地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

宮城乗物縦断 (6) 阿武隈急行8100系

2019-07-25 14:02:00 | 地方民鉄 (東北)


 周知の通り、仙台近辺では417・455・717系が廃車となり、東日本大震災以来気仙沼行きの直通DC列車も消え、石巻へのキハ111・112直通快速も仙石東北ラインに役目を譲った結果、料金不要列車において2扉車がほとんど消え、残るは阿武急から毎日2往復直通して来る8100系4連のみとなっています。そのことは、仙台都市圏近郊輸送が如何に繁盛しているかを物語っており、実際撮り鉄していても、多少運転間隔が開くともう大混雑という情景を目にするものですが、それゆえに2扉車という存在は相当ネックになっているはず……。車齢という点でも、8100系はいつの間にか圧倒的に古い車両となっているのは否めないところです。



 このたび阿武急がついに車両の世代交代に踏みきり、しかもE721をそっくりそのまま阿武急新色にしたAB900系を投入したのも、ひとえに仙台都市圏における輸送の標準化・平準化を念頭に置いたのでしょう。当面は1編成しか存在しないため、線内限定運用に入っていると思われるものの、2編成目がデビュー次第真っ先に、仙台直通4連はAB900系になる可能性が高く、したがって8100系の4連が日常的に見られるのも過去の話となるでしょう。その結果、昭和の香りを残した車両が東北線の仙台口から基本的に消えることにもなります(臨時では陸羽東線直通の「みのり」がありますが……)。8100系の4連が福島以南にも乗り入れていたのは、遠い昔の話になりますね……(乗ったけど写真撮ってない……^^;)。
 というわけで、阿武急8100系4連を撮るのはまさに今のうちとなりましたが、とりわけ土曜休日は「ホリデー宮城おとぎ街道」号と称して巨大なHMを装着するのを見逃すことは出来ません。
 そこで、去る4月に宮城県南部の奥州街道を歩いた際には、そのついでに、是非このHM付き4連を撮りたいものだと思いまして、岩沼市街北のルートインをチェックアウトして徒歩数分で着く奥州街道踏切にて、僅かな待ち時間で激写しました♪ このとき踏切の脇では、車で乗り付けたヲタが粘っていましたが、架線柱の処理が難しいのに何故そこで撮るの?としか思えない……。それと比べれば、多少の架線柱と草のうるささにもかかわらず、順光で完璧にキメることが出来、このシーンもまた街道徒歩鉄活動 (笑) に色を添えることになったのでした。

 それにしてもこの電車、もし直流であれば、大井川鐵道あたりに最適だと思わなくもないのですが……改造費用がかさんでムリなのでしょうか。思いつきの妄想失礼しました。

梅雨色の大井川鐵道・EL客車点景

2019-07-23 00:14:00 | 地方民鉄 (東海道)


 トーマス系列大繁盛やSL故障のため、ELは引っ張りだこ。



 客車の多くがトーマス化。かわね路用が不足し、スイテ・ナロもフル動員。



 特別車両 (+300円) として定期運用されるようになったナロ80に初乗車。



 大代川側線には真新しい柵。12・14系整備に向けた本気と解釈しました。

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 更新が相変わらず滞っており、大変恐れ入ります。m(_ _)m
 このたび、久しぶりに大井川鐵道を訪ねて来ました。
 普通列車の大幅減便後は初めてで、さぞかしヒマだと思いきや、とにかく息つく暇もなく (?) シャッターを切り続け、やっぱたまには来てみるものだな、と思った次第です。
 というわけで、大井川ネタも連載して参ります。お楽しみに。

南海高野線徒歩鉄・感動シーンいくつか

2019-07-15 09:59:00 | ノンジャンル


 6001に当たり、堺東〜河内長野間の爆走に感激……。



 高野山の一峰をバックに、6300系が駆け上がる!



 和歌山線で見かけた3本中2本は105系でした (最早偶然?)。



 天空塗装ブルーリボン、キターッ!
 (バス専用道入口〜女人堂の間で撮っています)

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 更新間隔が開いて、いつもお楽しみ頂いている方には恐縮です。
 先日、三日市町から高野山まで、往年の高野街道を歩きつつ、ついでに南海高野線の電車を激写するという、何とも酔狂な徒歩鉄活動をして参りました (笑)。
 控えめに言って、やっぱ南海高野線は最高やで☆
 撮影した画像は連載でアップしますが、いつになるやら……ヤバイです (^^;

関西ぶらり鉄2019春 (5) 南海6000系

2019-07-12 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 このたび南海をめぐっては、なにわ筋線の建設が正式に認可されたり、高野線のすぐ脇にある仁徳天皇陵が世界遺産に認定されたりといった慶事が続いているところですが、このうち仁徳天皇陵については真横から眺めても面白くも何ともない茂みに過ぎませんので、全容が良く見えるという堺市役所をそのうち訪れてみたいものです。一方なにわ筋線につきましては、なんばの手前から新線を掘って新なんば駅を設け、さらにJRと合流して北梅田・新大阪に至るということですので、では一体南海本線と高野線それぞれの列車をどの程度なにわ筋に直通させるのか、そして現在のなんば駅の位置づけはどうなるのか、今後の車両計画全体にどう影響するのか、実に興味は尽きないところです。



