小金沢ライブラリー

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マンガ感想-『Q.E.D.証明終了 29』加藤元浩

2013年09月30日 | マンガ感想
「エレファント」★★★ 6
~あらすじ~
空き地で学生に難解な数学の話を語る通称「海賊ジジイ」。
彼にそそのかされ宝探しに赴いた可奈たちは、金庫を盗まされることに。気後れして逃げ出した翌日、100キロ超の金庫は海賊のもとにあった。
しかし金庫を盗まれたビルの防犯カメラには手ぶらで出て行く海賊の姿しかなかった。

~感想~
2006年に証明され100万ドルの賞金がついていたことでも話題になったポアンカレ予想が題材。
数学ネタは「Q.E.D.」の真骨頂だがあまりに難解すぎてまず理解が及ばない。トリックへのつなげ方も強引で(あれでいいなら双孔堂の殺人もポアンカレ予想物ミステリだ)トリック自体もなんてことない仕掛けである。
だがタイトルにもなった「エレファント」を筆頭に海賊が名言を連発し、印象的なラストとあいまって佳作と言って良い出来に押し上げた。


「動機とアリバイ」★★★ 6
~あらすじ~
盗作の噂の絶えない美術家がインシュリンの過剰投与で死んだ。
邸内には三人の弟子がいたが、そのいずれもアリバイがある。美術家の死は他殺か、それとも自殺か事故か。

~感想~
数学ネタはもちろんのこと、こういう細かいアリバイ崩しもこの作者は実にうまい。トリックは多少強引なものだが、燈馬の犯人の追い詰め方が切れて、非常に絵になる。
でも燈馬の話の割り込み方はキザ過ぎて吹かざるをえない。あれイケメンのやることだろ。
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先々週のNXT #185

2013年09月29日 | 今週のNXT
シャーロット&ベイリー ◯-× アリシア・フォックス&アクサナ
(エビ固め)

リック・フレアーの娘シャーロットといまだ未勝利のベイリーがタッグを組み、一軍コンビと対戦。
予想通りベイリーが捕まる展開も、ボー・ダラスに捧げる不格好なベリー・トゥ・ベリーでアクサナを倒しシャーロットに交代。
シャーロットは技に独創性はあるが確実性がまだ足りず掛け損ないもちらほら。それでも体格差を活かしてアリシアを担ぎ上げたところでベイリーが背後からタッチし勝手にリングイン。
アリシアのブートをアクサナに誤爆させるとエビ固めで押さえ込み、待望の初勝利を挙げた。
勝手に交代されたシャーロットは怒るかと思いきや、パートナーの勝利を素直に祝福した。まだヒールターンさせるには早すぎるしな。


コリー・グレイヴス ◯-× リック・ビクター
(ロールアップ)

先週、アセンションの奇襲で負傷したグレイヴスがリベンジに挑む。厳密に言うと負傷させたのはビクターではなくコナー・オブライエンなのだが。
怒れるグレイヴスは序盤からビクターを圧倒。しかし負傷したアバラを殴られると、動きが止まった。
ビクターは膝をグリグリ押し付けるだけ等の多彩で地味に痛そうなアバラ攻めを見せるが、グレイヴスはパンチの連打で強引に主導権を奪い返す。ビクターは2度目のガットバスターを狙うも、聖闘士とグレイヴスには1度見た技は2度通じず、抱え上げた所を丸め込まれた。


メイソン・ライアン ×-◯ アレクサンダー・ルセフ
(キャメルクラッチ)

先週、シルベスター・ルフォール&スコット・ドーソンと結託したブルガリアの野獣ことルセフが登場。カーディフの巨人と呼ばれる同じく野獣キャラのライアンと対峙する。
ここまでNXTで圧倒的なパワーを披露してきたライアンとも互角に戦い、野性味あふれるヘッドバッドで優位に立つ。
ライアンは力勝負を避けてパンチとブートで形勢をひっくり返すが、ドーソンとルフォールが乱入して隙を作ると、ルセフは不意打ちからキャメルクラッチでタップを奪った。
ブルガリア、ムエタイ、相撲にキャメルクラッチと国籍不明にも程があるぞ。


サミ・ゼイン ×-◯ ジャック・スワガー
(ボー・ダラスの介入→パトリオット・ロック)

メイン戦も先週の遺恨を受けての試合。ジャック・スワガーは元世界王者。最高の肉体と最高の身体能力を残念なレスリングセンスで台無しにしている男。たぶんプロレスIQは80くらい。シナは30。
素行も残念で、年間最大イベントのメイン戦に抜擢されながら、その直前にスピード違反とマリファナ所持で逮捕され、戴冠をフイにしたのも記憶に新しい。
なお世界王座も「まさかスワガーが勝つわけない」という意外性の演出のためだけに与えられた模様。ヨシ・タツにすら負けていた頃よりは持ち直したが、あの逮捕で信頼を失ったことは疑いない。

