小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #91 グリムリパーの“正体”!!

2014年04月28日 | 今週のキン肉マン
・サグラダ・ファミリアにも脈絡なく存在する巨大モニター
・史上最薄のオーバーボディ
・グリムリパー→サイコマンのガッカリ感
・3.ミラージュマン→4.アビスマン→5.ペインマン→7.ガンマンと来ていたから、飛ばされた6がグリムリパーかと思いきやまさかの10
・6と8、9のどれかにも既存の超人が入っている可能性が微レ存……?
・「サイコマンです!」
・「じゃあサイコ野郎」とすぐ言い換えるバッファローマンの優しさ
・風よ~呼べよ~嵐~ なんだこれwwwww
・プラネットマンイケメン過ぎワロタwwwww
・でもここは六騎士の敗北が決定的
・全国のザ・ニンジャファンの皆様お待たせしました!(プラネットマンが死ぬ的な意味で)
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新読み

2014年04月27日 | 拾い物
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今週のNXT #217

2014年04月25日 | 今週のNXT
コリン・キャサディ ×-○ エイダン・イングリッシュ


オリバー・グレイ ×-○ カマーチョ

エイドリアン・ネヴィルと初代NXTタッグ王座に輝いたが、直後に故障し1年あまりの休場を強いられたグレイが復帰。
しかし一軍最弱クラスのカマーチョに負けるようでは先が思いやられる。
っていうかカマーチョに負けさせるなんてあんまりだろ……。


コナー&ビクター ○-× ウェズリー・ブレイク&カル・ビショップ


グレート・カリ ○-× CJパーカー

カリは216センチの巨漢インド人で世界王座も経験した強豪。新日本プロレスにジャイアント・シンの名で参戦していた。
技が7個くらいしかないが「超デカイ」という他にない個性で重宝がられている。


タイ・ディリンジャー&ジェイソン・ジョーダン ○-× ソーヤー・フルトン&バロン・コービン

2年前にフニコ&カマーチョから勝利したものの、それを無かったことにされジョバー役に甘んじていたジョーダンがディリンジャーとのタッグで再浮上か。
長年のWWEファンとしてかつて一軍にいたディリンジャーの浮上はうれしいが、ゆくゆくはジョーダンだけが残りそうな気も。


エイドリアン・ネヴィル ○-× ブローダス・クレイ
(カウントアウト)
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ミステリ感想-『教場』長岡弘樹

2014年04月23日 | ミステリ感想
~あらすじ~
担任教官の急病により警察学校第九十八期生の一クラスを任された風間公親係長。
命の恩人に憧れ刑事を目指す男、恋人の仇を追う女、白バイ警官を志す男――警官の卵たちに風間は言う。
「初めに断っておくが、わたしはきみたちを警察官にするつもりはない」

このミス2位、文春1位


~感想~
昨年の各種ランキングを賑わせた逸品。
例によって書店員サマのありがたいお言葉が帯に躍っており、それに並べて「すべてが伏線。一行も読み逃すな」などと書かれているが、三津田信三の刀城言耶シリーズのような意味合いではなく、伏線は物語や話の展開に対して張られたもので、作品全体を貫く大掛かりなトリックは存在しない。
本作を連作短編集に分類するのもはばかられ、話が進むごとに時系列も進行し、各編の登場人物が別の章にも顔を出し、前の章で置き去りにされた伏線やぶつ切りになった結末が、後の章で回収されていくものの、それは単純に話を章ごと、語り手ごとに区切っただけで、長編小説と読んだほうが据わりは良い。
そもそもこれを本格ミステリどころかミステリと呼んでいいのかも悩みどころで、トリックがあり明確な解決があり探偵役もいるのだが、いずれも各章の核となるものではなく、あくまで警察学校の日常を描くことに重きが置かれている。

では本格ミステリ馬鹿から見ても本作は面白いのかどうかといえば、もう迷うことなく傑作だと言い切れる。
物語として、一冊の本としての完成度は非常に高く(物語的な意味で)ほぼ全ページにばらまかれた伏線は実に巧み。文体はきわめて平易に流れ、警察学校という一般人になじみの薄い世界は全てが新鮮で驚きに満ちている。
登場人物は警官しかいないのに、軽くない罪状が付きそうな犯罪が一年足らずの間にごろごろ現れ「刑事と犯罪者は紙一重」という標語がちらついてしまうものの、それは難癖に過ぎないだろう。
刑事小説でも警察小説でもない、初の警察学校小説。それだけに留まらない万人におすすめできる出色の一冊である。


