小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

ミステリ感想-『サイタXサイタ』森博嗣

2016年12月29日 | ミステリ感想
~あらすじ~
匿名の依頼者からある男の監視を依頼された小川令子ら面々。
男は元同棲相手の女性を張り込んでおり、彼の周囲では連続爆弾魔の気配が漂う。
そして男が尾行を撒いて消えたその隙に、殺人事件が発生する。
Xシリーズ第五弾。


~感想~
探偵らしい張り込みの様子が延々と描かれるが、地味なことはなく、元カノへの異様なストーキング行為や連続爆弾魔との関係性、一瞬の隙を突く殺人事件など謎が多く、最後まで興味を引っ張る。
しかし面白いのは終盤までで、終わってみれば何がなんだかわからないような、どうとでも取れる真相に落ち着き、それに意外だけどだからどうしたという背景が絡んできて、60分一本勝負、58分20秒、両者リングアウトにより引き分け、みたいなグタグダ感が漂ってしまった。
あと終盤にメインキャラを命の危険にさらす手法は、よく考えると初期の頃から頻繁にやってはいるのだが、最近の希釈されたシリーズでやられると、無理くり話を盛り上げているように見えてしかたない。

今回は久々に全編に渡ってああでもないこうでもないと、わいわい推理をめぐらしているだけの話で、真相はどうあれ楽しく読めはしたが、やはりこれを楽しめるのはもう駄目な読者であろう。


16.12.27
評価:★★☆ 5
コメント

今週のキン肉マン #193 あの日の約束…!!

2016年12月26日 | 今週のキン肉マン
・やすむなー オラーッ
・肉世界の鬼の面白さは異常
・シルバーマンはもちろんゴールドマンも認めた最も正義超人に近い始祖サイコマン
・サイコマンは誰も裏切らなかったとか誰か言ってたけど、無量大数軍「…………」
・なぜ下等に染まるのか? はグロローマンもかつて神々に言われたこと
・それをグロローマンは気づいているのか?
・気づいていてやってそうだよなあ
・老害となったら私を討て
・将軍とグロローマンの過去の約束だけでも熱いのに、それでもなおグロローマンをかばう完璧勢
・年内最後の更新で熱すぎるぞゆで
・これには武道もにっこりで処分保留
・最高の引きだなこれ
・横に「ご愛読ありがとうございました」とかあるから最終回かと思うほど最高の引き
・1年でシルバーマン VS サイコマンとスグル VS ネメシスしかやってないけど濃い1年だった
・ペースは落ち着いたが、一話一話の密度が濃いし、展開自体は早いから全くダレてない
コメント

年忘れ第十一回60分大喜利

2016年12月25日 | お笑い
12月30日(金)22時より第十一回60分大喜利を行います。

年忘れ第十一回60分大喜利

60分で30のお題に答える企画です。
参加いただける方は当日にチャット室までお越し下さい。
なお今回は「難しいお題」縛りとなっています。
60分では時間が足りなくなるようなお題をご用意いたします。
コメント

ゲーム感想-『ペルソナ5』

2016年12月24日 | ゲーム
~あらすじ~
理不尽な罪で前科付きとなった主人公は、地元の高校を退学となり、保護司の家に居候し東京の高校へ通うことに。
しかし前科付きの噂は瞬く間に広まり、さらに問題教師に目を付けられ再び退学の危機に陥る。
運命を逆転させるため、悪人の心の中の迷宮・パレスに潜入し、歪んだ欲望を具現化させたオタカラを奪い改心させろ!


~感想~
ペルソナ5をクリアしたので感想を。公式に○されたくないためネタバレ無し、P3P、P4、P4Gをそれぞれ2周以上しているので前作との比較多めで。


1.システム、ストーリー
ゲーム全体の構成はP3以来おなじみの学園生活+ダンジョン冒険。前2作でさんざんやったからいいよね? といった具合で学校行事はかなり少なめで、部活にすら入れないが、その分日常パートで行ける所が増え、学校外で築くコープ(前作までのコミュ)が多数。
コープは前作までは仲間以外はただ合成時の経験値を上げる効果しか無かったものの、今作では有用なスキルが得られ、日常パートや戦闘時の戦術自体を大きく変えるものもちらほらある。
冒険は恒例のランダム生成ダンジョンは脇に追いやられ、決まった構造のダンジョンを攻略していくが、いかにも怪盗らしい多彩な舞台で、難易度も的確。

