小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

5/16のNXT #449  威力を弱めるツープラトン

2019年01月31日 | 今週のNXT
・キャンディス・レラエがトマソ・チャンパにビンタ

ジョニー・ガルガノを病院送りにしたチャンパが挑発していると、ガルガノの嫁のキャンディスが現れ、ビンタを一発見舞った。


レイシー・エヴァンス ◯-× ブランディ・ローレン
(パンチ)

ブランディはROHに参戦したがここではやられ役で、レイシーがドンピシャのムーンサルトプレスを決めたがカバーせず、殴り倒してからフォールした。


リコシェ △-△ ベルベティーン・ドリーム
(ラーズ・サリバンの乱入によりノーコンテスト)

早くも対戦が実現したが、早々にサリバンが乱入し二人を叩きのめしてしまった。


ラウル・メンドーサ ×-◯ コナ・リーブス
(ハワイアンドロップ)

誰とやってもそこそこ善戦するメンドーサが必死に抵抗するが、スワンダイブしたところを蹴り落とされ、必殺技で仕留められた。


ピート・ダン&オニー・ローキャン&ダニー・バーチ ◯-× アンディスピューテッド・エラ(アダム・コール&カイル・オライリー&ロデリック・ストロング)
(合体DDT)

終盤の乱戦からバーチがコールの牛殺し→オライリーのPKを耐えてオライリーをクロスフェイスで捕獲。さらにローキャンがストロングを、ダンがオライリーをそれぞれ関節技に捕らえるが、ストロングが足を振りほどいて他の二人にぶつけて逃れる。
だがエラは流れを取り戻せず、最後はバーチのDDTにローキャンが逆に威力を弱めてるんじゃないかという謎の補助をするツープラトンを喰らい、オライリーがフォールを献上した。
コメント

ミステリ感想-『凍てつく太陽』葉真中顕

2019年01月30日 | ミステリ感想
~あらすじ~
昭和20年、終戦間際の室蘭。戦況を逆転させるという秘密兵器カンナカムイをめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。
アイヌの母を持つ特高刑事の日崎八尋は、「拷問王」の異名を持つ三影美智雄らとともに事件を追うが……。

2018年このミス9位、文春9位、大藪春彦賞


~感想~
冒険小説の秀作。
潜入捜査から始まり、連続殺人事件とミッシングリンク、裏に潜む陰謀と、主人公を襲う苦境。そこから始まるバディムービーさながらの活劇と、意外な語り手による捜査、野獣との対決に、いよいよ始まった米軍の爆撃……。一冊の中に詰め込むには無理があるほどの数々の要素を濃密に、しかし復讐譚という明確な筋道を付けたことで、煩雑にすることなく描き切って見せた。
しかもそこへ本格ミステリ魂あふれる意外な真相が、それも一つならず組み込まれているのだから素晴らしい。
そのトリックを成立させるためにあまりにも都合の良すぎる証言者がいるのと、テーマと深く絡むとはいえ、事件的にはぶっちゃけどっちでもいいような正体ではあるのだが、驚かせてもらっておいて難癖つけるのはいちゃもんというものだろう。
戦争・刑事・冒険の3ジャンルが渾然一体となった、一息に読ませる力のある快作である。


19.1.30
評価:★★★☆ 7
コメント

5/9のNXT #448  技自体はヒールなオーノ

2019年01月29日 | 今週のNXT
・リコシェとベルベティーン・ドリームが抗争開始

リコシェの演説にベルベティーンが絡み抗争が始まった。この二人は手が合いそうで対戦が楽しみ。


EC3 ◯-× ラウル・メンドーサ
(ワン・パーセンター)

デリック・ベイトマン時代とは比べ物にならないほどビルドアップしたEC3は、安定感ある戦いぶりで、メンドーサにもそれなりに見せ場を与え、最後はワン・パーセンター(TKO)を浴びせてフォールを奪った。


ダコタ・カイ ◯-× ヴァネッサ・ボーン
(変型バッククラッカー)