試合は観客の圧倒的な支持を受けてゼインが躍動。NXTに置いておくのはもったいないキレッキレの動きでスワガーを圧倒する。
しかしスワガーのセコンドのゼブ・コルターが注意を引き付けると、クローズラインを浴びて形勢逆転。だがスワガーは他人の技をパクりかけたり、ロープに飛んだのに立ち止まったりと「まだク●リが抜けてないのかな?」と不安になるような挙動不審の動きでゼインの体力回復に貢献する。さすがプロレスIQ80の男。
ゼインはスワガーの必殺技のガットレンチボムもパトリオット・ロックも返すが、そういえば必殺技がいまだにトルネードDDT程度なので決め手に欠けてしまう。
それでもスワガーを雪崩式サンセットフリップで叩きつけると、ゼインと抗争中のボー・ダラスが金星は上げさせまいと登場しちょっかいを出す。スワガーはその隙をついて2度目のパトリオット・ロックで固めると、聖闘士ではなかったゼインはあえなくタップした。
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ミステリ感想-『戦力外捜査官 姫デカ・海月千波』似鳥鶏

2013年09月28日 | ミステリ感想
~あらすじ~
警視庁捜査一課の火災犯捜査係に配属された、女子高生にしか見えない小柄で童顔な海月警部。
お守り役を命じられた設楽巡査はドジでのん気な彼女に振り回されながら、連続放火事件を追う。
だがヘマを連発した二人は戦力外を通告され、捜査から外されてしまい――。

~感想~
「これだけばらまけば!(CV速水奨)」という心の叫びが聞こえてくるように様々なジャンルで新作を飛ばす作者が、今度はドジっ娘デカで勝負を賭けた。でも眼鏡で童顔でドジといえばすでに大倉崇裕が福家警……いや、なんでもない。海月警部はキャリアだし、たぶん(年齢は明かされていない)20代半ばだし、ドジのレベルもF警部補をはるかに上回っているし。
それはともかく冒頭から少女殺害事件→容疑者自殺が描かれるように、あいかわらずドタバタした雰囲気にそぐわず事件も犯人もかなり過激。
一見関わりの無いように思える二つの事件が期待通りに重なり、海月&設楽コンビもバディ・ムービーさながらに活躍する展開も秀逸。
とさらりと言ったが、海月警部と設楽のキャラ造型、放火事件の謎とそれを紐解く論理から、意外な方向へ転がりスピード感あふれる物語、海月配属の裏に潜む真相、奇をてらいすぎな感もあるが予想の外から現れる真犯人と、ミステリとしても小説としても非常に完成度が高い。
だが設定的に続編は難しいか。短編集でもいいからまたこの迷コンビを見たいのだが。

有栖川有栖の江神さんシリーズくらいになって欲しいと願望を込めて、勝手に伊神さんシリーズと呼んでいる一連の作品以外は、少し質が落ちると危ぶんでいたが、これだけの佳作が描けるならもう心配はいらないだろう。「どれでもいいから当たりさえすれば!」と思っているのは作者だけではなく我々ファンも同じである。
……ところで刊行から1年ちょいで文庫落ちするとは早すぎはしまいか。先月に単行本で買っちゃったじゃないか!


13.9.27
評価:★★★☆ 7
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ミステリ感想-『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』似鳥鶏

2013年09月27日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
退職した元警部の惣司智が兄の季と経営する喫茶店プリエール。
常連客の目当ては智と自慢のスイーツ、そして名推理?
智を連れ戻そうと画策する直井楓巡査が持ち込む事件に、兄弟はやむなく巻き込まれることになる。

「喪服の女王陛下のために」……崖から転落死した恋人は自殺か、それとも他殺なのか。現場の状況は何もかも矛盾していた。
「スフレの時間が教えてくれる」……殺人現場の近くに残された大量のタバコの吸殻。しかし容疑者に喫煙の習慣はなかった。事件の鍵を握るのはスフレ?
「星空と死者と桃のタルト」……バカンスに行った先の別荘で殺人が起こる。死体のそばの床板はなぜか剥がされていた。
「最後は、甘い解決を」……20年前、母が殺された。7年前、母代わりの女性が殺された。凶器は同じ拳銃。2つの事件の犯人も同じなのか。