物語は前2作とは異なり明確に正義の味方という立ち位置ではなく、ピカレスクと呼べるほどではないものの、人の心を操ることへの賛否両論が最後までつきまとうのも悪くない。
一連の事件の犯人も意外性があり、どんでん返しも決まっているが、かなり前半の方で気づいたら一発で物語全体の根幹に関わるある事実にたどり着いてしまう、いわゆる伏線の綱渡りがあり、残念ながらすれっからしのミステリファンには一目瞭然だった。
だが伏線に気づいてもそれで本当に合っているのか、終始疑いの目で見ながら進めるのも楽しく、また伏線が真相に直結するのは、それだけフェアプレイに徹していることの証左でもある。
普通に選択肢を進めるとバッドエンドになりがちなP4ほどの難易度はなく、誰でも普通にやればベストエンディングを迎えられるだろうが、本作最大のサプライズは終盤も終盤に明かされるある事実で、現実までも逆手に取った野心的なトリックに、今年読んだどんなミステリよりも驚かされた。


2.戦闘
ボタン一つで近接攻撃やペルソナ召喚等ほとんどの動作を行えるように改良され、まだまだ進化の余地があったと驚いた。
基本的に先制攻撃を行えるが、その1ターンで勝負を着けないと大ダメージを受けるか、酷ければ全滅させられるバランスも良好。ただボス戦はもう少し難しくても良かったし、状態異常のうち空腹などほとんど見なかったり、チュートリアルでしか人質を取られる機会が無かったのも残念で、いまいち練り込みが足りなかったか。
新要素のバトンタッチや戦闘中のメンバー入れ替えは戦術の幅を広げ、主人公一人に攻撃を任せれば良かった前2作との差別化が図られた。
中盤までSP回復手段がごく限られるため、省エネ戦法と次のセーブポイントまで行けるかどうかの駆け引きも楽しく、また難易度を上げSP回復装備を封印すれば、2周目の戦闘もなかなかの歯ごたえがあった。


3.映像、音楽
PS3とのコンパチということもあり、映像自体はそれほどでもないが、マシンパワーの全力を尽くしてスタイリッシュに仕上げてきたのは流石。
それほどではないと言ってもおなじみの悪魔が綺麗なグラフィックで動くのはやはり感動的だし、パラメーター画面を開き、項目を選択するたびに派手に動く背景も見もの。
戦闘音楽は人によっては邪魔に感じるかも知れないくらいのフルコーラスだが、個人的にはシリーズで一番好みで、オープニングやオタカラ奪取のテーマ(適当に命名)の歌も素晴らしい。


4.UI
戦闘はワンプッシュで各行動を行え、現在の目的やマップが常に画面内に表示され迷うことはない。
ロードは頻繁に入るが短時間で済み、鍛えられたおっさんゲーマーには問題ない。
画面内の情報はいかに見やすくわかりやすくするかに腐心しており、シリーズ5作目ながら新作を出すたびにユーザーフレンドリーになっているのは流石としか言いようがない。


5.キャラ
パッケージイラストすら見ないくらい情報断ちして進めたが、誰が仲間になるかは基本的に会った瞬間にわかる。
しかしこれまで多彩なキャラを出してきたが、それでもまだまだ新しい個性が次々と現れ、特に喜多川祐介のキャラはいちいちツボに入ったし、6人目の仲間のペルソナ覚醒イベントは、ペルソナ能力、対戦相手、覚醒の契機と全てが噛み合い、シリーズで最も好みだった。
またP4で番長の異名をほしいままにした主人公ほどの個性は無かったが、声や仕草や境遇その他がほぼルルーシュの主人公が、後半になるにつれ隠す気もないほどルルーシュになっていき、最後にはアレそっくりの物まで持ち出したのは笑った。


