小金沢ライブラリー

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ゲーム感想-『ニューダンガンロンパV3』

2020年06月20日 | ゲーム
~あらすじ~
拉致され才囚学園に閉じ込められた16人の超高校級の生徒たち。
彼らの前に現れたモノクマとモノクマーズはコロシアイを迫る。
シリーズ第3弾


~感想~
3年熟成させて今さらクリア。なぜ発売当時にやらなかったかというと、オープニングでアニメ「ダンガンロンパ3」の映像が流され、関係があるならそっちから観るべきかと思ったが、普段見慣れないアニメを26話観るのが大変で、しかも半分は7割内容を覚えていない「スーパーダンガンロンパ2」の前日譚であり、十全に楽しむなら2もやり直さねば等々いろいろ考えた結果、積んでしまった。
なおアニメ「3」を観なくても「2」を3割しか覚えていなくてもとくに支障は無さそうだった。

前置きが長くなった。
ようやくクリアしたのだが酷いね。酷いねこれは!(満面の笑みで)
いろいろミステリを読んできて「ちゃぶ台返し」とか「台無し」とか「投げっぱなし」とかいう言葉を使ってきたが、V3と比べたらかわいいものだった。
ただし全てに「良い意味で」が付く。良い意味で台無しなミステリなんてあるんだね!
これをやるならそりゃあ第1章であいつが死ぬし、あんなトリックを使うわ。
これを○○○と銘打たずにしれっとシリーズ3作目として出す制作陣の根性のすごさと来たらもう…。
賛否両論あるだろうし、自分も若い頃なら批判したかもしれないが、いろんなオチに触れてきた今なら納得である。

またダンガンロンパシリーズはミステリとしてはそれほどトリックの強度は無かったが、V3はトリック自体もすごい。多種多様の豊富さで、それを解き明かすロジックも見事。トリック協力にノベライズを手掛ける北山猛邦が名を連ねていたが結構協力したのだろうか?
ただ惜しむらくは…。TARAKOは違和感なかったし、これ以上の代役はいないし、完璧にモノクマを演じていたけれども、やっぱり大山のぶ代にやって欲しかったなあ……。

なおシリーズ未プレイの方は、ネタバレが山ほどあるので必ず1から順にやって欲しい。
非常に楽しんだのでキモい超ネタバレ感想も書いた。
ゲームともども1~3全作のネタバレを含むので要注意のこと → ネタバレ感想


評価:★★★★☆ 9
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ゲーム感想-『ネバーエンディング・ナイトメア』

2020年03月15日 | ゲーム
~あらすじ~
悪夢に悩まされる主人公トーマスは繰り返される悪夢からの脱出を図る。


~感想~
ゲーム的な部分がほとんど全部駄目で、そもそもゲームとして楽しめない。
無数の部屋を総当たりで行き来させられるが、背景がたまに動くくらいの違いしか無く、脱出ゲームのように何かアイテムを入手し、それを使って新たな道を切り開く場面もたったの2つしか無いため、すぐに作業になる。
当たったら即死のクリーチャーが各地をうろつくが、ひねった攻略法もほとんど無く、こちらもただの作業。
そのうえ意味なく入れる部屋がやたらめったらあり、ゲーム時間の水増しに貢献しているのだからたまらない。墓場の鬼ごっこは半分でいい。階段の長さも半分でいい。あの誰でもない肖像画はなんだ。スタッフじゃないだろうな。
そしてやっとこたどり着いたエンディングはマルチ方式でそれぞれ矛盾し、いちおうまとめた解釈はできるが、珍しくもなんとも無い代物で、苦労に見合ったものではない。
総じて期待すればするほど悪い意味で裏切られるだろうがっかりゲームである。