~感想~
「ええい、どれでもいいから当たれ!(CV池田秀一)」と心の叫びが聞こえるように学園物、動物園、ドジっ娘刑事と様々なジャンルで新作を飛ばす作者が、今度はパティシエとイケメンとスイーツに手を出した。
迷走気味なのは気のせいではなく、作者の一番の持ち味であるユーモアセンスが死んで、もう一つの特徴である黒い真相だけが残ってしまった。
いーちゃん亡き今ミステリ界一のツッコミ役である、伊神さんシリーズ(仮称)の葉山君を筆頭に、似鳥作品の最大の長所は、その卓越したユーモアセンスであろう。
ところが本作では基本的に迷宮入り間近の殺人事件を扱っているせいか、真面目な空気が流れてしまい、ユーモア味は控えめ。その一方でただでさえ明るい雰囲気にもかかわらずサイコや凶悪犯が犯人でありがちな似鳥作品にふさわしい、黒い真相や犯人たちが、殺人事件という翼を得て自在に暴れ回ってしまった。
だって冒頭の一編にしろ末尾の一編にしろ、さらっと書いてはあるが犯人は相当なサイコさんである。特にヤバイのが「最後は、甘い解決を」の真相で、甘いどころか考えうる限り最悪に近い結末で、ラスト4ページのいかにもな話の閉じ方が白々しく思えるほど。
またパティシエを題材にしておきながら、その知識が解決に活かされるのは一編限りなのも構成的に中途半端。トリックや安楽椅子探偵さながらのロジックも良いのだが、後味の悪さが全てを台無しにしてしまったか。


13.9.25
評価:★★☆ 5
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ジュラルミン

2013年09月26日 | 拾い物
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7-0でサボる長友

2013年09月25日 | スポーツ
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キングオブコント2013の偉そうな感想

2013年09月24日 | お笑い
準決勝の評価もしたので決勝も簡潔に。


うしろシティ
まずどうしても様子見になってしまうトップバッターという位置がきつかった。
2本目のネタは昨年、盛大に滑った銀シャリと同型でこれも厳しかった。
それにしてもなぜ1本目はオチを変えたのか。確かに元はベタだったが、ベタどころか今回はオチてもおらずただの改悪であろう。


鬼ヶ島
うるさいだけ。ウケているのは芸人だけだったのでは?
1本目になぜか904点入ったせいで、中山功太が勝った時のR-1のような得点のインフレが起こってしまった。


かもめんたる
納得の戴冠。人間全体に対する不信感と悪意のようなものを笑いに昇華させ、2本とも破綻なくまとめ上げた。
去年の評価された点をうまく受け継ぎ、2年分の力を注ぎ込んだような戦い方であった。


天竺鼠
2700のキリンスマッシュと同様に全く面白さの理解のできない1本目と、個人的に全く合わない2本目。
もうこの人達はいいや。


アルコ&ピース
最低の1本目と、その悪い流れを断ちきれなかった2本目。個人的には最下位。
ゴールデンに下ネタをぶっ込むのは別にいいが、去年に味をしめたような客席への語りかけはいただけない。あの時点でもう勝負あった。


TKO
1本目は(記憶違いで新作だったら悪いが)ものすごく古いネタを持ってきた。歌いたかっただけの終盤がもったいない。
2本目は堅実に行き過ぎて、意外性のカケラもない全てが想像通りのネタ。これを見てだからもうTKOはいいよと誰もが思ったのでは。


ジグザグジギー
ネタの選択ミス。個人的に優勝を期待していただけに悲しい。
2本目の完全に滑ってるのに完走せざるを得ない展開は痛々しくて見ていられなかった。もっと良いネタたくさんあっただろ!


さらば青春の光
1本目は惜しかった。もう少し観客の反応がついてきても良かったのに。
2本目もオカリナで最後まで行ってしまったのは残念。もう一捻りが欲しかった。


総じて去年とは比ぶべくもない低調な大会だった。
準決勝のレベルがなかなか高かったのに、決勝は笑いどころそのものが少なかった。準決勝のしずるが一番面白かったな……。
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先々々週のNXT #184

2013年09月23日 | 今週のNXT
CJパーカー ×-◯ タイラー・ブリーズ
(携帯で殴打)

先週に言い争いをした両者の対決。ゴージャス(自称)な顔を殴られることを嫌がるブリーズが劣勢となるが、レフェリーの隙をついて携帯で殴り勝利した。
屈強なレスラーが携帯で殴られたくらいで倒れるわけがないと思われるかもしれないが、プロレスでは薄い金具が付いているだけのチャンピオンベルトが最強の凶器に数え上げられる。歴代王者たちの魂がこもったベルトは実際以上に重い一撃を繰り出すのだ。
そう考えればブリーズの携帯には試合中にも自分撮りを欠かさない彼の魂が込められているのは当然で、一般的な携帯の殺傷力と比べられては困る。


エマ ◯-× サマー・レイ
(エマ・ロック)

