~あらすじ~
自転車で東京から青森を目指す桐沢は、自衛隊の機密文書を偶然拾ってしまい、それを取り戻そうとする自衛官たちに追われる。
同じく青森を目指すヒッチハイカーの少年や、追っ手の自衛官との交流の、そして旅の果てに待ち受けるものとは?
1989年このミス6位
~感想~
前半は機密文書だと知らない桐沢と、天然の自衛官のすれ違いコントが繰り広げられドタバタ風だが、この流れでこんなことが起きるの!? と驚かされる中盤から一気にきな臭くなる。
徐々に明かされていく桐沢と機密文書の正体、それに加えてロードムービーさながらの自転車旅と美味そうな料理、様々な人々との交流が否が応でも話を盛り上げる。
「本書はフィクションである。ただし、作者は本書とまったく同じスケジュール・装備で、東京・青森間の自転車旅行を実施した」という前書きが本作のリアリティをさらに押し上げる。 嘘か真か、読者の何人もが東京・青森自転車旅行に飛び出したという噂にも納得の、冒険小説・ハードボイルドの傑作である。
21.2.20
評価:★★★★ 8
自転車で東京から青森を目指す桐沢は、自衛隊の機密文書を偶然拾ってしまい、それを取り戻そうとする自衛官たちに追われる。
同じく青森を目指すヒッチハイカーの少年や、追っ手の自衛官との交流の、そして旅の果てに待ち受けるものとは?
1989年このミス6位
~感想~
前半は機密文書だと知らない桐沢と、天然の自衛官のすれ違いコントが繰り広げられドタバタ風だが、この流れでこんなことが起きるの!? と驚かされる中盤から一気にきな臭くなる。
徐々に明かされていく桐沢と機密文書の正体、それに加えてロードムービーさながらの自転車旅と美味そうな料理、様々な人々との交流が否が応でも話を盛り上げる。
「本書はフィクションである。ただし、作者は本書とまったく同じスケジュール・装備で、東京・青森間の自転車旅行を実施した」という前書きが本作のリアリティをさらに押し上げる。 嘘か真か、読者の何人もが東京・青森自転車旅行に飛び出したという噂にも納得の、冒険小説・ハードボイルドの傑作である。
21.2.20
評価:★★★★ 8