評価:☆ 1
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ゲーム感想-『LIMBO』

2020年03月14日 | ゲーム
~あらすじ~
少年は妹を探しLIMBOに足を踏み入れた。


~感想~
PSストアに出入りするゲーム好きなら見覚えのあるだろう画像だが、そこからはちょっと想像できないほどに良くできたパズルアクションだった。
主人公はダッシュ・ジャンプ・押す・引くしかできず、高所から落ちれば即死する等身大の無力さ。いちおう少年キャラなのに蜘蛛に喰われノコギリで両断されと、和ゲーではありえないグロさで容赦なく殺される。
その約束された死を、周囲のギミックを駆使し、しかもギリギリのタイミングを要求されがちなアクションで乗り越えていく場面が延々と続く。
その難易度は、何回か試して駄目だったので他の手段を考えたが全くわからず、降参して調べたら「駄目そうだけど上手いことやれば実はできる」が大半なくらい高く、コアなゲーマーでも自力で全て解くのは骨が折れるだろう。
ロープライスだしどうせ画像の蜘蛛に延々と追い回されるだけだろ? と高をくくっていたら蜘蛛なんて前半の中ボスくらいに過ぎなかったという、なかなかのボリュームで、お値段以上は確実に楽しめるだろう。多少のグロ耐性があるアクション好きにはぜひやってもらいたい良作である。


評価:★★★★ 8
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ゲーム感想-『カリギュラ オーバードーズ』

2019年09月21日 | ゲーム
~あらすじ~
意志を持つボーカロイドのμ(ミュー)とアリアが作った仮想空間メビウス。
そこでは現実から逃げ出した人々が終わらない高校生活を楽しんでいた。
だがμとメビウスは次第に歪み、人々は仮想空間に囚われ続ける。
ここが現実ではないと気付いた佐竹笙悟らは、アリアの助けを得て現実に帰るため帰宅部を設立する。
vitaで発売された「カリギュラ」に多くの追加要素を収録した「オーバードーズ」で新たな物語が描かれる。


~感想~
魅力的な世界観、ボーカロイドをこれ以上無いほど活かした設定、500人以上のモブを全員仲間にできる等々、熱意や志の高さは買えるが、技術とおそらくは予算が全く足りなかった結果、一見してすぐに誰もが感じる通りの「劣化ペルソナ」に落ち着いた。


1.ストーリー
まずは良い点から。仮想空間メビウスで暮らす人々は全員が高校生だが、それは理想の姿に過ぎず、実生活では年齢はおろか性別も違う、という設定が面白い。
仲間や敵キャラの正体には意表を突くものも多く、また小ネタながら名無しの少女の正体は、実に本格ミステリ的で素直に感心した。
「オーバードーズ」から追加された敵陣営に協力する楽士パートは、ストーリーは短いが、なんなら帰宅部よりはるかに仲が良いし、個性派揃いで会話だけでも十分に楽しい。

次に悪い点。ストーリーが一本調子でμ(ミュー)を追う→逃げられるか手掛かりを得られない→また追うの繰り返しで、話自体に意外な展開はほとんどない。追加された楽士パートもただ楽士とパーティーを組んで戦うだけのもので、楽士エンドもなぜその流れで楽士側に寝返るのか、ドラクエⅤでデボラを嫁にするストーリー上の理由くらい存在しない。「ペルソナ1~2」のライターを呼んできたわりに、設定だけで力尽きた感が強い。
またすぐに慣れるが、キャラ達は表情がないマネキンで口パクすらせず、動作も場面に合わせず機械感あふれるやっつけ仕事の動きを披露するのは残念。キャラの魅力が重要な割合を占め、声優も熱演しているのに余りにもぞんざいである。


2.音楽
本作の最大の売りは音楽である。各ステージごとに有名ボカロP作曲の曲が流れ続け、戦闘に突入するとシームレスにボーカル付きに移行するのは驚いたし感心した。
各ステージのボスを象徴する曲調の全く違う十数曲を、μ役の上田麗奈が驚異的な歌唱力で歌い分けるのも素晴らしい。ボカロ(といっても歌ってるのは声優だが)をかつてなく上手く活かしたゲームの一つに挙げられるだろう。