総じて個人的な好みを言えばP4に軍配が上がるものの、シリーズ5作目の名に恥じない良作である。
考察サイトを読む限り5完全版も出そうだし、P6(絶対Pと6が縦に連なったロゴがくるくる縦回転するに違いない)ではそろそろ学園の日常を離れても良いと思うが、いずれにしろ今後も欠かさず買うことは間違いない。
次は思い切って小学生にするか、1ターンを週単位にして月~金に仕事、週末に冒険の社会人の主人公達とかどうですかね。

評価:★★★★☆ 9
コメント

ミステリ感想-『ムカシXムカシ』森博嗣

2016年12月22日 | ミステリ感想
~あらすじ~
資産家の老夫婦が殺された邸宅。
さらに河童が出るという言い伝えの残る古井戸で死体が見つかり、遺された美術品の鑑定を行っていた小川と真鍋に新規採用の永田が、いつものように事件に首を突っ込む。
Xシリーズ第四弾。


~感想~
基本的に動機が無いのが森ミステリィだが、今回は動機だけあって他がなんにも無いという異例の構成。
どのくらいなんにも無いのかは実際に読んで確かめてもらうとして、その動機も異常ではあるが意外性はあまり無く、ただジャンルをミステリィからサイコホラーに転換させるだけのものに過ぎない。
また新規加入の永田さんがある意味で犯人よりいろいろとやべえ人なので、サイコ成分も薄まってしまっているが、小川&真鍋だけでも面白い会話に新たなスパイスが加わり、その方面では楽しませてくれる。
中盤まで驚くほどミステリミステリした展開だったのに、終わってみればいつもの末期森博嗣ながら、Gシリーズを挟んで戻ってくると、やはりXシリーズの(会話の)楽しさは格別で、我々のような駄目な読者はだいたい許せてしまう。
あの緻密な構成と論理展開に、時々かます大胆な物理トリックや叙述トリックが魅力的だった森ミステリィを、今や石崎幸二と同じ楽しみ方をしているのはどうかとも思うが。


16.12.20
評価:★★ 4
コメント

今週のキン肉マン #192 ネメシスの最期!?

2016年12月19日 | 今週のキン肉マン
・ネメシスの謝罪後、どうにも取れる武道が目をつぶるコマがいい
・無様を通して勝ったはアロガント・スパークではなくマッスル・スパークを使われたら負けていたスグルの本音だろう
・ロビン戦の丸め込みやラーメンマン戦の体当たりなど無様でもなんでも最後に勝つのはスグルの真骨頂だけどな
・よく数億年単位が飛び出す完璧始祖界隈では何百年に一人はちょっと頻繁すぎるぞアブーよ
・ネプチューンマンが現れたコマ、背景がな無いしなんかすげえかっこ悪いww
・サインといえばネプチューンマンの達筆過ぎるサインは笑った
・ネプチューンマンが十数年ぶりにかっこいい
・冷や汗をかきながら相対するのもいいな
・あの完璧老害マンが冷や汗をかくほどの武道
・老害マンかっこよかったけど将軍様もっとかっこいい
・やっぱり老害マンはダメだな
・ヘル・ミッショネルズ VS 悪魔超人かな?
・最後のコマは悪魔超人編~悪魔騎士編(五重のリング)~悪魔将軍編~超人タッグ編のそれぞれのラスボスが揃っているという指摘は慧眼
・絶対偶然だと思うけどこのシーンを描くためにサンシャイン生き残った説
コメント

ミステリ感想-『ジェリーフィッシュは凍らない』市川憂人

2016年12月18日 | ミステリ感想
~あらすじ~
80年代、画期的な技術によって生み出された飛行船ジェリーフィッシュ。
その最新型の飛行試験中に6人の科学者達が死亡。
雪深き山中に墜落した単純な事故死かと思われたが、中からは首や手足を切断された遺体が見つかる。

