「エレファント」★★★ 6
~あらすじ~
空き地で学生に難解な数学の話を語る通称「海賊ジジイ」。
彼にそそのかされ宝探しに赴いた可奈たちは、金庫を盗まされることに。気後れして逃げ出した翌日、100キロ超の金庫は海賊のもとにあった。
しかし金庫を盗まれたビルの防犯カメラには手ぶらで出て行く海賊の姿しかなかった。
~感想~
2006年に証明され100万ドルの賞金がついていたことでも話題になったポアンカレ予想が題材。
数学ネタは「Q.E.D.」の真骨頂だがあまりに難解すぎてまず理解が及ばない。トリックへのつなげ方も強引で(あれでいいなら双孔堂の殺人もポアンカレ予想物ミステリだ)トリック自体もなんてことない仕掛けである。
だがタイトルにもなった「エレファント」を筆頭に海賊が名言を連発し、印象的なラストとあいまって佳作と言って良い出来に押し上げた。
「動機とアリバイ」★★★ 6
~あらすじ~
盗作の噂の絶えない美術家がインシュリンの過剰投与で死んだ。
邸内には三人の弟子がいたが、そのいずれもアリバイがある。美術家の死は他殺か、それとも自殺か事故か。
~感想~
数学ネタはもちろんのこと、こういう細かいアリバイ崩しもこの作者は実にうまい。トリックは多少強引なものだが、燈馬の犯人の追い詰め方が切れて、非常に絵になる。
でも燈馬の話の割り込み方はキザ過ぎて吹かざるをえない。あれイケメンのやることだろ。
~あらすじ~
空き地で学生に難解な数学の話を語る通称「海賊ジジイ」。
彼にそそのかされ宝探しに赴いた可奈たちは、金庫を盗まされることに。気後れして逃げ出した翌日、100キロ超の金庫は海賊のもとにあった。
しかし金庫を盗まれたビルの防犯カメラには手ぶらで出て行く海賊の姿しかなかった。
~感想~
2006年に証明され100万ドルの賞金がついていたことでも話題になったポアンカレ予想が題材。
数学ネタは「Q.E.D.」の真骨頂だがあまりに難解すぎてまず理解が及ばない。トリックへのつなげ方も強引で(あれでいいなら双孔堂の殺人もポアンカレ予想物ミステリだ)トリック自体もなんてことない仕掛けである。
だがタイトルにもなった「エレファント」を筆頭に海賊が名言を連発し、印象的なラストとあいまって佳作と言って良い出来に押し上げた。
「動機とアリバイ」★★★ 6
~あらすじ~
盗作の噂の絶えない美術家がインシュリンの過剰投与で死んだ。
邸内には三人の弟子がいたが、そのいずれもアリバイがある。美術家の死は他殺か、それとも自殺か事故か。
~感想~
数学ネタはもちろんのこと、こういう細かいアリバイ崩しもこの作者は実にうまい。トリックは多少強引なものだが、燈馬の犯人の追い詰め方が切れて、非常に絵になる。
でも燈馬の話の割り込み方はキザ過ぎて吹かざるをえない。あれイケメンのやることだろ。