3.戦闘
予測される未来をもとに、1ターンに先の行動を3つまであらかじめ設定する戦闘は、なかなか戦術性があり、敵の猛攻をしのぎつつコンボを叩き込むのは楽しい。
だがそれはボス戦の話で、ザコ戦では面倒なだけ。いちいち4人×3行動なんて入力してられないので、仲間はオートで戦わせるが(恐るべきことに無印カリギュラにはオートが無かったらしい)仲間は役立てばラッキーくらいの戦力なので、大半の敵は自分ひとりで料理していくことになる。それも敵の行動によって何をするかはほぼ一択なので、戦術性もクソもなく、肝心のボス戦も難易度ノーマルでやっていれば、ラスボスでさえ通常攻撃を連打するだけで勝ててしまう。
難易度を上げれば歯ごたえが出るが、全滅=問答無用のゲームオーバーでタイトルに戻される古式ゆかしい仕様で、しかもスタート時のロード時間が結構長いため、難易度をうかつに上げるのもためらわれるだろう。
また雑魚キャラは周囲に飛んでるファンネルの違い以外に区別が付かず、ダンジョンの仕掛けもどこかの敵を倒すかどこかのスイッチを押すと扉が開くだけで、こちらもやっつけ仕事であった。


4.周回要素
マップ上に自分よりはるかにレベルの高い雑魚キャラがうろつき、2~3周してレベル上げしないと歯が立たない。
だが2周目以降はマップ上なら好きなタイミングで周囲の雑魚のレベルを1~100まで上げられ、経験値稼ぎには困らないだろう。前例があるのかもしれないがこれは良いシステムで、あらゆるRPGに導入して欲しいと思う。

あちこちを練り歩く500人の生徒達と交友できるが、500人全員が相関図でつながっており、まず友人の友人にならないと会話すらできないので、外堀から埋めていかなければならず、コンプリートははてしなく遠い。
生徒の悩みを解決したところでもらえるのは本当に意味があるのかわからない主人公のパラメーター上昇か、ほとんど使い物にならない装備1つだけだが、正体(年齢・素性・秘密)が明かされ、本筋には一切関わらないけど各クラスで進行しているサブストーリーが次第に明らかになっていくので、コレクター欲は駆り立てられる。

一方でエンドコンテンツと銘打ったワールドリワードはよくある「面倒で時間がかかるだけの要素をエンドコンテンツと名乗っとけば許されるという勘違い」そのもので、開放したところでちょっと強いボスと戦い、ちょっと強い装備品がもらえるだけのサブイベントである。有志のおかげで(面倒ではあるが)時間がかかる部分は省略できるのはありがたいが。


5.総評
はじめに言った通りの「劣化ペルソナ」であることは間違いなく、やればやるほどペルソナの空恐ろしいほど高い完成度に気づかされるだろう。いったいこれにどれだけの手間と予算を掛けるとP4やP5になるのやら。
とはいえカリギュラならではの良い所も多々あり、色々とくさしてみたものの、丸1ヶ月以上プレイできた、魅力のある作品ではある。特に歌は上田麗奈のおかげもあり良曲揃いでどれもこれも素晴らしかった。
PSプラス加入者で興味があるならやって損はないのではなかろうか。

余談だが公式サイトで大川ぶくぶ氏がエアプで四コマを描いており、プレイ済でポプテピピック好きなら絶対楽しめるので必読である。正直これ込みで自分の評価はだいぶ上がっている。


評価:★★★ 6
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ゲーム感想-『漢末覇業』

2019年09月17日 | ゲーム


拙著「アイコン三国志」がゲーム化されました!