以前、サマーとのダンス対決で勝利したものの奇襲攻撃で負傷させられ、タイトル挑戦をフイにしたエマの復讐戦。
人気抜群のエマのステテコダンスと、絞め技を喰らうたびにギャーギャーわめくサマーに観客の興奮もあおられる。試合はエマが必殺技で制したものの、サマーは腹いせにエマが入場時に吹いていたシャボン液を顔面に浴びせて帰った。それシャレになってない。


エンツォ・アモーレ ×-◯ スコット・ドーソン
(バックドロップ)

ヒール同士で本来なら盛り上がらない一戦だが、観客はエンツォを勝手にベビー扱いして大声援を送る。ライブイベントではよくあること。
エンツォはイタリアの伊達男はどこに行ったのか、髪型をチョンマゲに結い頭に彫ったタトゥーを見せつける。
しかしアレクサンダー・ルセフが乱入しセコンドについていた相棒のコリン・キャサディを叩きのめすと、動揺したエンツォはなんてことないバックドロップでフォールを奪われた。
ドーソンは解雇されたギャレット・ディランに代わるパートナーをようやく手に入れたようだ。


・サミ・ゼイン、NXT王座戦線に名乗りを上げるも

先週、アントニオ・セザーロと年間ベストバウト級の一戦を繰り広げたゼインが、インタビュアーのルネを口説きながらNXT王座への意欲を示す。
そこに現王者のボー・ダラスが登場し、「俺はブーイングをされてない。あれはボーと言ってるんだ」とヒール丸出しの挑発。
だが一軍ユニットのリアル・アメリカンを率いるゼブ・コルターが闖入し、ジャック・スワガーにゼインを襲わせる。移民や外国人を目の敵にする彼らに絡まれて、王座戦まではまだ一悶着ありそうだ。


エイドリアン・ネヴィル ◯-× コナー・オブライエン
(コークスクリュー・シューティングスタープレス)

番組冒頭で相棒のコリー・グレイヴスをオブライエンとリック・ビクターに襲われたネヴィルがリベンジに臨む。
対するオブライエンらはグレイヴスのベルトを手に入場し、タッグ王座奪取への意志を示す。
小柄なネヴィルと並ぶと一回りはでかいオブライエンの体格が際立つ。日本プロレスではなかなか見られない光景である。
ネヴィルはオブライエンの圧倒的なパワーに手こずるが、突進をかわしてコーナーにぶつけると、体格差をものともせずバックドロップで投げきり、必殺技を浴びせて勝利を収めた。
試合後は二人がかりでネヴィルを倒し、助けに来た負傷中のグレイヴスも一蹴したが、怪奇派ヒールなのに試合中は手出しはしないしカットにも入らないビクターはああ見えてマジ良い奴。
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ジェロニモ

2013年09月22日 | 拾い物
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マンガ感想-『Q.E.D.証明終了 28』加藤元浩

2013年09月21日 | マンガ感想
「ファラオの首飾り」★★★ 6
~あらすじ~
新たな王家の墓を発見したと主張する旧友に呼ばれ、エジプトに飛んだ燈馬と可奈。
その墓を調査する人々はファラオの呪いをなぞるように次々と災禍に見舞われていた。
燈馬は従弟の榊森羅の力も借り、真相へと迫る。

~感想~
作者のもう一つのミステリシリーズである「C.M.B.」とのコラボ作品。だがこちらの森羅は顔見せ程度で、クロスオーバーというほど大袈裟なものではない。
事件の謎解きよりも、燈馬が犯人を黙らせたトドメの一言や、「科学は人の心に届かない」と否定する犯人に対しては何も反論せず、論理的にロマンあふれる物語をひもといてみせる燈馬の姿が心に残る。
それにしてもこの一話での可奈の役目は「Q.E.D.」でも「C.M.B.」でも完全に用心棒扱いだな。

「人間花火」★★★★ 8
~あらすじ~
花火職人だった父が描いたという、死体が腐敗していく様を描いたスケッチ。その父は人に花火をくくりつけ爆殺していた。
同じく花火職人となった息子もまた、スケッチに魅入られたように様子がおかしくなっているという。
ところが友人を案じてスケッチの調査を進める民俗学者もまた、不審な様子を見せるようになった。

~感想~
まるで江戸川乱歩の作品のようなタイトルに見合った、怪奇味あふれる一編。
雰囲気だけではなく、さりげない伏線とちりばめられたヒント、意外な急展開にどんでん返し、事件が終わるまで動こうとしない探偵と、ミステリの魅力がてんこもり。探偵=燈馬にはもうちょっと動いて欲しかったが。
それより気になったのが、作品のテーマとなるある二つの言葉に、乱歩よりも宮部みゆきの気配が漂っていること。漂うどころかこれはそのまんま「名もなき毒」と「模倣犯」である。パクリとか糾弾したいわけではなく、単純に作者がどこまでその二作を意図しているのか興味深い。全く知らなかったらすごいな。
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