願っています。

登場8周年の夏を迎えた東急8614F伊豆急色

2014-07-22 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 まだ気象庁からの正式発表はありませんが、天気予報から類推すれば本日は多分間違いなく関東甲信の梅雨明け! 青空と日射しがまぶしい夏本番がやって参ります。個人的には暑いのは得意ではないのですが (滝汗)、今年の梅雨は突然の凄まじい豪雨から始まって、一昨日辺りの雷ゴロゴロに象徴される雷雨に終わるといった感じで、とにかく気まぐれな湿気と寒気に振り回されたという気がしておりますので、まぁ何と申しますか、ようやく待ちに待ったなという感じです。
 先週、かなり久しぶりに恩田を訪れた際には、ついでに超久しぶりに田都撮影にも励んだのですが、新ダイヤとなってから時間帯ごとの傾向と対策 (KSTのいずれが多いか) を全く調べる暇もなく、『東京時刻表』を持参していたわけでもなかったため、待ち構えていても「M8→M8→K5→M8→T5→M8→T5→M05」と8連チャンで8500が来ないという驚愕の事実に天地がひっくり返るかの如き激しい動揺が……(まぁメトロ8000は良いのですけど……さすがに……号泣)。しかし!不運は何時までも続かない! トンネルの奥から、ド順光を突き破る鮮烈な水色帯が見えた瞬間、まさに鬱陶しい季節が間もなく終わりを告げて夏本番近し!ということを感じ、歓喜とともに激写したのでした……♪



 それにしても、かつて東横線8007Fが、通常の営業運転を終えてインドネシアに旅立つ直前、突如伊豆急帯を巻いて伊豆観光キャンペーン列車「伊豆のなつ」として毎週末ごとに神秘的な走行を魅せてから、早いものでこの7月で9周年となりました。その後、海を渡った8007Fに代わって8614Fがその役目を引き継ぎ、「伊豆のなつ」または「早春の伊豆」ドア脇ステッカー及び車内広告を掲げてきたわけですが、8614Fはとくにこれといって今すぐ廃車予定というわけではなかったため、キャンペーン終了後も伊豆急帯を剥がすわけでもなく引き続き日常の運用に投入され、東武を含めた半直沿線民に伊豆急の存在を知らしめる役割を果たしてきたと言えましょう。それは穿って考えてもみれば、いま流行の「線路が接せず直通もしていない同業他社どうしの塗装提携アピール合戦」(京急と西武)のはしりでもあったと言えるかも知れません。まぁ勿論、伊豆急は東急の子会社ですので、同列には論じられないかも知れませんが (笑……でもまぁ、これと同じ手法で、上田色ラッピングの東急8500が登場することを未だに願っているのですが……。上田が舞台の大河ドラマも決まりましたし)。
 そしていつの間にか、そんな伊豆急帯8614Fが登場して以来、去る6月末で8周年が過ぎました。この間、8614Fは全検・重検でもしや廃車……と思ったこともありましたが、結局鶴丸航空問題や副直対応といった課題に東急が負われる中、本来であれば既に長野・秩父・インドネシアに向かった編成に次いで真っ先に処分されそうであった8614Fがこうして生き残ってきたことこそいとをかしけれ! 幸運の黄色い・赤い電車などとパンピーを喜ばそうとする企画がイマイチわざとらしさを拭えない中 (あ、それでも西武9000は早く撮りたいっす ^^;)、8614Fこそ強運の電車として大いにアピールされて然るべきであると思うのは私だけでしょうか? (これに対し、長津田で数ヶ月間動けなくなったり、はたまたインドネシアでも不調で死亡中の8613Fは、8500系の中でも最も運の悪い編成ということで……滝汗)