…というのは冗談で、中国産の三国志SLG「漢末覇業」を買い、アイコンを入れ替えただけである。
手軽にアイコンが変更できて、今ならセール中で約600円と聞き買ってみたのだが、







もう最高。約1300人のキャラのうちほぼ半数を入れ替え、おなじみのあのアイコンたちが画面に出てくるだけで感無量である。
三国志ゲームとしても普通に面白く、マイナーかつ中国産なので攻略サイトすら見つからないが、コーエーのSLGをいくつかやったことがある人なら、すぐに把握できるだろう。



特になんか見たことある戦闘は直感的に操作できるはず。

本作最大の魅力は細かすぎるデータである。これはスマホ版にUIが変更される前のものだが、このパラメーターの数を見よ!



本当に効果があるのかすら怪しいほど細分化されたパラメーターを見ているだけで楽しい。

それだけではなく家系図やら他キャラとの相性まで設定されている。

この曹操一族を見よ!



家系図や相性の変更はまだ実装されていないが、パラメーターは自由に変更できるので、納得いかなければいつでも変えられる。
新キャラももちろん作れる。足りなければ作ればいいのだ。



個人的に一番楽しいのは「全ての群雄を20歳にして集めバトルロイヤル」シナリオだ。年代関係なく山程のキャラが現れてくれる。中国全土にあふれるアイコン三国志キャラにもはや感動すら覚える。

低価格だし、スマホ仕様に変更され元に戻せないとか粗い面は多々あるが、興味があればぜひやって欲しい。
steamでは20日(金)まで70%オフである。
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ゲーム感想-『レイジングループ』

2019年08月24日 | ゲーム
あらすじ
失恋のショックから旅に出た房石陽明は、山道で迷い崖から滑落。
女子大生の芹沢千枝実に助けられ、彼女の住む奇妙な風習の残る寒村に招かれる。
そして夜、霧が立ち込めた村に人狼が現れる。
村人たちは密かに紛れ込んだ人狼を倒すため、異能を用い議論を交わす。
そして陽明は、死ぬと道に迷った所まで時間が巻き戻ることに気づき―。


1.概要
いわゆるサウンドノベルで、人狼ゲームを潔いほどそのまま流用した設定がまず特色の一つ。
もう一つは主人公の房石陽明の特性で、彼は死ぬたびに記憶を保持したまま物語の冒頭に戻される。
つまりプレイヤーの視点をそのままシステムに持ち込んだもので、失敗した記憶をもとに危機を回避していくのだが、ここが面白いところでプレイヤーの選択の余地はほとんどない。死んで手掛かりを得てやり直していく陽明の苦心惨憺ぶりを見るだけの一本道と言っても良い。なんせ「誰が人狼か」を選ぶ選択肢が出ることすら稀である。
というか危機を回避するための選択肢をいちいち設けて、それを総当りさせていたら膨大かつ煩雑すぎて間違いなくプレイヤーが死ぬので、これが正解であろう。
もっともそのためには「一本道なのに退屈させないほど話自体が面白いこと」が絶対条件である。そしてこれがもうとんでもなく面白いのだ。
これをセール中のPSプラス会員価格2000円以下で売って本当に良いの? もうちょっと払うよ?


2.ストーリー
「人狼+ひぐらし+京極堂+メガテン+TRICK+横溝正史」とおすすめされ購入したのだがマジだった。一つか二つは足りない気がしても話が進むと全部出てくるので安心して欲しい。なんならそこに「+雨格子の館+街」も足してよい。
さらに度肝を抜かれたのがクリア後に解禁される「暴露モード」である。ここでは本編では語られなかった心情やネタバレ解説、説明不足だった部分の補足や、人狼ゲーム中のそれぞれの戦術までもが明かされる。本編にそのまま暴露パートが追加される恐るべき分量で、必読である。


3.キャラ
全員ほんのり棒読みで、特に主人公の陽明が一番しゃべる癖に一番棒読みなのが、本作最大のネックだろう。
なんせ有名な声優が一人もいない。というか経費節減のためか全員スクール生、つまり素人らしい。
陽明も性格からして棒読みはハマっているのだが、これだけ全員が全員上手くないのは逆にすごい。
どうしても我慢できなければオプションで一人ひとり音声のオン・オフを選べるので活用して欲しい。自分は陽明だけギブアップした。
棒読みを除けばキャラの立った個性派揃いであり、しかもほぼ全員が一見してわからない裏の顔を持っているので何度となく驚かされるだろう。

