~あらすじ~
2009年、科学者たちは地球が間もなく滅亡に向かっているという事実をつかんだ。
2012年、売れない作家のジャクソン・カーティスは子供たちとイエローストーンに旅行中、干し上がった湖底に建てられた巨大な施設を発見する。
世界滅亡が迫っている事実を知ったジャクソンは、家族を守るために必死で生き残る術を模索しはじめるが……。
~感想~
圧倒的なCGで世界崩壊を描いてみせた、ただそれだけの作品。
しかしこれは褒め言葉で、同監督の「デイアフタートゥモロー」のような、「多くの仲間を犠牲にして息子に会ってだからどうなの?」という適当すぎる家族愛に費やす描写をめいっぱい削り、名所旧跡を木っ端微塵にすることと、人をゴミのように殺すことだけに注力したおかげで、かつてなくスケールの大きなディザスタームービーに仕上がっている。
終末を描いた映画にありがちな、神の啓示や科学への警鐘なんてものもなく(なんせローマ法王と信徒が祈りを捧げる大聖堂が崩壊してみんな下敷きになる始末だ)ただ単にひたすら世界が滅亡するだけのストーリーにはもはや潔さと風格すらただよう。
「世界は滅んでもアメリカは不滅」な空気はもちろんあるが、どっかの駄作のように宇宙人が助けに来たりといった半端な救済もなく、人類が独力で大災害に立ち向かう展開も良好。
CGがすごいとかもはやそんなレベルではない驚異の映像で物が壊れまくる2時間半、そういう映画が好きな向きには強くおすすめ。
評価:★★★ 6