ともに1勝はしている二人が序列を上げるため激突。ダコタは俊足を活かして蹴りを叩き込み、ヴァネッサはラフファイトで対抗。
最後はダコタがサンセットフリップで飛び越えながらバッククラッカーを浴びせる説得力十分の必殺技で勝利した。

たがそこにシェイナ・ベイズラーが現れ、ストンピング一発でKOされたトラウマを持つダコタは動揺。
シェイナはヴァネッサをチョークスリーパーで絞め落とし、ステージ裏でもダコタに絡んだが、手出しはせず去って行き、その様子を狂乱のニッキー・クロスが見ていた。


ヘビーマシーナリー(タッカー・ナイト&オーティス・ドーゾビッチ) ×-◯ ウォー・レイダース(ロウ&ハンソン)
(フォールアウト)

重量級の両チームが激しくぶつかり合うが、連携に優るレイダースがわりとあっさりナイトをツープラトンで仕留めた。


カシアス・オーノ ×-◯ トマソ・チャンパ
(変型ショルダーネックブリーカー)

技自体はチャンパよりヒールなオーノは、顔を踏みつけたり頭に肘を押し付けたり、ラフファイトで攻勢を掛ける。チャンパも負けじとテーピングを解いて首を絞めようとしたり、眼に指を突っ込んだりと両者ともにやりたい放題。
チャンパは何度も頭を豪快にエルボーやキックで吹き飛ばされたが、最後はローリングエルボーにカウンターでクローズラインを浴びせると、ショルダーネックブリーカーの体勢から回転させてカッターで落とす新必殺技で辛くも勝利した。
コメント

5/2のNXT #447  コナ・リーブスに初プッシュ

2019年01月27日 | 今週のNXT
カイリ・セイン ◯-× シャザ・マッケンジー
(インセイン・エルボー)

カイリがオージーのシャザを全く問題にせず完勝した。

その後、レイシー・エヴァンスが現れ握手を求める。カイリが応じるか迷っていると、レイシーが強烈な右フックで殴り倒してしまった。


ストリート・プロフィッツ(アンジェロ・ドーキンス&モンテス・フォード) ×-◯ TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー)
(反則エビ固め)

フォードがスピードでTM61を二人まとめて翻弄するが、サンセットフリップ(前方回転エビ固め)を回避したソーンがエビ固めを仕掛けると、場外からミラーがその脚を支えてロープに掛ける反則技でフォールを奪った。
タッグ部門で最も連携に優れるが、プッシュされないTM61をヒールターンさせるのだろうか。


コナ・リーブス ◯-× パトリック・スコット
(ハワイアンドロップ)

元ノア・ケコアことコナ・リーブスが髪を伸ばしようやくプッシュを受ける。
ラフファイトで痛めつけ、相手をうつ伏せのまま落とすサモアンドロップで勝利した。


キャンディス・レラエ ×-◯ ビアンカ・ブレア
(アーリウープ)

入院中の夫ジョニー・ガルガノの分もがんばりたいキャンディスだが、ビアンカの怪力に圧倒され、軽々とリフトアップされたりアルゼンチンバックブリーカーを喰らう。
キャンディスは抜群の高度と威力のミサイルキックを返したものの、とどめのトルネードDDTを力技でほどかれ放り捨てられると、必殺技で仕留められた。


ピート・ダン ◯-× ロデリック・ストロング
(アンディスピューテッド・エラの乱入により反則)

ダンは裏切り者のストロングに技でもなんでもない殴る蹴るの暴行を仕掛ける。
痛そうな技しか使わないストロングは多彩なバックブリーカーで反撃し、スパイクDDTや雪崩式オリンピックスラムを放つがダンは返してしまう。
そしてダンは得意の指折りから一気に反撃し、ビターエンドを決めたものの、カウント3が叩かれる寸前にアダム・コールとカイル・オライリーが乱入し、反則決着に終わってしまった。