ストーリーとキャラの面白さはネタバレ無しでは全く語れないのでページを設けた。
興味のある方は必ず本編クリア後に読んでいただきたい。
超キモいし6千文字あるけど。 → レイジングループネタバレ感想


4.人狼
人狼ゲームを役職の名前だけ変えた設定で、もう潔いほど丸パク…そのまんま。
村内での立場やキャラごとの背景と、人狼ゲームでの役職が複雑に絡まった論理・心理戦も本作の魅力である。
そのため人狼ゲームでのセオリーが有効とは限らないし、戦いはゲーム内だけで完結しない。そのうえ主人公は「死に戻り」の能力まで持っている。
この設定でできることの全てをやり尽くしたといって過言ではなく、少なくとも今後これを超える人狼ゲーム物はまず出ないだろうし、人狼で何か書こうと思っていた後続の作家を全滅させてしまったことは疑いない。

総じて、人狼+ひぐらし+京極堂+メガテン+TRICK+横溝正史(+雨格子の館+街)のいいとこ取りの、歴史的傑作ADVである。羅列した要素のいくつかに興味があるならぜひプレイして欲しい。本当にすごいから。


★★★★★★★☆ 15
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チェインクロニクル6周年記念オールキャラ人気投票 結果

2019年07月30日 | ゲーム
チェインクロニクルの全キャラ人気投票の結果発表がされたので振り返ってみる。
まずは予想と実際の順位。予想記事は → こちら


予想1位 主人公 → 結果1位
予想2位 ヴェルナー → 結果7位
予想3位 リヴェラ → 結果5位
予想4位 セレステ → 結果8位
予想5位 カイン → 結果16位
予想6位 ピリカ → 結果22位
予想7位 エシャル → 結果18位
予想8位 ヒトリ → 結果6位
予想9位 フィーナ → 結果10位
予想10位 テレサ → 結果12位

約300位までの結果は → こちら


1位を当て、ベスト10入りを6人当てたので面目は保ったのではなかろうか。
2位にシュザ、3位ヨシツグ、4位アマツと九領勢が上位を席巻した。日本をモデルにした和風キャラは下手を打つと雰囲気を損なうが、ここまで受け入れられているとは。
シュザは第3部でのインパクトある初登場と、こいつがラスボスなんじゃね?という暴れっぷりも確かに楽しかった。
驚くべきは新主人公の中で最高位かつ、堂々たる4位に入ったアマツ。初期は単なるやべえチンピラだったのだが、丸くならないまま突き進み、こんなに支持を得ていたとは思わなんだ。
9位に入ったキララネにも驚いた。半人半獣のケ者族の中でぶっちぎりの1位。個人的にケ者では、戦闘力ははるかに弱く、弱いままで仲間を束ねて活躍するガジジナが好きなのだが196位に沈んだ。

で、チェンクロは第3部に入る際に、作中の時間が5年経過し、新主人公が5人登場したのだが、それぞれアマツ4位、セレステ8位、アリーチェ16位、エシャル18位と広く受け入れられている中で、問題はチェンクロ3全体の主人公でもあるヘリオスである。
前回の所属別の人気投票でも下位になり、投票対象が全体に広がった今回はどうなるかと危ぶまれたが、76位だった。
76位。主人公が。第1部からの主人公は1位で、他4人の新主人公は18位以上に入ったのに、76位である。

原因は色々ある。まず強くない。一番多い戦士職の中で目立ったスキルも能力も無く、必殺技は第1部主人公の劣化版。イラストも声も個人的にはあまりかっこよく感じられない。
そんなヘリオスが全体1位に支持される第1部主人公を差し置いて持ち上げられ、後継者や、超える才能の存在として語られ、大ボスへのトドメ役も担うのだから、そりゃ多少の反感は買うだろう。ストーリーは新主人公の中でも面白いほうなんだけど…。

