地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

松本駅ちょい撮り鉄 (3) E257系

2020-01-25 09:40:00 | JR発足後の車両


 来たる3月のJR全国ダイヤ改正から、特急「踊り子」の一部はE257系に変わることとなり、それに向けた余剰E257系の改造が進んでいる昨今ですが、中央東線にはまだ1編成が予備的な存在として残されています。「あずさ」がE257で運行されていた頃には、このカラーリングが当たり前のものとなっていましたが、今や予備車として滅多に動かなくなった中では、登場当初の印象の通り「異彩」に戻ったかの感があります。



 今回のカットは、昨年の夏に松本駅を利用した際に、形式写真を撮りやすい位置にE257系が留置されていたことから、「そういえば」と思い撮っておいたものですが、「あずさ」での現役当時は全く写欲が湧かなかった車両でもあり、「何をいまさら」な感があります (^^;)。それでも、デジカメで撮る今日、見かけたら撮っておく方が長い目で見て良いことは言うまでもありません。
 ちなみに、去る正月明けに松本を訪れた際には、残り1本となったこの塗装の編成は、塩尻駅の三角線に移動しておりました。伊豆特急を切り回すうえでは、E257系が全て伊豆向け改造を受ける必要もないと思われますので、この塗装は今後も1本だけ残されてヲタ寄せに使われるのかどうか興味深いものがあります。とはいえ、普通車の座席の上にランプが装備されているE353系のシステムが中央東線に定着しつつある中では、今さら臨時特急でE257を使うと逆に混乱が起きやすい、という判断になりつつあるのかも知れません。今春の「臨時列車のお知らせ」が注目されるところでしょう。

315系発表にあたり……美しき哉313系

2020-01-23 21:18:00 | JR発足後の車両


 本日、JRCから315系の概要が発表されましたが、東急8590系のような正面、JRW323系のような側面、東武50000系列のようなカラーリングを眼にして、何やら合体ロボット風電車という印象がムラムラと湧いて来ました。まぁある意味、一般用鉄道車両のデザインが既に成熟・爛熟に達した結果なのかも知れません。それでも少なくとも、本邦のロングシート車としては最高の乗り心地・座り心地を誇る車両のひとつにして、211系5000・6000番台を置き換えるには好適な車両といえましょう。編成中に必ずトイレが設置されることから、18きっぱーの静岡大陸横断に際しての「危機」も和らぐことになりましょう (笑)。



 それにしても、315系の完成予想図を見ていますと……実物の方がはるかに見映えがすることもありますから予断するわけにも行きませんが、何と申しますかその……合体ロボット過ぎてイマイチしっくり来ないのが正直なところです (滝汗)。それに比べて、313系のデザインの完成度は本当に素晴らしいことに気付かされます。しかも313系は、1999年登場というのも心底驚きです。登場時から全く新鮮さを失わない主力車両……しかも形式と車番を記すフォントは国鉄フォント! JRCが、国鉄型車両の華である113系の正しい後継車として大量に製造した存在感は、315系の登場によっても決して揺らぐことはないでしょう。早いもので10年以上前になってしまった113・115系の短期大量廃車は衝撃的でしたが、その代わりに用意された車両が313系であるというのは、JRC利用者にとっての幸運と思います。
 また313系は、形態・運用面でのバラエティがあり過ぎるのも魅力的です。とりわけ3000番台は、御殿場・身延・飯田・美濃赤坂といったローカル運用に入るかと思えば、特別快速や新快速の増結車になったりもするのが面白すぎます。また、主に中央西線や関西線で運用される2連の1300番台は、深い木曽谷を2連で走り抜けて松本に至るかと思えば、こんな感じでブツ6を組むこともありますので、思わず目が点になります……(*^^*)。

京急大師線2020初詣HM (上) 京急鼠

2020-01-22 22:29:00 | 大手民鉄 (京急)


 毎年新春恒例の京急大師線・川崎大師初詣HMは、日中の列車に、概ね節分の頃まで装着されています。というわけで、先日川崎大師に初詣したついでに、港町にて撮影してみました。年始早々の鉄ヲタ殺到状態は既に去り、私一人だけで撮影地を独占しつつ、登場から35周年を迎えて最古参となった1500形初期車は今後どうなるのかという思いを巡らすひとときとなりました。



