~あらすじ~
アメリカを襲った同時多発テロ発生の夜、推理作家の火渡雅は、
取材のため訪れたカジノで、福助と名乗る異様なまでの強運に恵まれた男を目撃した。
翌日、火渡はダイスのかたちをした巨大な電飾看板が落下し、通行人が圧死する現場に遭遇する。
犠牲者は前夜、福助との勝負で負けつづけていた男だった。
それをきっかけに火渡の周辺で、ありえないような偶然が頻発する。
このミス3位、文春4位、本ミス8位
~感想~
(ネタバレぎみ→)「神の名は……」に収束する展開はとにかく見事。衒学づくしを退屈させないのは氏の面目躍如といったところ。しかし……。サイコロすなわち箱の物語を『匣』で締められては食い足りない。あまりにも無意味な叙述トリック。不定の結末。こんな物語は望んでいなかった。 「まさかあれかなあ」と危ぶんでいたトリックがずばり的中で物悲しい。引っぱるだけ引っぱった分量に見合う真相・結末とはとても思えない。はっきり言って期待はずれ。
02.11.30
評価:★★★ 6
アメリカを襲った同時多発テロ発生の夜、推理作家の火渡雅は、
取材のため訪れたカジノで、福助と名乗る異様なまでの強運に恵まれた男を目撃した。
翌日、火渡はダイスのかたちをした巨大な電飾看板が落下し、通行人が圧死する現場に遭遇する。
犠牲者は前夜、福助との勝負で負けつづけていた男だった。
それをきっかけに火渡の周辺で、ありえないような偶然が頻発する。
このミス3位、文春4位、本ミス8位
~感想~
(ネタバレぎみ→)「神の名は……」に収束する展開はとにかく見事。衒学づくしを退屈させないのは氏の面目躍如といったところ。しかし……。サイコロすなわち箱の物語を『匣』で締められては食い足りない。あまりにも無意味な叙述トリック。不定の結末。こんな物語は望んでいなかった。 「まさかあれかなあ」と危ぶんでいたトリックがずばり的中で物悲しい。引っぱるだけ引っぱった分量に見合う真相・結末とはとても思えない。はっきり言って期待はずれ。
02.11.30
評価:★★★ 6