小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

SCP-801~810

2017年06月30日 | SCP紹介
SCP-801 - Seven Furs (7つの毛皮)
7種類の動物から作られた毛皮製品。着用するとその動物へと身体が作り変えられる

SCP-802 - Musical Tank (音楽戦車)
未知の動力で自走するルノー・シャールB1重戦車。フランス郊外の廃墟の町をテリトリーとし、19世紀後半~20世紀前半の音楽を極めて酷い音質で流しながら、侵入者を追い返す

SCP-803 - Predatory Parasols (人喰い洋傘)
傘に擬態した自律ロボット。開くと内側にはメスや注射器、薬瓶等の医療器具が備え付けられており、主に人間を捕獲し人体実験や生体解剖を行う。内部からこのSCPの群れを放つ大型の個体もいる

SCP-804 - World Without Man (人の居ない世界)
ある芸術家グループが作成したアート作品。稼働している間、人工物と人体を崩壊させるが自身も崩壊させ停止した

SCP-805 - Poison Wood Foal (毒木の仔馬)
仔馬の形に絡み合った枝や根の集合体。仔馬のように振る舞い人懐っこいが、皮膚接触するとウルシによるものに似た炎症を起こし、このSCPそっくりの身体に作り変えられる

SCP-806 - Resurrection Projection (再生の投影)
フィルム映写機。死亡している人物の映ったフィルムを再生すると、その人物の複製を作り出す。ただし最低でも33時間の重複していない映像が必要で、40時間以下では脳死状態で現れる。複製はオリジナルの記憶を有しているがモノクロ調のような外見で、また映画等を再生した場合は演じている俳優が複製され、アニメには効果がない

SCP-807 - Heart Attack on a Plate (心臓直撃ディナープレート)
食器皿。乗せられた料理を見た目はそのままに脂質、塩分、コレステロール等を増強させ、食べると主動脈への脂質の急激な蓄積により5分以内に心停止を引き起こす。味や香りも増強されるため食欲に逆らうことは出来ない

SCP-808 - The Mechanical Choir (機械の聖歌隊)
鋼や鉄で造られた巨大な機械群。頂点部分にスピーカーを備えたマネキンのような物が付けられており、部品の劣化や機械への攻撃によってスピーカーから強烈な音波が放たれる。音波は周辺の電子機器を除く機械を共振作用によって暴走させるほどで、特にマネキン部分に攻撃を加えると人を死に至らせる威力の音波を放つ

SCP-809 - Combat Boots (コンバットブーツ)
第一次世界大戦でフランス軍が使用していたレザーブーツ。着用して目を閉じるとフランス兵の戦争体験が再生され、その間、着用者はそれを現実と感じる。フランス兵の死とともに覚醒するが1回の使用につき着用者の80%が、3回以上では100%が重篤なPTSDを患う

SCP-810 - The Never-Want Lamp (決して欲しくないランプ)
古びたオイルランプ。人間が触れると「望みを言うがよい、そうすれば二度とそれが必要なくなるであろう」という言葉が表れ、望みを言うとそれに対する欲求を永久に失う。望みを言わずにランプから手を離すと所有者と見なされ、ランプは所有者の行く先々に現れる。やがて所有者はランプを意識せず持ち歩くようになり、その間ずっと望みを言い続ける。望みを叶えると4年間は効力を失う
コメント

SCP-791~800

2017年06月28日 | SCP紹介
SCP-791 - Water Orb (水の珠)
未知の力で球体状に固定された水の塊。生物が触れると普通の水のように汲み出せるが、石や金属といった無生物で触れると固体の球体のように持ち上げたり転がしたり出来る。無制限に汲み出せるが、時折大量の水が流出したり海洋生物が現れる

SCP-792 - The Body Farm (死体農場)
1日につき10体、計数千体の人間の死体が地面から浮き上がってくる地域。9月2日から10月31日までの期間に人型生物が池から現れ、平均87%の死体を池に沈め、残りを焼却して帰る