2016年鮎川哲也賞、このミス10位、文春5位、本ミス3位


~感想~
デビュー作ながら各ランキングで上位に入り今年の台風の目となった話題作。
「21世紀のそして誰もいなくなった」をうたっているが、事件渦中の飛行船内を描くパートと、事件後の捜査を描く警察パートに分かれて交互に進んでいく形式は、デビュー作でシリーズ第一弾ということもあり「21世紀の十角館の殺人」と呼んだ方がしっくり来る。
警察パートで刻々と明かされていく情報の出し方が絶妙で、飛行船内の事件の進行とあいまって、謎が深まっていく手法も上手い。
トリックも光るが特に伏線が豊富で、一部に専門的な知識が必要なものも含まれているが、いずれも作中ではっきりと手掛かりを書いているフェアプレイぶり。
一方フェアに過ぎ、まだデビュー作とあって書き慣れていないせいか犯人がモロバレ状態なのはご愛嬌。
犯行経緯もあまりにも犯人に都合よく事が進みすぎるきらいはあるが、それでも探偵役が犯人に浴びせる「たった一つの質問」もインパクト抜群で、ラストシーンも印象深い。
欠点は多々あるが、この作者なら巻を重ねていくごとに解消していくだろうと確信させるに足る、評判に違わぬ良作である。


16.12.15
評価:★★★☆ 7
コメント

SCP-461~470

2016年12月17日 | SCP紹介
SCP-461 - ZICU-TV (ZICU・テレビ)
ブラウン管テレビ。毎日午前3時に5分間だけどこかの監視カメラが映している映像をリアルタイムで中継する。カメラが設置されていない部屋を映すことも

SCP-462 - The Getaway Car (逃走用車)
廃車のように朽ちたシボレー。エンジンを掛けようとすると運転手は消失し、43秒~7ヶ月後に目的地に単身で出現する。ただし上空から現れたり目的地へ向けて飛ばされたりするため無事では済まない。58%の被験者は消えたまま帰ってこない

SCP-463 - A Spoon That Bends People (人を曲げるスプーン)
手にした者の脊椎を後方に90度屈曲させるスプーン

SCP-464 - The Foundry (製造工場)
動物や人間の体の一部から、指定した年齢・性別・人種・寿命を持つ人間を製造できる工場。製造された人間は3ヶ国語と戦闘知識を備え、もし工場がフル稼働できれば1日に700人の成人を生産できる

SCP-465 - Party in a Box (箱入りパーティー)
「箱入りパーティー」と書かれた段ボール箱。開くと中から調度品や複数の人間が現れパーティーを開催する。5時間後に消滅するが、彼らから勧められたアルコールを一滴でも口にした者は同時に消滅し、次に箱を開いた時に参加者として現れる。第三者が参加者に触れると、極度の疲労とアルコール中毒によりその参加者はたちまち死亡し、死体は消滅しない

SCP-466 - Mobile Veins (移動性血管)
人間に寄生し、筋肉や臓器を血管に置換させる病原体。ある事件後、患者の身体から離れて脳幹と4つの心臓を備えた生物となった

SCP-467 - Confessional Phone Booth (告白電話ボックス)
中に入った者の知人から電話が掛かってくる電話ボックス。相手は故人や自分自身の場合もあり、しばしば何らかの告白をする

SCP-468 - The Abacus (算盤)
中国のとある農村にある算盤。村内の道路や建物、生物が算盤の動きに従い幾何学模様を作り上げる。一定数の生物を村から連れ出すと活動は停止する。生物は自我を失ったまま回復しないが、長期間の拘束にもかかわらずいたって健康体である

SCP-469 - Many-Winged Angel (翼の多い天使)
羽毛の山のように見える無数の翼を持った人型SCP。音や音波を食料とし翼を成長させる。接触した生物に翼を突き刺し悲鳴を食べたり、ベルトの音を聴くと起き上がり[削除済]

SCP-470 - Nexus of Abandoned Places (繋がれた廃墟)
廃ビル。部屋が外部の長期間にわたり放置された別の部屋と入れ替わる
コメント

文春と本ミス2016についてなんやかや

2016年12月15日 | ミステリ界隈
文春
01.塩田武士 罪の声
02.米澤穂信 真実の10メートル手前
03.竹本健治 涙香迷宮
04.宮部みゆき 希望荘
05.市川憂人 ジェリーフィッシュは凍らない
06.原田マハ 暗幕のゲルニカ
07.芦沢央 許されようとは思いません
08.島田荘司 屋上の道化たち  ★★★ 6
09.雫井脩介 望み
10.井上真偽 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた  ★★★★ 8