14.4.21
評価:★★★★ 8
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レッスルマニア30感想

2014年04月20日 | 今週のNXT
例によってレッスルマニアはPPV買ってます。以下ネタバレ注意。


・ハルク・ホーガンのオープニングトーク

大会ホストのホーガンが軽快なトークで客を煽る。会場名を素で間違えたのを観客に指摘され、明らかに照れているところは普通のおじいちゃんにしか見えない。
そこにストーンコールドがサプライズ登場し会場は一気にヒートアップ。数年前にホーガンがレッスルマニア対決を望んだオースチンと握手するだけでも歴史的瞬間なのに、さらにロック様までも見参!
ストンコが出てきた瞬間にホーガンの顔を映してる糞カメラワークも許す!
オースチンもロックも先程のホーガンの間違いをいじり倒す。数年前のホーガンならブチギレて去ってしまってもおかしくないが、丸くなったようで笑顔を見せる。
最後は三人揃って乾杯。数年ぶりのはずなのにオースチンにビールを投げ渡すスタッフのコントロールも、それを受け取るオースチンのキャッチ力も全く衰えていない。
今夜これ以上盛り上がる瞬間は絶対訪れないな。


・世界王座挑戦権争奪戦
ダニエル・ブライアン ○-× HHH
(ランニング・ニー)

勝ったほうがメイン戦に進めるため、疲労も考え最も盛り上がるだろうこの試合が第一試合に設定された。
HHHは現在ヒールだが、久しぶりの試合とあって客席は歓迎ムード。厨二病な入場演出も素敵。
対するダニエルは場内人気ナンバーワン。ストーリーも噛み合いまさにスーパースターといったおもむき。
この後もう一試合控えているにも関わらず、一進一退の激しい攻防が繰り広げられ、ともにクラシカルなレスリングスタイルで、地上戦主体のHHHと空中戦主体のダニエルは非常に手が合う。
リング下のステフ(HHH夫人)はますますパパに似てきた顔で一喜一憂し、この三人が揃えば面白いに決まっている。
たがいに必殺技を返しあった末に、温存していたダニエルのハイニーが一閃し勝負あり。
今夜これ以上盛り上がる試合は絶対ないな。


・6人タッグ戦
シールド(セス・ロリンズ&ディーン・アンブローズ&ローマン・レインズ) ○-× ケイン&ニューエイジ・アウトローズ(ビリー・ガン&ロード・ドッグ)
(合体Wパワーボム)

前の試合が長引いたのか、笑えるほどマキの入った展開に。
試合開始から全員の必殺技ゲージがMAXになっているらしく、次から次へとフィニッシャーを繰り出し合い、あっという間の決着。
面白かったがわざわざレッスルマニアでやる必要のない試合だったような。


・アンドレ・ザ・ジャイアント杯争奪バトルロイヤル
勝者:セザーロ

ビッグショー、ミステリオ、シェイマス、デル・リオ、ジグラー等々まとめて出すのがもったいないメンツが勢揃い。
PPVどころかテレビに出てくるのも稀なヨシ・タツが瞬殺されたのを皮切りに、目まぐるしくスパスタが退場していく。
ロイヤルランブルのような明確な台本は無いようで、普段なら雑多な印象になってしまうところだが、さすがに一線級が揃っているだけに、うまく各自の見せ場が作られている。
最後はどうせ優勝するんだろと思われていたビッグショーをセザーロが持ち前の怪力でリフトアップし、アンドレに捧げるボディプレスで場外へ投棄。
個人的に応援しているセザーロへの今後のプッシュが期待される。
あとヨシはロープを掴み損ねていたようだが?