SCP-793 - The Ghost Sickness (幽霊病)
アフリカ睡眠病に似たウィルス。ある廃病院の中に入ると発症し、病状は急速に進行するが、院内から出ると急速に治癒する。死亡しても蘇生するが酷い痛みを伴う

SCP-794 - Desert Shipwreck (砂漠の難破船)
サハラ砂漠に廃棄された船。1.4km以内に近づいた人間は船に侵入したいという欲求にかられ、60分経過すると制御不能となる。船に侵入した人間は貨物と融合した神経生命体に近づくや息絶える

SCP-795 - Reality-Bending Cat (現実改変猫)
黒猫。目視した生物が友好的だと判断すれば猫に変身させて遊び、敵対的ならば獲物に変えて食べる。周囲の猫に同様の力を与えられるが、引き離すと3時間で力は消え、変身も1時間後に解ける

SCP-796 - River Cat (川猫)
周囲に大型のネコ型生物が見える症状。軽い引っかき傷を負ったり、足音や声を見聞きする程度の影響しかないが、罹患者はこのSCPに異常な恐怖を抱く。そして発症から1ヶ月以内に様々な原因から必ず死に至り、症状は最も近くにいた人物に感染する

SCP-797 - Curious Poltergeist (知りたがりのポルターガイスト)
小さな卵型の物体。人間の死体から臓器を取り出し、未知の力で腐敗しない人形を造って連れ回す

SCP-798 - Cortex Rat (大脳鼠)
他生物をテレパシーで操る、知能の発達した鼠。物理的に接触すればさらに意のままに操れるが、クジラやカラス科の鳥、霊長類にはあまり効かない

SCP-799 - Carnivorous Blanket (肉食性毛布)
毛布やクッションそっくりに擬態し、くるまった獲物を捕食する生物

SCP-800 - An Eastern History (東洋の歴史)
東洋の歴史を描いた絵巻物。東アジアで起こる大きな武力紛争を象徴した絵画が描かれる。18世紀初頭の記録からこれまで12パターンに変化している


701~800で好みは、
SCP-701 - The Hanged King's Tragedy (吊られた王の悲劇)
SCP-711 - Paradoxical Insurance Policy (逆説的な保険証書)
SCP-722 - Jörmungandr (ヨルムンガルド)
SCP-736 - The Iapetus Anomaly (ヤペタスの異変)
SCP-784 - Christmas Cheer (今日は楽しいクリスマス)
SCP-785 - A Chain Restaurant (レストランチェーン店)
コメント

SCP-781~790

2017年06月27日 | SCP紹介
SCP-781 - Unwitting Dreamshaper (夢うつつの男)
眠るたびに実体化した悪夢に襲われる男性。平均して週に3回殺されるが死後12時間で復活する

SCP-782 - All-New You (アナタを一新)
「簡単3つのステップでアナタを一新」というタイトルの自己啓発書。読むと徐々に身体各部が勝手に動くようになり、やがて全く別の人格に身体を乗っ取られる。新しい人格は記憶や技術を受け継ぎ、特に異常性は無い

SCP-783 - Baba Yaga's Cottage (バーバ・ヤーガの小屋)
シベリアにある石造りの小屋。中に入った全ての生物は著しく変貌する。実験では体内の微生物すら変貌した

SCP-784 - Christmas Cheer (今日は楽しいクリスマス)
テキサス州のある街の一区画。一年中雪に覆われ、約300人の住民がクリスマスを祝っている。内部に持ち込まれた物体はクリスマスの飾り付けをされ、クリスマス精神にそぐわないと判断された人物は家に連れ込まれ、やがて住民として現れる。
およそ1ヶ月に一度の割合で「ノエル・イベント」を催し、周囲の人家を巻き込もうとするため、サンタに扮した財団職員がイベントに参加すると見せかけて睡眠薬入りのエッグノッグを飲ませ阻止している