 もっとも、なにわ筋線が開通する頃には、高野線を走る名車中の名車・6000系は完全になくなっているわけで、何とも残念無念……。否さすがに、なにわ筋線開通時点で車齢60年超の車両が直通運転に用いられるわけもないでしょうか (^^;)。
 何はともあれ、京急800形が引退した今や、大手民鉄の3〜4ドア通勤車としては最後の片開きドアとなった南海6000系……今日も4ドア・ギンギラコルゲート・二段窓・時代物のクーラーカバー等々、昭和な魅力を全身で体現しながら、急行〜準急あたりの主軸として最大限にブッ飛ばしています♪ 間もなく後継車両も落成して (8300系の高野線バージョン?)、2023年までに全72両が廃車となるとのことですが、とにかくも全車無事故・約半世紀活躍という不滅・黄金の記録を打ち立てつつ、有終の美へと走り続けて欲しいものです。

京釜線土砂降り鉄 (11) ソウルメトロ1000系

2019-07-11 00:00:00 | 韓国の鉄道


 このたびスタートしたウリナラに対する厳格な輸出管理をめぐって、ウリナラは「戦犯国イルボンのWTO違反」云々を声高に泣き叫んでいるようですが、まぁここらへんは如何にも腐れ儒者の本場らしい話ですので、お決まりの日常風景を生温かく見守れば良いでしょう。むしろ問題の本質としては、経産省の省令改正でいうところの「国際的な安全保障のため」云々という内容の背後にある、最近のローソク革命政権の下での深刻な管理体制の緩みがあるようで、そのことは早くもウリナラから伝わって来る「備蓄量が想定よりも全然足りない」というニュースからも明らかなようです。
 NKかIRか、果たして何処に流したのかは知りませんが、今後ウリナラ企業が日本から戦略物資を購入するにあたっては、過去に遡った戦略物資の輸入量・代金と、それを用いて製造される製品の質・量が見合っているかを自ら証明することを、霞ヶ関にある経産省の本丸御殿から直々に求められ、そのデータを経産省の百戦錬磨の技官が厳しくチェックするはず。書類上に細かく「今後は決して売らない予定ゲッスムニダ」と書けば良いという問題では到底ないのです。そう書いたところで、本当に横流ししないことをどうやって証明出来るのでしょうか。過去に遡って不正な貿易管理をしていないことをウリナラ自ら挙証できず、しかも恐らく大幅に輸入量と製品量が食い違っているとすれば、「イルボンはWTO違反の戦犯国」どころか、ウリナラこそが国連安保理の名において正真正銘のテロ支援国家と認定される可能性すらあるのです。



 というわけで、先日KORAIL5000系の画像をアップした際には、高品質な電装品の調達が滞って間引き運転になるのでは、という趣旨を記したばかりですが、最悪の場合、電車は大幅な間引き運転や運休に陥り、救済策としてアメ罐がKTXやITXセマウル、そして首都圏電鉄を牽引するというマニアックな光景が展開するのかも知れません。テロ支援国家ながらにも石油を売ってもらえればの話ですが……。何やらベトナム国鉄に譲渡されたソウルメトロ2号線チョッパ車が中国製罐に牽引されて一時期走っていた「ハロン・エクスプレス」のようですらあります。あるいは、先軍チョソンで辛うじて動いている電車や電気機関車と同じく、半導体をわざわざ使わない抵抗制御の釣掛式電車に改造すれば良いのかも知れません (ドシロートの妄想 ^^;)。これはこれで、世界中の釣掛式電車ヲタから絶賛されることになりますので、ウリナラは精神的勝利をおさめることも出来ましょう。その際の新塗装は勿論、当ブログが以前超妄想ででっち上げた「統一チョソン首都圏電鉄」塗装で宜しくお願いしたいものです。
 そんな美しい未来を何となく思い描きつつ、ソウル交通公社(ソウルメトロとソウル都市鉄道公社が2017年に合併し、英語名は引き続きソウルメトロ)の新1000系 (VVVFステンレス) 画像をアップしておきます。このデザインの車両は1〜4号線で広く走っており、違いと言えば交直流車か直流車か、そして帯色はどうかという点ですので、ある意味で東急2020・3020・6020系の発想を先取りしているのかも知れません (笑)。
 それはさておき、ソウルの中心街のみを走るソウル交通公社1号線に対し、乗り入れ先のKORAIL京元・京仁・京釜線が余りにも長いため、ソウルメトロの電車は滅多に来ず、これに当たること自体がちょっとした宝くじ級の出来事なのですが、そんな宝くじはしばしば大当たりであったりもします。慧眼な方は、どういうことか既にお気づきでしょうか?