・シングル戦
ジョン・シナ ○-× ブレイ・ワイアット
(AA)

片手間に観たが予想よりワイアットへの歓声は少なく、思ったより二人の手は合っていた。


・シングル戦
アンダーテイカー ×-○ ブロック・レスナー
(F5)

21勝1敗。ついにこの時が訪れた。会場の9割9分の人間がキックアウトするだろうと思っていた三発目のF5を返せず、カウント3が叩かれた。
客席は茫然自失の顔と「すげーもん見ちまった」という昂揚した顔に分かれた。
レスナーへのブーイングもさほど上がらず、というか誰もがブーイングどころではない心境のようで、どよめきが収まらない。
やがてこれが最後の勇姿なのだろうと誰もが予感し、テイカーへの賞賛の声と拍手が起こり始めたが、テイカー本人は試合の序盤で重度の脳震盪を起こしていたそうで、朦朧とした表情でなかなか立ち上がれない。
思い当たるのは序盤で喰らったベリー・トゥ・ベリーだが、開始早々に負傷してしまうのはやはり試合勘の欠如が大きいだろう。
場外へのノータッチ・トペが出来なくなったのは何年前だったろうか。オールドスクールやフライング・クローズライン、ラストライドを完璧に決められたのは何年前までだったか。
身体はとっくに限界を迎えていて、近年は苦戦の末にというよりも、一方的に追い込まれながら辛うじて勝ちを拾う試合も多く、年に一回レッスルマニアで勝つだけの簡単なお仕事と揶揄されるのも仕方なかった。
来るべき時を迎え、無敗のまま引退することを良しとしなかったテイカーは偉大である。

それにしても連勝を止めたのがレスナーか……。できればフルタイムで出ている相手が良かったが、連勝を止めるだけの説得力を持ち、将来のある相手となると確かに他に見当たらない。
ビッグショーやケインも引退は遠くないし、バティスタやシナでは暴動が起こり兼ねない。オートンはすでに一度負けているし、やはりレスナーしかいないか……。


・DIVA王座バトルロイヤル戦
AJ・リー ○-× ナオミ
(ブラック・ウィドー)防衛成功

テイカー敗北の余韻を引きずる中、良い箸休めになった。やはりDIVAの試合はメイン前に限る。
退団者が続出し人数が絞られたおかげで、動けるDIVAばかり残っているため、意外と見栄えのする好試合になった。
AJのブラック・ウィドーもフィニッシュとして説得力十分であった。


・WWE世界王座3WAY戦
ランディ・オートン ×バティスタ ○ダニエル・ブライアン
(ランニング・ニー→イエス・ロック)防衛失敗

ここ数年まったく空気の読めなかったWWEが、ダニエル参戦と戴冠という正しい判断を見せた。
絶大な人気を誇るダニエルと絶大な不人気を誇るバティスタに挟まれ、影の薄かったオートンも試合が始まればやはり別格。
ヒール王者らしいふてぶてしい態度でルーチンワークをこなしつつ、小柄でタイプの違うダニエルと塩筋肉の間を巧みにつなぐ絶妙な潤滑油としても機能した。
もし当初の予定のままオートンとバティスタだけで争われていたら、WWE史上に残る惨劇になったことは間違いなく、それはそれで見たかった気もするが。
長尺の試合を2つも強いられながら、2試合とも違う魅力を見せたダニエルは文句無し。バティスタも自分の果たすべき役割はこなせていた。
テイカー敗北の後とあってはダニエルの戴冠は必然。内容的にも無理のない展開で、観客の後押しも受けたニューヒーローの誕生という素晴らしい幕切れだった。

余談だが試合後、若い女性と少女がリングに上がりダニエルと抱擁を交わしていて、ダニエルの嫁はブリー・ベラのはずだからあれは誰だろうと思っていたら、妹と姪だったとのこと。
妻と娘ならまだしも妹と姪があの場でリングに上がるなんて、アメリカ人の家族愛の深さを改めて思い知った。

総括して30回記念にふさわしい大会だったのでは。試合数は少なすぎだが、余分なアーティストやセレブの出演もなく、何よりホーガン・ストンコ・ロックの競演とテイカー敗北という大事件に、ダニエル戴冠が合わされば不満のあるはずもない。
レッスルマニアとロイヤルランブルはPPVを買う価値がある。
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2023年ランキング