SCP-785 - A Chain Restaurant (レストランチェーン店)
あるレストランチェーン店の名前とそれにまつわる一連の現象。映画館等の大型公共施設で店名が口にされるのを契機に現象が始まり、その場にいた誰かがその店名のレストランを開店し、9ヶ月以内に14店舗以上に拡大。そして5月の第一金曜日に「春の特別フェア」が開催されると、店員がある条件を満たした客を殺し、他の客がそれを食する

SCP-786 - Funnel Factor Twelve (12倍じょうご)
巨大なじょうご。入った物体を12倍に拡大か12分の1に縮小させる ※要するにガリバートンネル

SCP-787 - The Plane That Never Was (けして飛行機などではないもの)
ワシントン州の野原に突如現れた大型旅客機。内部に身元不明の515人の死体があり、怪現象が発生し続けている

SCP-788 - Magma Carp (マグマを泳ぐ鯉)
マントル層に生息する鯉に良く似た3.2mの魚。身体はマグマで出来ており鉱物を食べる

SCP-789 - Internet-Savvy Predator (ネット通の捕食者)
ノースダコタ州にある無人の家。家屋がインターネット接続されると子供を装いチャットに現れ、小児性愛者を誘惑して家におびき寄せ捕食する

SCP-790 - Blood? (血?)
ある人物の体中から流れ続ける血液。血液は意志を持っており、氏の体内組織や骨を血液細胞に変換していると考えられ、氏はこれを神の摂理と受け止め、血?を世話していると主張する
コメント

今週のキン肉マン #209 新たなる潮流!!

2017年06月26日 | 今週のキン肉マン
・また毎週キン肉マンが読める幸せよ
・もっと時代が飛ぶかと思ったが数日後か
・肉世界に重機という概念はないのか
・まさか委員長が自らシャベルで肉体労働とはな
・ミキサー大帝をバックドロップ一発で粉々にした男「超人レスラーではありません」
・指を包丁で怪我しながら料理とか清々しいほどのベッタベタさ
・だがそれがいい
・え? ミートのヤツ前シリーズで1ミリも役に立たなかったのに敵に回るの?
・テリーマンやウォーズマンがアドバイスしてた場面は思い当たるけどミートは風林火山に「その手があったか!」と驚いてただけ
・ウォーズマンもネメシスドライバーに「いけない離れろ! キン肉マン! キン肉マーーン!」とポンコツアドバイスしてたけどな
・あのエクスカリバー級の竹刀埋めたのかよwwwww
・いろんな力を発揮してたけど外見はただの竹刀だし、武道の能力がすごいだけかもしれないし、実は竹刀を壊しても強さのアピールになってない
・前シリーズの第一話よりも分量は少なく動きもわずかと、純粋に続きの気配
・バッファローマンとスグルの再戦もありそうだな
・今シリーズは仲間同士の戦いか?
・ウォーズマンとペンタゴンの再戦あるぞ!
・超見たいなそれ
・参戦が確定しているアタルはもしや敵側のセコンドか?
・ミートが育てるスグル級の潜在能力を持つ無名の新人といえばまさかカオスか
・ミートが洗脳されて敵サイドについて新キャラの育成じゃ捻りがないしなあ
・あと今シリーズはジェロニモが勝つと思うんだがジェロニモの勝ち試合なんて見たい人いるのだろうか
コメント

SCP-771~780

2017年06月25日 | SCP紹介
SCP-771 - Self-Repairing Biological AI (自己修復型生物AI)
壊れた機械と腐敗した有機物で構成されたAI。故障によりたびたびエラーを起こし、修復のため無数の小型ロボットが放たれ、金属を切り取り、脊椎動物を針で麻痺させ体組織を奪う。だが半日~数日で再び故障する

SCP-772 - Giant Parasitoid Wasps (巨大寄生蜂)
未知の巨大な蜂。人間や動物の死体に幼虫を産み付ける

SCP-773 - Voodoo Dartboard (ブードゥー・ダーツボード)
ダーツボード。人名を書き遊戯すると、得点や当たった場所に応じて書かれた人物にダメージが与えられる