だが76位はあんまりだ。立ち位置としては伝説の剣聖だが5年くらい前のイベントに一回登場したきりのアグダラや、ついこの前に無料ガチャに実装したばかりでストーリーに微塵も絡んでいないヤイトと同じ順位なのだ。
ちなみに相方のトロメアも人気ない。驚愕の202位である。アポロとシャロンにいたっては圏外だ。
他の主人公周りのサブキャラの順位は、

ミシディア96位、マリナ66位、ペイシェ84位
ベニガサ26位、オボロ98位、ミユキ64位
クーシャン89位、シーシャン131位、ヴォルクリス66位
ベルタ52位、カーリン93位、デルフィーナ53位、エステラ84位、フォルテナータ115位

とそこまで低くない。意外と不人気だったのがエシャル周りだがそれでも、

シャディア115位、ジブリール82位、ドゥルダナ187位、ムスタファ115位、ラール圏外、ニール圏外

である。アポロとシャロンがラール・ニールと同じくらいと聞くと納得する。
二人セットの双子はクーシャン・シーシャンを見ても票がバラけてしまうようだが、それを差し引くとシャロン(はまあ仕方ないとしても)、アポロの不人気ぶりは顕著である。

それにしてもトロメアの202位である。
エシャル編のちょい役で実装すらされていないアースラや、面白ガイコツのスカレットと同点って。
エシャル編のちょい役で実装すらされていない(2人目)ワシャクが211位で負けかけてるし、エシャル編のちょい役で実装すらされていない(3人目)アイシャの187位には負けている。
トロメアは能力的には僧侶職のトップクラスなのだが、キャラが心配性くらいしかないし、不人気ヘリオスの影響で煽りを食ってるのかなあ…。

以上、早口でお送りしました。
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チェインクロニクル6周年記念オールキャラ人気投票

2019年06月25日 | ゲーム
炎上もしないが特に話題にもならず間もなく6周年を迎えるチェインクロニクルを諸君は知っているか?
よくあるスマホRPGながらセガの底力を感じさせる重厚なストーリー、セガのセンスの良さを感じさせる音楽、ちまちまやってたら全く終わりが見えない膨大なコンテンツ、タダでやたらめったらもらえるSSR、6年経つけど最初期のカードでも全然戦えるインフレ率の低さ、等々実は個性的かつ魅力的な作品なのだ。もっと流行れ。

このたび6周年記念でオールキャラ人気投票を開催するそうなので、チェンクロVを皮切りに5年近く続けてメイン、外伝、チェインストーリー、過去イベントは全部見たそれなりのヘビーユーザーとしてガチでベスト10を予想してみる。

オールキャラ人気投票

1.主人公
プレイヤーの分身のため無口設定だが、2択で選べるセリフから垣間見えるノリの良さとスケベさ、致命傷くらいでは死なない頑丈さと天然ジゴロっぷりでしっかりキャラ付けされている。プレイヤー自身のため配置コストゼロなのも序盤は助かる。
第3部で復帰する際には大々的に広告が打たれ、影の薄かったヘリオスを完全に脇に追いやって主人公の座を取り戻し、最終WAVEで出てきて無敵で敵を蹴散らすという、やっぱりセガは頭おかしいな!スキルも付与され、さらに個性は強まった。無個性なはずのプレイヤーの分身設定でここまで個性的かつ愛されてるのは(知名度で圧倒的に劣るが)ペルソナ4、5並ではなかろうか。なんやかやで1位になると予想する。


2.ヴェルナー
外見と言動からサイコパスな破壊魔かと思いきや、妙に面倒見が良く気遣いのできるキャラで「ヴェルナーはそんなこと言わない」と飛影みたいなクレームまで付けられた。学生時代のスピンオフまで描かれる飛び抜けた好待遇で、主人公回りのパーティーキャラを押しのけ2位に食い込むと予想。スピンオフをやったばかりだし1位も十分あり得るか。


