~あらすじ~
大学生の井森は、夢の中で「不思議の国のアリス」の登場人物であるトカゲのビルとして暮らしていた。
ところが道に迷ったビルは別世界にたどり着いてしまい、クララという少女に出会う。
クララは何者かから脅迫を受けており、井森もクララにそっくりな「くらら」から事件解決のため調査を依頼される。
~感想~
2013年にこのミス、本ミスで上位にランクインした「アリス殺し」にまさかの続編。
が、前作には全く及ばない、凡作どころかいっそ駄作と言ってしまいたい出来であった。
なんでも作者の他作品のキャラが多数登場しているらしいのだが、そういったファン向け要素は一切無視しミステリとして評価するなら、何一つ評価できるところの無い作品で、前作にあったような伏線の妙味や設定を逆手に取ったトリックなどといったものは見当たらず、ただただ「実は●●は●●でした」が延々と語られるだけの真相は幻滅もので、評価できるのは舞台設定に関するある試みだけ。
だがそれも読んでなくても誰でも少しは知ってるアリスシリーズと比べては流石に見劣りしてしまう題材で、単なる作者の自己満足にしか思えない。
「アリス殺し」への好感さえも薄れさせてしまうような、こんなことになるなら書いて欲しくなかったと個人的には思ってしまう、いまいち過ぎる続編である。
16.11.27
評価:★ 2
大学生の井森は、夢の中で「不思議の国のアリス」の登場人物であるトカゲのビルとして暮らしていた。
ところが道に迷ったビルは別世界にたどり着いてしまい、クララという少女に出会う。
クララは何者かから脅迫を受けており、井森もクララにそっくりな「くらら」から事件解決のため調査を依頼される。
~感想~
2013年にこのミス、本ミスで上位にランクインした「アリス殺し」にまさかの続編。
が、前作には全く及ばない、凡作どころかいっそ駄作と言ってしまいたい出来であった。
なんでも作者の他作品のキャラが多数登場しているらしいのだが、そういったファン向け要素は一切無視しミステリとして評価するなら、何一つ評価できるところの無い作品で、前作にあったような伏線の妙味や設定を逆手に取ったトリックなどといったものは見当たらず、ただただ「実は●●は●●でした」が延々と語られるだけの真相は幻滅もので、評価できるのは舞台設定に関するある試みだけ。
だがそれも読んでなくても誰でも少しは知ってるアリスシリーズと比べては流石に見劣りしてしまう題材で、単なる作者の自己満足にしか思えない。
「アリス殺し」への好感さえも薄れさせてしまうような、こんなことになるなら書いて欲しくなかったと個人的には思ってしまう、いまいち過ぎる続編である。
16.11.27
評価:★ 2