SCP-774 - Whistlebones (骨笛)
ある化合物。皮膚接触した人間の骨ミネラルを溶解させる。溶解は全ての骨に及んで行き、やがて頭蓋骨が変形し鼻腔の変化により呼吸音が笛のような音を奏でる

SCP-775 - Hungry Ticks(腹ペコマダニ)
巨大なマダニ。脊椎動物に寄生し、栄養素を全て食べ尽くすまで繁殖し続ける。漂白剤に弱い

SCP-776 - The Youth Cult (若返りの儀式)
ロシアのある町の住民。自分よりも若い人間を生贄にした儀式により28歳ほど若返る。儀式を繰り返し17世紀から暮らしてきたと主張する。住民は40歳になると子供を産み、それを生贄にしてきたが、今や絶滅の危機に瀕している

SCP-777 - Kingdom of Sand (砂の王国)
ある砂漠の一角。そこに液体を垂らすと砂の動物が現れ周囲の者を襲う。24時間以内に再び液体にさらされないと崩壊する

SCP-778 - Paradise Falls (パラダイス・フォールズ)
ある国立公園の中央部。「パラダイス・フォールズ」なる場所への標識や遊歩道が現れ、入るたびに構造が変わる。現在は「パラダイス・フォールズ」だが10~25年ごとに名前や位置が変わり、それに伴い標識や地図もひとりでに書き換えられる

SCP-779 - Brownies (ブラウニー)
蜂に良く似た昆虫。人家の屋根裏や地下室に住み、人間を1日に1度刺して幻覚で操り世話をさせる。刺された者ははじめはこの虫を羽の生えた人間と、後には自分の子供と認識する。牛乳を好み、摂取すると欠損した羽や肢さえ回復する

SCP-780 - Seed Bead (種玉)
直径1cmの加工された宝石のような形状のガラス玉。10m以内に植物またはそれに類する物(絵や写真、画像等)が置かれると、ひとりでに動いて接触し、そっくりな植物を産み出す。植物は成熟するとこのSCPを造る
コメント

SCP-761~770

2017年06月23日 | SCP紹介
SCP-761 - Slightly Less Dangerous Trampoline (ちょっとだけ危険じゃないトランポリン)
250kg・m/s以上の運動量で衝突した物体を15m以内のどこかに転送させるトランポリン。地中や壁の中に転送させることもある

SCP-762 - Immortal Iron Maiden(永劫の鉄の処女)
鉄の処女に酷似した拷問器具。中に入れた人物を仮死状態にし苦痛だけ与える。発見された時、中からは数世紀前に入れられたと思われる人物が生きたまま出てきた

SCP-763 - Human Beowulf Cluster (ヒトBeowulfクラスタ)
ある施設の地下2階部分300平方メートルを占める人間の有機組織の塊。施設の所有者だった人物を中心に多数の臓器や血管が配置され、触れた者を取り込む

SCP-764 - The Obscene Show (とんでもショー)
一対の手袋形式の人形。人形を見た者のうち一人は人形劇を演じずにいられない強迫観念に囚われ、他の者は観客となり劇が終わるまで一連の出来事をショーの一環と見なす。はじめはただの人形劇だが、観客の中から一人を呼び出すと武器を使って襲い始め、4~11人を殺害しショーを終えるまで誰も止めようとしない

SCP-765 - Duck Pond (鴨池)
周囲の人物にリラックスと満足感を与える池。ただし滞在を続けると7~12日後には逆に倦怠感や無気力感を与える

SCP-766 - Human-Shaped Anomaly in Space (人型空間異常)
インドネシアで発見された人型の空間異常。あらゆる物質を通過させず実質的に不可視だが、石膏で型取りしたところ30代後半と思われる女性の姿が浮かび上がった。元々は周囲を木に覆われ「人型の木」として知られたが、火災により木が焼失し存在が明るみになった