エラはダンを袋にしようとするが、そこにオニー・ローキャン&ダニー・バーチが駆けつけ、ダンと三人でエラをリングから叩き出した。
コメント

4/25のNXT #446  終わらないチャンパの襲撃

2019年01月26日 | 今週のNXT
NXT北米王座戦
アダム・コール ◯-× オニー・ローキャン
(エラの援護→シャイニングウィザード)防衛成功

試合前にはロデリック・ストロングを加えたアンディスピューテッド・エラが勢揃いし長々と演説した。
コールだけ残し王座戦が始まると、ローキャンは負傷したコールのあばらを狙い撃つ。
ブレーンバスターの体勢からロープに落とすと、カイル・オライリーがドクターを連れて駆けつけ、コールの容態を見させる。
その隙にストロングがローキャンを襲い、エプロンにバックドロップで落としてしまう。そしてコールが後頭部へのシャイニングウィザードでとどめを刺し、数の暴力でベルトを守った。


ヘビーマシーナリー(タッカー・ナイト&オーティス・ドーゾビッチ) ◯-× ティノ・サバテリ&リディック・モス
(コンパクター)

ウォー・レイダースの乱入でノーコンテストとなった試合の再戦。
マシーナリーのパワー殺法からモスがなんとか抜け出しタッチしようとすると、サバテリはモスを見捨てて去ってしまい、取り残されたモスはなすすべもなく料理された。


NXT王座戦
アリスター・ブラック --- ジョニー・ガルガノ
(トマソ・チャンパが試合前に乱入し不成立)

リングに向かうガルガノをまたもチャンパが襲撃。
ガルガノは実況席に叩きつけられそうになるも必死に抵抗するが、結局ステージ下のテーブルにシュバインで落とされ、救急搬送されてしまった。


NXT王座戦
アリスター・ブラック ◯-× エリック・ヤング
(後ろ回し蹴り)防衛成功

試合が流れたブラックがリングに上がり、チャンパに何か言おうとすると、そこにSAnitYが唐突に現れ、ヤングがガルガノの代わりに挑戦させろと要求。
ブラックは受けて立つが、突然の対戦相手変更に対処しきれず、押され気味に。
だが一瞬の隙をついて後ろ回し蹴りを叩き込み、ベルトを防衛。
さらに試合終了と同時に乱入してきたアレクサンダー・ウルフとキリアン・デインも矢継ぎ早に蹴り倒し、王者の貫禄を見せつけた。
コメント

4/18のNXT #445  夫婦の共同作業

2019年01月25日 | 今週のNXT
・ジョニー・ガルガノが演説

特番で宿敵トマソ・チャンパを下したガルガノが妻のキャンディス・レラエとともに登場し、NXT王座への意欲を語った。


リコシェ ◯-× ファビアン・アイクナー
(630スプラッシュ)

リコシェのシングルデビュー戦の相手はラウル・メンドーサあたりかと思いきや、いきなり有望株のファビアン・アイクナー。
身体能力ではリコシェにも引けを取らないアイクナーだが、飛び技はリコシェに任せて封印し、見た目以上のパワーを見せる。
豪快に担ぎ上げられ次々と技を決められたリコシェだが、驚異的なスピードの技の数々で反撃に出ると、最後はトップロープから1と3/4回転するセントーンを直撃させ勝利した。


ウォー・レイダース(ロウ&ハンソン) ◯-× メトロ・ブラザーズ(クリス&JC・メトロ)
(フォールアウト)

先週登場したばかりのウォー・レイダースが早くも初試合。デュースン・ドミノのコピーことメトロ・ブラザーズを全く寄せ付けず、ロウのバックドロップにハンソンのダイビングレッグドロップを合わせる必殺ツープラトンでクリスと思われる方を料理した。


ノーDQ戦
キリアン・デイン ×-◯ ラーズ・サリバン
(イス直下スパインバスター)