3.リヴェラ
世界の危機に立ち向かうため自分が世界最強になるという斜め上の答えを出した最強お姉ちゃん。作中最強設定で、日本刀一本でドラゴンから機関車まで真っ二つにするチートっぷりに加え、爆乳のCV水樹奈々というもはやもう一人の主人公格。再登場は間に合わなかったが過去編も描かれたばかりで、ヒロインの妹を押しのけて1位を争うのでは。


4.セレステ
心優しく力持ちのロボッ娘。純真無垢な幼女が偏狭な大人達にハブられいじめられるストーリーと、家一軒くらいなら軽々と持ち上げる作中一の怪力設定などのロボッ娘設定がハマり、おそらく第3部の新主人公では随一の人気に。4位は高評価過ぎるかもしれないが、少なくとも新主人公の中で1位は間違いないはず。


5.カイン
主人公の相棒2。チュートリアルで手に入るNカードが、Nカードゆえの弱さから来る葛藤により一時は諦めの境地に達するも、努力でそれを乗り越えSRに成長するという、ソシャゲの設定を上手く使った物語もハマった。第3部ではこれまで主人公の背中を追いかけていたのが肩を並べるまでに成長してSSRとなり、ちょっと強すぎるんじゃないかという能力を獲得。主人公が好きすぎて役職を投げ出し一人旅で探しに行ってしまう帰還篇も良かった。5位くらいはあげてもいいんじゃない?


6.ピリカ
主人公の相棒1。出ずっぱりでトラブルメーカーのマスコットは一つ間違えばウザキャラになってしまうが、物語の根幹に関わるキーキャラで、大食い以外に特殊能力を持たず、戦闘では推定10cmながら果敢にキックをかまし、しょっちゅう死にかける肉体派という良く考えると異色キャラ。第3部から登場した同種族で女性のアポロ(ピリカは無性で男性人格)のほうが神的存在が憑依して啓示を与えたり、ドラクエ8のサンディ的なウザキャラで汎用マスコットっぽい模様。6位は高すぎる気もするがはたして何位に食い込むのか非常に楽しみ。


7.エシャル
記憶喪失で実は天才的な芝居の才能を持ちピンチに陥ると奇蹟を起こす、設定だけ見ればヒロイン気質ながら、水着同然の衣装なのに色気ゼロで男っ気ゼロ、ゴーレムを素手で殴り倒す武闘派で、スポ根さながらのストーリーも面白く人気を博した。というか戦う北島マヤ。同じく(軽度の)記憶喪失で実は天才的な魔法使いの才能を持ちピンチに陥ると魔力が増大するアリーチェとだいぶ設定がかぶっているのは内緒だ。エシャルとアリーチェのどちらが上に来るのかも興味深い。


8.ヒトリ
ひらがなだけで話す天然野生児マスコット。火山の中で暮らす精霊で、外界に出るのが初めての世間知らず設定ながら、チンピラ主人公のアマツと組むと常識人に見えたり、突飛な言動で逆にアマツに常識的なツッコミをされたりと掛け合いが楽しい。先頃パワーアップバージョンがリリースされ、全体攻撃と同時に敵陣を火の海にする凶悪な強さも身に着けた。そのストーリー上でぶつかる雑魚キャラが火属性でダメージ1になるけどな。個人的に好きなキャラなので贔屓目に見て8位に推しておく。


9.フィーナ
記憶喪失で料理下手で天然世間知らずで良くさらわれる、わかりやすいヒロイン要素満載のヒロイン。話が進むごとに全ての物語の中心になるのはもちろんのこと、ほとんどの欠点を克服し、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかなレベルのチートキャラに成長。第3部ではストーリー的に弱体化してもおかしくないのに、最終WAVEに無敵で出てきて2発ぶっ放せば大抵の敵を灰燼に帰す火力最強のフィーナ砲が爆誕した。なぜだ。初期はブカブカの衣装だったため貧乳扱いされていたのも懐かしい。火力込みでもっと上位に来るかも。