2014年04月19日 | ミステリランキング等
このミス2023

01.米澤穂信 可燃物  ★★★☆ 7
02.京極夏彦 鵼の碑  ★★★☆ 7
03.東野圭吾 あなたが誰かを殺した  ★★★ 6
04.白井智之 エレファントヘッド  ★★★★☆ 9
05.井上真偽 アリアドネの声  ★★★★☆ 9
06.永井紗耶子 木挽町のあだ討ち  ★★★★ 8
07.小川哲 君のクイズ
08.杉井光 世界でいちばん透きとおった物語  ★★☆ 5
09.恩田陸 鈍色幻視行
10.荒木あかね ちぎれた鎖と光の切れ端
11.阿津川辰海 午後のチャイムが鳴るまでは  ★★★☆ 7
12.青崎有吾 11文字の檻
13.夕木春央 十戒  ★★★★ 8
14.岡崎琢磨 鏡の国
15.伊吹亜門 焔と雪
15.伊坂幸太郎 777 トリプルセブン  ★★★☆ 7
17.方丈貴恵 アミュレット・ホテル
18.阿部暁子 金環日蝕
19.五十嵐律人 魔女の原罪
20.島田荘司 ローズマリーのあまき香り  ★★☆ 5


文春2023

01.米澤穂信 可燃物  ★★★☆ 7
02.東野圭吾 あなたが誰かを殺した  ★★★ 6
03.京極夏彦 鵼の碑  ★★★☆ 7
04.白井智之 エレファントヘッド  ★★★★☆ 9
05.井上真偽 アリアドネの声  ★★★★☆ 9
06.夕木春央 十戒  ★★★★ 8
07.塩田武士 存在のすべてを
08.永井紗耶子 木挽町のあだ討ち  ★★★★ 8
09.杉井光 世界でいちばん透きとおった物語  ★★☆ 5
10.今村昌弘 でぃすぺる  ★★★★ 8


本ミス2023

01.白井智之 エレファントヘッド  ★★★★☆ 9
02.米澤穂信 可燃物  ★★★☆ 7
03.東野圭吾 あなたが誰かを殺した  ★★★ 6
04.阿津川辰海 午後のチャイムが鳴るまでは  ★★★☆ 7
05.柄刀一 或るスペイン岬の謎
06.麻耶雄嵩 化石少女と七つの冒険  ★★★☆ 7
07.夕木春央 十戒  ★★★★ 8
08.京極夏彦 鵼の碑  ★★★☆ 7
09.方丈貴恵 アミュレット・ホテル
10.荒木あかね ちぎれた鎖と光の切れ端
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ミステリ感想-『彼女の倖せを祈れない』浦賀和宏

2014年04月19日 | ミステリ感想
~あらすじ~
フリーライターの桑原銀次郎の同業者、青葉が殺された。
青葉が特ダネを追っていたことを知った銀次郎はそのネタを探り始める。
手がかりはカメラに写っていたボンデージ姿の女性。辿り着いた衝撃の真実、それは政界をも揺るがす、暴いてはいけない秘密だった。


~感想~
シリーズ化していることが信じられないほど濃密な物語が描かれる、銀次郎シリーズの第三弾。
話の筋は錯綜をきわめた前二作と比べれば非常に単純で、銀次郎の取材を描く前半と、ある人物の独白で描かれる後半にくっきり分かれ、後半は丸ごと真相開示にあてられている。
だが端的に言ってトリック一本勝負ながら、この物語の展開で意外性を演出するならばこれしかないだろうという予想がそのまま的中してしまった。
トリックがわかりやすいからと評価を下げるつもりはないが、それにしてもこれはちょっと見え見えの展開すぎたのではなかろうか。
話のおよそ半分が真相開示パートなだけに、流れが見えているといささか冗長に感じられてしまった。
なにはともあれ巻を重ねるごとに酷い目に遭っている銀次郎だが、今回は行き着くところまで行ったというところ。第四弾が出るのかこれで打ち止めか、次があるなら待ち遠しい。


14.4.17
評価:★★☆ 5
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2022年ランキング

2014年04月18日 | ミステリランキング等
このミス2022

01.呉勝浩 爆弾  ★★★★ 8
02.白井智之 名探偵のいけにえ  ★★★★★ 10
03.有栖川有栖 捜査線上の夕映え
04.夕木春央 方舟  ★★★★★ 10
05.長浦京 プリンシパル
06.佐藤究 爆発物処理班の遭遇したスピン
07.逢坂冬馬 同志少女よ、敵を撃て
08.芦辺拓 大鞠家殺人事件
09.小川哲 地図と拳
10.奥田英朗 リバー
11.荒木あかね 此の世の果ての殺人
12.山沢晴雄 ダミー・プロット
13.結城真一郎 #真相をお話します  ★★★★ 8
14.荻堂顕 ループ・オブ・ザ・コード
15.阿津川辰海 録音された誘拐
16.辻真先 馬鹿みたいな話!
17.笠井潔 煉獄の時
18.結城真一郎 救国ゲーム
19.浅倉秋成 俺ではない炎上
20.道尾秀介 N