文春砲が芸能界を席巻した1年だったが、文春ランキングもそれに対抗したわけではあるまいがわりと尖ったラインナップに。
例年はこのミスのランキングをちょちょいと入れ替えただけの傾向だったが、1位はまさかのグリコ・森永事件。
話題になっているのは知っていたが、横山秀夫のアレの焼き直しだと思って完全にスルーしていた。というか指摘する声が少ないのだが案外読まれてないのか横山秀夫。
SF業界でも評価されているらしい「おやすみ人面瘡」が入らなかったのは意外かつ残念。


本ミス
01.井上真偽 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた  ★★★★ 8
02.青崎有吾 図書館の殺人
03.市川憂人 ジェリーフィッシュは凍らない
04.竹本健治 涙香迷宮
05.白井智之 おやすみ人面瘡  ★★★★☆ 9
06.早坂吝 誰も僕を裁けない  ★★★★☆ 9
07.米澤穂信 真実の10メートル手前
08.島田荘司 屋上の道化たち  ★★★ 6
09.平石貴樹 松谷警部と向島の血
10.深水黎一郎 倒叙の四季  ★★☆ 5


一方の本ミスはまずまず納得の順位に。「アンデッドガール・マーダーファルス」が2作品とも入らないのは残念だが、票は「図書館の殺人」の方に集中してしまったのだろう。
デビュー作ながらこのミス・文春と揃って上位に入った3位はすでに購入済。また文春はともかく本ミスで「聖女の毒杯」が「おやすみ人面瘡」の上に来たのは本当に意外であった。
本格ミステリ大賞と合わせ地味に3年続けてランクインしている平石貴樹もいずれ読まなくてはなるまい。
そして苦言を呈したいのは文春でも8位に入った島田御大。あの程度の作品を上位に推すのは御大に失礼というもので、20位以内にすら入らなかったこのミスが正しかったと個人的には思っている。
コメント

このミス2016についてなんやかや

2016年12月14日 | ミステリ界隈
01.竹本健治 涙香迷宮
02.若竹七海 静かな炎天
03.米澤穂信 真実の10メートル手前
04.青山文平 半席
05.芦沢央 許されようとは思いません
06.長浦京 リボルバー・リリー
07.塩田武士 罪の声
08.白井智之 おやすみ人面瘡  ★★★★☆ 9
09.宮部みゆき 希望荘
10.市川憂人 ジェリーフィッシュは凍らない
11.井上真偽 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた  ★★★★ 8
12.法月綸太郎 挑戦者たち
13.雫井脩介 望み
14.長崎尚志 パイルドライバー
15.早坂吝 誰も僕を裁けない  ★★★★☆ 9
16.逸木裕 虹を待つ彼女
16.冲方丁 十二人の死にたい子供たち
16.宮内悠介 彼女がエスパーだったころ
19.相場英雄 ガラパゴス
20.青崎有吾 図書館の殺人
20.深木章子 猫には推理がよく似合う


このミス、文春、本ミスとあと一つ思い出せない何かのランキングで初めて1位がかぶらなかったとのこと。
あらすじだけ聞いて敬遠した1位は、およそ一般向けしなさそうな内容で、なぜこれが1位になったのかわからない。
若竹七海は2年続けてこのミスだけで上位に推され「組織票ガー」とか「書店が売りたい本ガー」とか言われているが今さら若竹を売り出す理由なんて一つもないだろいい加減にしろ!(暴言)
今や時代の寵児となった米澤穂信は今年も3位にランクイン。ひねくれ者にはすっかり買いづらい作家となった。個人的には4位に時代小説が入ったことに一番驚いた。文庫落ちしたらぜひ読みたい。
私的1位に推した「おやすみ人面瘡」は8位と健闘。その他11位と15位にも私的ベスト3作品が入ったが、計3冊しか読んでないのは通常運転である。
また「東野圭吾が何位に入るかがその年の豊作・不作を占うバロメーター」説を唱えているが、かすりもしなかった今年は豊作の年になってしまうので、素直に説を撤回したいと思う。
コメント