10.テレサ
ゴスロリ斬馬刀のサイコ殺人鬼に剣聖の称号を与えるチェンクロのセンスの良さよ。仲間入りしても快楽殺人者っぷりは全く変わらず、油断すれば誰だろうと殺しにかかる物騒さと、大神殿の秘蔵っ子の聖女リリスとの百合っぷりで人気を博す。第3部では出番は少ないが、第2部終了直後にはスピンオフが作られたり、所属別人気投票で1位になったりと根強い人気があり、10位には入るはず。


以上、ものすごい早口でお送りしました。
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ゲーム感想-『グラビティデイズ』

2017年08月25日 | ゲーム
~あらすじ~
眠りから覚めたキトゥンは、記憶を失っていることと、自分に懐きダスティと名付けた不思議な猫(?)の力で重力操作の能力を得たことに気づく。
地上の影すら見えない、高い高い空に浮かんだ都市の中で、少女の記憶を探し、街の平和を守る日々が始まる。


~感想~
重力を操作し360度、任意の方向へ落ちるという独特の設定を思いついた時点で勝利確定。
淡い色使いの無機質な街並みを自由自在に飛び回る感覚はちょっと他のゲームでは味わえないもので、オープンワールドゲームで多用されがちな「ただあちこちうろつき回るだけで楽しい」を真の意味で体現している。
お人好しというか「ちょろい」と形容したくなる、単純明快な正義の味方であるキトゥンのキャラも良好で、アメコミ調のストーリーと描写によって流れに乗せられるままにひたすら人助けをして回るだけの物語が楽しくて仕方ない。
後半にかけて物語が不穏な方角へ向かい、何もかも解決せず「2へ続く」でぶつ切りにされたり、ストーリー自体がボリューム不足なのは数少ない不満ながら、その続編ではだいたいの不満を解消しているそうで、いずれやらなくてはいけない、というか絶対に買うわこれ。
ゲーマー人生でベスト10に入る大傑作であるが、より進化を遂げたという2を始めたら一体どうなってしまうんだ!?


評価:★★★★★ 10
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ゲーム感想-『チャイルド・オブ・ライト』

2017年08月24日 | ゲーム
~あらすじ~
オーストリアの公爵令嬢オーロラは見知らぬ場所で目を覚ます。そこは闇の女王に太陽と月と星を奪われたレムリアという国。
3つの光を取り戻し、元の世界に帰るためオーロラは旅に出る。


~感想~
絵本や水彩画のような透明感ある、そして独創的な風景がまず映える。本番は飛行能力を得てからで、全くのノーリスクで画面内を自由に飛び回れるのは素晴らしい。
システムはオーソドックスなRPGで、安価なだけはありシンプルな作りながら、工夫が凝らされている。
戦闘システムで一番の特色は、素早さに応じてFF風のリアルタイムで行われるが、行動選択から実行まで準備時間が挟まれ、その間に攻撃を受けると(敵味方ともに)100%行動失敗するというもの。また右スティックで戦闘中も画面を自在に動かせるサブキャラで敵の行動を遅延させたり、味方を回復することもでき、敵の攻撃を妨害するか、回復で耐えるか、行動から実行まで遅い全体攻撃をどのタイミングで放つか等々、戦術性は意外と高い。
戦闘に出せるのは2人だけだがパーティーメンバーと自由に入れ替えでき、それぞれ物理攻撃役、回復役、補助役と様々で、魔法の属性と敵の相性も頭を悩ませる。
惜しむらくはボリュームが薄く、クリア後の追加要素は「強くてニューゲーム」のみと寂しいが、値段相応かそれ以上の面白さは味わえるだろう。


評価:★★★ 6
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