サリバンがトップロープから場外へのプランチャで客席を沸かせ、イスを何脚もリングに放り込む。デインはジョン・ウーから鼻血を流しながらも反撃に出て、コーナーに立てかけたテーブルごとサリバンをクロスボディで押しつぶすが、カウント3は奪えず。
最後はイス目掛けてのスパインバスターを喰らわせ、サリバンが無敗を守った。


キャンディス・レラエ ◯-× ゼリーナ・ベガ
(ガルガノエスケープ)

初試合のゼリーナをアンドラーデ・シエン・アルマスが援護するが、すかさずガルガノも駆けつけて妻のセコンドに付く。
ゼリーナはコーナー串刺しWニーアタックやハンマーロックDDTなどアルマスの必殺技を見せるが、キャンディスも夫の必殺技ガルガノエスケープでゼリーナを捕獲。
カットに入ろうとしたアルマスもガルガノが捕らえ、夫婦揃ってガルガノエスケープを披露し、ゼリーナをタップさせた。

試合後にはガルガノの呼びかけに応じ、NXT王者アリスター・ブラックが姿を現した。
コメント

4/11のNXT #444  一軍昇格と新たな参戦者たち

2019年01月23日 | 今週のNXT
カイリ・セイン ◯-× レイシー・エヴァンス
(インセイン・エルボー)

恒例の特番で放送されなかった試合。
一回りでかいレイシーはパワーで攻め、コブラクラッチで何度もカイリを捕獲。
長時間攻められたカイリはスピアーで反撃に出るとスライディングD、カブキエルボーを決め、パンプハンドルスラムから逃れて裏拳でダウンさせ、距離があったので高度は低かったがエルボードロップで仕留めた。


・オーサーズ・オブ・ペインが一軍昇格

オーサーズ・オブ・ペインのエイカム&レーザーがRAWに昇格し、マネージャーのポール・エラリングと訣別した模様が放送された。


・エンバー・ムーンも一軍昇格

エンバー・ムーンもRAWに昇格し、前RAW女子王者のアレクサ・ブリスからピンフォールを奪った。


・ノー・ウェイ・ホセとアイコニックスが一軍昇格

ノー・ウェイ・ホセがRAWに、特にチーム名のなかったビリー・ケイとペイトン・ロイスがアイコニックスを名乗りSMACKDOWNに昇格した。
NXT内でも微妙なのに大丈夫なのかと心配された両者ともに現在は(ry


ヘビーマシーナリー(タッカー・ナイト&オーティス・ドーゾビッチ) △-△ ティノ・サバテリ&リディック・モス
(ウォー・レイダースの乱入によりノーコンテスト)

崩壊寸前だったはずのサバテリ&モスは全く問題なく連携し、ナイトを孤立させて攻め立てる。
ドーゾビッチに交代されても流れを渡さず、全員がダウンすると、そこへ日本でもおなじみのウォー・マシン改めウォー・レイダースのロウ&ハンソンが乱入し、4人まとめて蹴散らしてしまった。
コメント

SCP-1701~1710

2019年01月22日 | SCP紹介
SCP-1701 - In Tents and Purposes
未翻訳

SCP-1702 - The French Hive (フランスの蜂の巣)
ミツバチの特徴を持った人型生物の群れ。女王蜂を中心に生息する

SCP-1703 - Slightly Radioactive Lightbulb (軽光灯)
白熱電球に酷似した物体。3分17秒以上光を浴びた物体の質量を最大20%減少させる。約6ヶ月に一度、激しい閃光を放ち、以前に光を浴びていた相手の重力を反転させる。崩壊したフィットネスセンターで発見された

SCP-1704 - Finished Business
未翻訳

SCP-1705 - A Collection of Bones(骨のコレクション)
古代ローマが起源と思われる石版と2507個の骨。石版に描かれた通りに骨を組み立てると様々な異常性質を持つ物品を造れる