SCP-767 - Crime Scene Photographs (犯行現場写真)
殺人現場を写した写真とその事件の報告書と旅行鞄。写真は写している光景を、報告書は事件の起こった住所を現在置かれている場所に変え、鞄はネームプレートをその場所の所有者に変える。また写真を見ると内容に応じた恐怖症に囚われたり、ガス状の生物に襲われる

SCP-768 - Long-Range Alarm Clock (長射程目覚まし時計)
目覚まし時計。セットした時間になると周囲300mのありとあらゆるアラームやアラートを鳴らす

SCP-769 - Ancient Encyclopedia (古代百科事典)
古代文明で造られた杯。水を入れて飲むと古代文明のなんらかの知識を得る代わりに、所持していたなんらかの記憶を失う

SCP-770 - Nuclear Slime (核反応スライム)
無職半透明の粘菌。同位体を吸収し未知の核反応を起こし繁殖・成長する
コメント

SCP-751~760

2017年06月22日 | SCP紹介
SCP-751 - Organ Eater (臓物食い)
湿地帯に棲む不定形の寄生生物。睡眠中の哺乳類の腹部から浸透して中に入り込み、胃を皮切りに腸や他の臓器を自身と入れ替える。最終的に宿主を破裂させるとともに10~20の自身の複製を作ることで繁殖する

SCP-752 - Altruistic Utopia (ヒトならざる者の理想郷)
1万人の暮らす地下都市。住人の外見は人類そっくりだが思考様式はアリに近く、集団のために個を犠牲にする

SCP-753 - Automatic Artist (機械仕掛の芸術家)
直径10cmの小さなロボット。1時間に1枚ペースで写実的な絵を描く。最近は自身の死を描いたものが多い

SCP-754 - Illustrated Climbing Vine (成長する蔓の絵)
異常な成長力を持つアサガオ。近くの紙や絵の中にも繁殖し、人物が描かれていればアサガオに反応する。紙や絵が無くなると付近の地面等へ繁殖する

SCP-755 - "Watch for the white bird" ("白い鳥に気をつけろ")
欧米各地に出没する謎の人物。「白イ鳥に気をツけロ。(WAtCh For thE WhitE Bird.)」という常に同じ文面の落書きを残し、その落書きを見た者は必ず白い鳥に関わる事件・事故により負傷するか死亡する

SCP-756 - Miniature Solar System (小さな太陽系)
ある研究員の体内から現れた1個の太陽と6個の惑星。大部屋内を宇宙空間のように作り変え、独自の太陽系を形成している

SCP-757 - The Fruit Tree(果物のなる木)
桃の木に似た植物。夜明けごとに果実を実らせ、食べると臓器内に同じ果実が現れる。果実は熟すと食道と臓器を直結させ、口から飛び出る

SCP-758 - Spell Check - "Vasili" (校正の"ヴァシーリイ")
ヴァシーリイという名のロシア人男性。脳に言語野が無いにも関わらずあらゆる言語を校正できる。母語のロシア語しか理解できないが、あらゆる文章の誤りと訂正方法を認識できると思われる

SCP-759 - Sourdough Starter (サワードウの種)
パン種。このパン種でパンを作る人物の感情を吸収し、焼いたパンを食べた者は同じ感情を表す

SCP-760 - The Groomers (身づくろいする者)
ヒト型の生物。顔に目鼻は無く髪の毛に覆われ、光を浴びると不可視化する。好奇心旺盛で人懐こく、睡眠中の人間の上に乗り、睡眠を促進する音波を放ち、老廃物やニキビを食べてくれる
コメント

ミステリ感想-『人喰いの時代』山田正紀

2017年06月21日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
東京から樺太に向かう船内で発見された首吊り死体。目撃した男は、死体は服を着ていたはずが下着姿になっていると言い…人喰い船
温泉旅館を出たバスから、酔客を残し運転手を含め5人の男女が消失した…人喰いバス
美男美女の夫婦と寄宿する画家が三角関係に陥り、そして男二人が谷へ落ち死体もろとも消えた…人喰い谷
遊女のかつての恋人は、施錠された倉の中で手首を切った。しかし凶器は無く、彼女は殺人だと言い募る…人喰い倉
思想犯として逮捕された父は雪まつりの会場で雪像に食べられたように死んでいた…人喰い雪まつり
開幕を間近に控えた博覧会の会場で発見された墜落死体。しかし被害者は心臓麻痺で落下前に死亡していた…人喰い博覧会

