~あらすじ~
謎の人物の誘拐予告電話。標的は恋子の姉・銀子。相手が要求する身代金は3億7529万9500円。しかも支払いはローンでOK?
恋子は予告電話を逆に利用し「よろず鑑定師」貴船天使を罠へと誘い出す秘策を練る。書き下ろし文庫シリーズ第3話。
~感想~
巻を重ねるごとに内容が薄くなるシリーズはざらにあるが、第三巻にして早くも内容が無くなってしまうのが流水大説のすごいところ。
その薄さたるやもう、三巻は読まずに四巻の冒頭であらすじを振り返るだけでストーリーを追うのに全く支障のない有様である。
どのくらい内容が無いか具体例を挙げると、七章は恋子たちが行ったカラオケボックスで歌った曲目と、その場にいない貴船天使の持ち歌をただ羅列するだけというすごさであり、八章は恋子たちが注文した中華料理と、古今東西・三船敏郎の出演する黒澤映画に、パズルの必勝法というどうでもよさにどうでもよさをトッピングしてオーブンで焼いたような惨状だ。何ピザですかこれは?
また本編の展開よりも裏表紙に書かれたあらすじの方がはるかに面白そうという破格の構成も妙なところで、見せ球の方が勝負球より切れるってどういうことなのだろうか。
にもかかわらず後書きでの流水はあいかわらず強気で「マジ気合入れた」そうなのだが、これでマジならマジじゃない時はどんなものを書いてしまうのやら。(ヒント:秘密屋赤・白)
このペースで行くと四巻も読まずに五巻の冒頭を読めばよく、五巻は六巻の冒頭で……とくり返して行って、最終的には一冊も読まなくて良いという前代未聞の小説(あ、大説)が完成してしまいそうだが「読まなくてもいい(読む価値が無い)」という点では現時点でもすでに完成しているのは確かである。
10.2.28
評価:保留
謎の人物の誘拐予告電話。標的は恋子の姉・銀子。相手が要求する身代金は3億7529万9500円。しかも支払いはローンでOK?
恋子は予告電話を逆に利用し「よろず鑑定師」貴船天使を罠へと誘い出す秘策を練る。書き下ろし文庫シリーズ第3話。
~感想~
巻を重ねるごとに内容が薄くなるシリーズはざらにあるが、第三巻にして早くも内容が無くなってしまうのが流水大説のすごいところ。
その薄さたるやもう、三巻は読まずに四巻の冒頭であらすじを振り返るだけでストーリーを追うのに全く支障のない有様である。
どのくらい内容が無いか具体例を挙げると、七章は恋子たちが行ったカラオケボックスで歌った曲目と、その場にいない貴船天使の持ち歌をただ羅列するだけというすごさであり、八章は恋子たちが注文した中華料理と、古今東西・三船敏郎の出演する黒澤映画に、パズルの必勝法というどうでもよさにどうでもよさをトッピングしてオーブンで焼いたような惨状だ。何ピザですかこれは?
また本編の展開よりも裏表紙に書かれたあらすじの方がはるかに面白そうという破格の構成も妙なところで、見せ球の方が勝負球より切れるってどういうことなのだろうか。
にもかかわらず後書きでの流水はあいかわらず強気で「マジ気合入れた」そうなのだが、これでマジならマジじゃない時はどんなものを書いてしまうのやら。(ヒント:秘密屋赤・白)
このペースで行くと四巻も読まずに五巻の冒頭を読めばよく、五巻は六巻の冒頭で……とくり返して行って、最終的には一冊も読まなくて良いという前代未聞の小説(あ、大説)が完成してしまいそうだが「読まなくてもいい(読む価値が無い)」という点では現時点でもすでに完成しているのは確かである。
10.2.28
評価:保留