SCP-1706 - Eater of Dreams
未翻訳

SCP-1707 - New Skin(新たな皮膚)
寄生蠕虫に似た集団生物。知能を持つ生物に寄生し、死亡すると体組織を消費して拡大する。それを繰り返し徐々に巨大な生物へと乗り換えていく

SCP-1708 - The Hollowed (空虚なるもの)
身長3.7メートル、体重およそ25キログラムの未知の生物。人間より虚弱で、実験のたびに昏睡状態に陥る

SCP-1709 - Human Fetus Composite
未翻訳

SCP-1710 - Life as a Tree (木としての人生)
イギリスの某所に生えた2本の樹。幹の上1.5mの何もない空間から声を発して会話する。元々は人間だったと思われ、彼らの会話から発見されたパンフレットには新たな人生への変化が謳われていた
コメント

今週のキン肉マン #273 仇敵への謁見!!

2019年01月21日 | 今週のキン肉マン
・久々の無量大数軍かっこいいなあ
・そういえばオメガマンはミラージュマンの試験に受かっても、ネメシスみたいに変身しなかったな
・無量大数軍の頃はネプチューンマンも完狩喧嘩ボンバー!と叫んでたの
・あんまり必殺じゃないのは無量大数軍と共通している
・威力2倍以上のクロスボンバーでもほとんど誰も殺せてないぞあれ
・ネプチューンマンの首を狙っていた理由を上手くつなげてきた
・自己主張の激しすぎるオメガ邸
・隣がマリキータマン邸だなんて言われるまで気づかなかったw
・手紙で笑うなwwwww
・実際には書いてなくて、ここにディクシアがいたらフォ~フォフォフォと笑ってただろうなあというアリステラの回想の可能性もある
・どっちにしろかわいいなお前ら
・スグルチームのメンバーが揃わないうちにとマリポーサチームに入ってれば勝てたのに
・その場合はネプチューンマンが路頭に迷って見つけられなくなるし、火事場のクソ力が消えてオメガの民も滅びるけどな
・オメガマンが死んで代わりに武道が加わるわけか
・なぜ怪しまないんだ無量大数軍
・武道がいる時には閻魔様がいないのに
・武道と閻魔さまの口癖と体格まるっきり同じなのに
・閻魔様の背後にダンベルはめる怪しすぎる壁があるのに
コメント

ミステリ感想-『ネクスト・ギグ』鵜林伸也

2019年01月20日 | ミステリ感想
~あらすじ~
ライブ中の衆人監視下でメンバーを殺害されたロックバンド「赤い青」は活動休止を余儀なくされる。
事件直前、カリスマ的ギタリストはなぜミスをしたのか? 殺されたメンバーが口にしていた「ロックとは何か?」という問いの意味は?

2018年このミス15位


~感想~
ライブハウスの日常と、ライブ中に起こった衆人環視下の密室殺人、終始問いかけられる「ロックとは何か」という命題。氷川透あたりに書かせたら難解すぎて爆死確実だが、これが長編デビュー作にも関わらず、作者はいたって正統派の端正な本格ミステリに仕上げて見せた。
大半の読者には見慣れないライブハウスの日常と「ロックとは何か」という重すぎる題材を扱いながら、物語は一貫して地味に地道に関係者への聴取を続け、要所要所で新事実が小出しにされ、中盤で新たな事件が勃発し、意外な探偵役と意外な真相が現れる、きわめて普通のミステリなのがまず面白い。
それに加えて、音楽知識に疎い読者にも全く問題なく理解させられるほど、極めて平易な言葉で「ロックとは何か」を問いかけ、本作ならではの答えを出し、そしてそれが物語と本格ミステリとしての真相に密接に絡んでいるのだから素晴らしい。
これほどまでわかりやすくロックを語った文章を自分は他に知らない。物語は悲惨な末路をたどりながら、希望を感じさせる結末も文句無し。これが実質デビュー作だというのだから空恐ろしくなる。
評判を信じて買って良かったと心の底から思える、噂通りの傑作だった。


19.1.19
評価:★★★★ 8
コメント