開戦の気配が迫る北海道で、椹秀助と呪師霊太郎が出会った6つの事件の過去と現在が交錯する。

本格ミステリ・ベスト41位


~感想~
個人的に相性の悪い作者だが4冊目で当たりに出会えた。
綾辻行人が「十角館の殺人」で新本格派の先陣を切った翌年、これまでSF畑で一時代を築いてきた作者が初めてものした本格ミステリだそうで、SF作家という前身が無ければ新本格派の一員として数えられたかもしれない。
実にオーソドックスというか基本を抑えた、まるでお手本のような連作短編集で、各編に強引な伏線や手掛かりもあるにはあるが、瑕疵を補って余りある魅力的な謎と鋭いトリックと、それを支えるさりげなく張り巡らされた伏線が素晴らしい。
典型的な名探偵のような呪師霊太郎と、全く典型的ではないワトスン役の椹秀助のキャラも抜群で、その微妙な関係性や各編に散見された不自然な点が、6編目で連作としてまとめ上げられるのもお見事。

終わってみれば登場人物全員サイコパスみたいな「人喰い船」を皮切りに、名探偵の気付きの部分はどうかと思うが美しい収束を見せる年間ベスト級の「人喰いバス」、トリックはバレバレながら伏線が実に丁寧な「人喰い谷」と、各編の質の高さもさることながら、それまでの5編をちゃぶ台返しする大胆な趣向から、6編を田楽刺しにしたように豪快につなぎ合わせる連作短編集としての仕掛け、そして時の流れを感じさせる素晴らしいラストシーンと実に秀逸で、本格ベスト41位には挙げられたものの、知る人ぞ知る作品程度に留まっているのが不思議なくらいで、もっと知られるべき良作である。


17.6.20
評価:★★★☆ 7
コメント

SCP-741~750

2017年06月20日 | SCP紹介
SCP-741 - Mysterious Russian Submarine (謎のロシア潜水艦)
1968年に沈没した旧ソ連の潜水艦。付近の水域に数々の異変を起こしている。核兵器や化学兵器ではない何かを運搬しており、わざと沈没させたと思われる

SCP-742 - Retrovirus (レトロウィルス)
複雑化したレトロウィルス。感染者は人間そっくりのウィルスそのものとなり、孤立した人間を襲い感染させる

SCP-743 - A Chocolate Fountain(チョコレート・ファウンテン)
原料無しで湧き続けるチョコレート・ファウンテン。近くに有機物があるとアリのような生物を放ち捕食し、近くになければクモのような節足動物を無数に放つ。管理が困難なためDクラス職員を2日置きに捕食させている

SCP-744 - Assembly Required (組立要求)
ウェストバージニア州の廃工場。56時間おきに稼働し激しく劣化した部品が生産され、製造主任を名乗る声がそれらの組み立てと工場の修復を要求する

SCP-745 - The Headlights (ヘッドライト)
ハイウェイに現れる二足歩行の生物。一組で活動し頭部から光を放ち車のヘッドライトに擬態する。時速180kmで車を追い、道を外れるか停車すると襲いかかる

SCP-746 - Pseudo-Avian (偽物の鳥)
鳥類の特徴を持つ1.3mのヒト型生物。言語を操り700歳を名乗り、敏捷で格闘技にまで習熟している。数十年にわたり逃げおおせていたが東京都八王子の神社で負傷しているところを捕獲された。 ※要するに烏天狗か?