 この初詣HMは、公募を経て毎年2種類が採用されていますが、イラストやデザインの基本的なセンスを備えた方が描かれたHMであれば、自ずと写欲も湧くというものです。このHMは、京急電車を鼠が運転している(?)という、如何にも分かりやすいデザインで、しかも色合いも新春らしさがあるように思われますので、「今年はなかなか良いねぇ」とつぶやきながら激写しまくったのでした。

横浜2020新春鉄 (5) 相鉄12000系

2020-01-21 22:30:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 相鉄JR直通線の開通からあっという間に1ヶ月半が過ぎ、ようやく相鉄駅の電光掲示に「新宿」「武蔵浦和」などと表示されることに慣れてきたほか、ラッシュアワーを中心に少しずつ利用客が増え始めているようにも思われます。いっぽう、例えば午前10〜11時台の海老名行きのような、旅客流動とは全く関係なさそうな列車については、正直「羨ましい!」と叫びたくなるなるほどスッカスカなのを目にします。また、相鉄沿線民にとっては依然として横浜が圧倒的な輝きを放っていることは言うまでもなく、余裕の全員着席で西谷を発車する新宿行きを、超混み混みな快速横浜行きの客が怨嗟の目で見つめているのを痛感します (笑)。



 そんな中、先日はじめて相鉄12000系で新宿まで直通しました。開通初日に通し乗った川越行きといい、その後もたびたび仕事の都合で大和から西大井(さらに横須賀線に乗換)まで利用した際といい、ことごとく埼京E233利用でしたので、概ね開業ブームも終わった頃合であることもあり、なるべく早めにJR線内を行く12000系を楽しもうと思いまして、早朝出勤のついでに相鉄からの一番列車に乗ってみたのでした。まあ、走行音や乗り心地はE233と同じと言ってしまえばそれまでですが、どう考えてもデザイン的にJREとは異質な (?) 12000系の車内から新鶴見や多摩川、そして山手線内の大都会な光景を眺めていると、にわかにお上りさんになったかのような心地がありました (笑)。
 というわけで、正月に羽沢横浜国大で撮影した12000系の画像をアップしておきます。このときは、停止前のズーム流しが上手くいったのですが、かぶりついているヲタの顔が余りにも明確に写りすぎてしまったためボツ……(悲)。結局、停車中シーンと後追いシーンを選んでみたのですが、何はさておき、画面奥の新横浜方面への線路が使用開始となるのを、今からワクワクしつつ待望しております。(何せ南北線や都営三田線まで来るのですから……)

岩手乗物縦断 (8) 標準軌701系

2020-01-20 18:00:00 | JR発足後の車両


 盛岡を訪れて「はるばる来たぜ」感を深く抱かせてくれる物事には、例えば石川啄木的世界観の高く青い空(北緯40度近くなったためでしょうか)、あるいは、じゃじゃ麺(炸醤麺)・焼肉・冷麺など、戦前における北東アジアとの往来の遺産といったものがありますが、鉄ヲタ的視点からみれば、田沢湖線専用の標準軌701系5000番台が現れることでしょうか。夜の盛岡駅にて駅撮りした際には、当然のことながら標準軌701系も激写メニューに盛り込みました。



 しかし問題は、田沢湖線ホームとなった8・9番線のうち、どちらかと言えば9番線が使われる傾向が強く(気のせい?)、車両撮影に向いた8番線にはなかなか来ないことでしょうか。このため、18時40過ぎに入場券を購入して駅撮りを始めても、「田沢湖線、8番線に来ねぇ〜」とぼやき続けることしばし……。盛岡色701系は既に数編成を撮影し、いい加減体も冷えてきたことに加え、夜行バスで岩手県入りしていたこともあり、早く宿に帰って寝たいと思いつつも、
やはり折角の機会を逃すわけには行きません。20時前にようやく、赤渕行きが8番線に入線しましたので、ホーム上の下車客が階段に吸い込まれたところで撮影大会に突入し、標準軌+レアもの(?)な帯色の組み合わせを堪能したのでした。