~あらすじ~
昭和九年、吉原・弁財天。
神隠しの因縁まつわる古木「触れずの銀杏」の側に、ぐったりと座る老人の姿があった。
顔がこちらを向いているのに、同時に背中もこちらを向いている。
顔が表裏逆さまについた老人の手が、ゆらりと動く。まるで手招きするように…。
~感想~
京極夏彦ブームに乗り、鳴り物入りで登場した新鋭。
デビューは大々的に宣伝され「新たなる妖怪小説家」のようにうたわれたが――。
ジャンル分けするなら、氏は明らかに島田荘司の流れを組む作家。
題材が近かっただけで、そのミステリ作法は京極とはまったく異なる。
内容はといえば、トリックやプロットよりも雰囲気で読ませるもの。
好き嫌いが大きく分かれることだろう。
評価:★★ 4
昭和九年、吉原・弁財天。
神隠しの因縁まつわる古木「触れずの銀杏」の側に、ぐったりと座る老人の姿があった。
顔がこちらを向いているのに、同時に背中もこちらを向いている。
顔が表裏逆さまについた老人の手が、ゆらりと動く。まるで手招きするように…。
~感想~
京極夏彦ブームに乗り、鳴り物入りで登場した新鋭。
デビューは大々的に宣伝され「新たなる妖怪小説家」のようにうたわれたが――。
ジャンル分けするなら、氏は明らかに島田荘司の流れを組む作家。
題材が近かっただけで、そのミステリ作法は京極とはまったく異なる。
内容はといえば、トリックやプロットよりも雰囲気で読ませるもの。
好き嫌いが大きく分かれることだろう。
評価:★★ 4