SCP-747 - Children and Dolls (子供と人形)
様々な動物のマスクをかぶった6人の子供達。いずれも死亡が確認されており厚さ10cm以内の物体ならすり抜ける。標的にした人間を6人で取り囲み、手を繋いで周囲を歩き回ることで、21日間かけて人形に変化させる

SCP-748 - Industrial Dissolution (産業崩壊)
マサチューセッツ州にある廃工場。異常な機械群や生産品が発見された。すでに機能していないと思われたが、監視サイトや職員を取り込み再稼働してしまい、世界中に異次元空間を通じて製品を売り始めた

SCP-749 - Rain Drops (雨の音)
ムカデのような生物。豪雨に紛れて人家に忍び込み睡眠中の人間を襲う。体色は周囲に溶け込んで視認できず、雨音のような足音で気配も感じさせない

SCP-750 - A Different Outlook on Life (新しい世界観をあなたに)
コンタクトレンズ。着用すると自分では外すことは出来ず、視覚はもちろん五感にまで影響を与え、環境が異常なものへと変貌する。長時間にわたり着用すると外しても効果は続き、やがて深刻な人格障害や精神障害を引き起こす
コメント

SCP-731~740

2017年06月17日 | SCP紹介
SCP-731 - Rathole Cover (ラットホールカバー)
マンホールの蓋に擬態するSCP。観察されていない孤立した人間が踏むと地中に吸い込み、同時にドブネズミに変換させる。ネズミは高い知性と元の人間の記憶や知識を受け継いでいると思われる

SCP-732 - The Fan-Fic Plague (熱狂創作病)
詳細不明。このSCPについて記録しようとすると異常な創作熱に取り憑かれ、厨二的な設定や物語を支離滅裂で文字化けしたような酷い文章で記録してしまう、と思われる

SCP-733 - A Pair of Scissors (一挺のハサミ)
銀製の古いハサミと白黒写真の貼られた手帳。手帳の文面や写真から見て、ハサミで写真上から切り取られた人物はその存在ごとあらゆる記録から抹消される、と思われる

SCP-734 - The Baby(赤子)
生後8ヶ月の乳児。皮膚接触した人間の体組織を崩壊させ剥離させる。全ての体組織が崩壊するまで症状は止まらない

SCP-735 - Insult Box(雑言の箱)
アルミ合金製の箱。触れた相手を方言混じりの言葉で罵倒し激怒させる。未知の力で誰も知り得ない個人情報にも触れる。激怒した相手は箱を壊そうと試みるが頑丈で傷一つ付かない

SCP-736 - The Iapetus Anomaly (ヤペタスの異変)
土星の衛星ヤペタスに時折観測される異変。ヤペタスの軌道が物理法則を無視して変化し、150~300年以内に土星や他の衛星に激突する予測がなされるが、一時的なもので軌道はやがて元に戻る

SCP-737 - Hungry Train (はらぺこ列車)
木製の列車のおもちゃそっくりの生物。列車のように動き回り、ぶつかった障害物を食べる。木材やプラスチック等の無生物はもちろん、生物までほとんどの物を食べて巨大化する

SCP-738 - The Devil's Deal (悪魔の取引)
2脚の椅子と机。片方の椅子に掛けると、もう片方に何者か(椅子に掛けた者によって姿形は異なる)が現れ取引を持ちかける。取引が成立すると願い事が叶えられるが、同等の代償が払われる

SCP-739 - A Mirrored Booth (ミラー・ブース)
オーク材で作られ2面に鏡が貼られたブース。中に生物を入れ扉を閉じると、内蔵や身体の各部を含む全てが分子レベルで反転する。2度行うと元に戻るが本人は違和感を訴える。繰り返すごとにその人物の身体的・精神的欠点が消えていく一方で、記憶は混濁していく。稀に誰も中にいない時に扉が閉じると、内部から衝撃波で人を襲う何者かが現れる

SCP-740 - The Hindenburg Photograph(ヒンデンブルク号の写真)
ヒンデンブルク号の爆発事故を写したポラロイド写真。手にして見ていると悲鳴や爆発音が聴こえるとともに体温が上昇し、2~4分後には人体発火を起こす。写真も燃えるが復元する。なおポラロイドカメラが発売されたのは事故の11年後である
コメント