文春2022

01.夕木春央 方舟  ★★★★★ 10
02.白井智之 名探偵のいけにえ  ★★★★★ 10
03.結城真一郎 #真相をお話します  ★★★★ 8
04.呉勝浩 爆弾  ★★★★ 8
05.荒木あかね 此の世の果ての殺人
06.奥田英朗 リバー
07.逢坂冬馬 同志少女よ、敵を撃て
08.有栖川有栖 捜査線上の夕映え
09.浅倉秋成 俺ではない炎上
10.辻真先 馬鹿みたいな話!



本ミス2022

01.白井智之 名探偵のいけにえ  ★★★★★ 10
02.夕木春央 方舟  ★★★★★ 10
03.阿津川辰海 録音された誘拐
04.方丈貴恵 名探偵に甘美なる死を
05.北山猛邦 月灯館殺人事件  ★★★★★ 10
06.結城真一郎 #真相をお話します  ★★★★ 8
07.阿津川辰海 入れ子細工の夜
08.有栖川有栖 捜査線上の夕映え
09.紺野天龍 神薙虚無最後の事件
10.東川篤哉 仕掛島
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ミステリ感想-『ドラゴンフライ』河合莞爾

2014年04月18日 | ミステリ感想
~あらすじ~
河川敷で発見された死体は臓器を抜き取られ、黒焦げにされていた。
警視庁捜査一課の鏑木が率いる4人の特別捜査班は、ダム建設に揺れる飛龍村へ向かう。
村で起きた20年前の事件。3人の子供たちが目撃した巨大トンボ・メガネウラ。遭難した山奥で自分の家にたどり着いた男。幽霊からの電話。謎をつなぐ鍵はトンボに?


~感想~
冒頭で「遭難した山奥で自分の家にたどり着いた男」と「現代に現れたメガネウラ」というTHE・奇想と呼びたくなるような謎が描かれるものの、それらは脇において猟奇事件を追う捜査が進行する。
捜査の過程でも次々と不可解な謎が浮上し、加えてダム建設をめぐる社会派な陰謀や、盲目の少女を取り巻く人間模様が現れと、話は錯綜していくばかり。
しかしそれらが一本の線につながっていき、冒頭から置き去りにされた謎も解かれ、とどめとばかりに前作終盤の展開まで絡めていく手管は、とても新人の第二作とは思えない。
これだけ多方面に謎も話も枝分かれしながら、終わってみれば腑に落ちない点や余分な話が一つもなく、それどころかあまりにも物語が整理されすぎていて、中盤を過ぎたあたりから、残された謎や伏線から逆算して、真相にあらかた見当がついてしまうという、この驚異的な完成度の高さはただごとではない。
また奇想と謎解きを全面に押し出し、最後に刑事が大勝利する単純な勧善懲悪にもできたところを、登場人物たちの悲哀を描くことに注力し、余韻を残す静かなラストシーンにまとめ上げたのも素晴らしい。
正直言って後半の話の筋は丸分かりで、意外性も何も無いのだが、それが不満ということは全くなく、恐ろしくなるほど良く出来た物語にただただ感心するばかり。
三作目では早くもシリーズを離れたそうだが、「新人離れした」というありきたりな表現では収まらない、これだけのストーリーテリング能力があれば、何を書こうがそうそう外すことはあるまい。河合莞爾、かえすがえすも恐るべし。


14.4.16
評価:★★★★ 8
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今週のNXT #216

2014年04月17日 | 今週のNXT
アダム・ローズ ○-× ダニー・バーチ


ベイリー ○-× サーシャ・バンクス


モジョ・ローリー ○-× シルベスター・ルフォール


ジャスティン・ガブリエル ×-○ ボー・ダラス

ガブリエルは南アフリカ人。ストーリーラインに乗ってWWEタッグ王座を制したが最近はあぶれ気味。
450スプラッシュを使えるというだけでハイフライヤー扱いされるが、別に空中技が得意ではないし450スプラッシュもネヴィルと比べると完成度が低い。
持て余されてる一軍選手はNXTに回される流れができているが、対戦の幅が広がり良いことだ。
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