小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #456 勝手知ったる男!!

2024年06月24日 | 今週のキン肉マン
・シルバーマンのパーフェクトディフェンダーに無反応
・ネメシスにとってはサイコマンではなくグリムリパー
・ザ・マンの前で新たな同志とスパーリングを山ほどこなせるのも幸せなのに
・始祖達との日々と比べてしまい癒やされることはなかったのか
・始祖ほど気の良い奴あんまりいないからな無量大数軍
・ロビンとラーメンマンを退けたネメシスの試合巧者ぶり
・スカル・ボーズにそんなテクニシャンの印象ないんだけどww
・あいつ反則大王だったろ
・ここで早くも1億パワーと明かす
・ネメシス6800万もあるからマリポーサほどの差はない
・8000万バッファローマンに1000万グリムリパーがビビった(演技した)時ほどの差はないがどうなるか
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コガトナ2024目安箱

2024年06月23日 | お笑い
コガトナ2024 について何か質問等ありましたらコメントまでどうぞ!
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ミステリ感想-『黒牢城』米澤穂信

2024年06月22日 | ミステリ感想
~あらすじ~
摂津国を治める荒木村重は突如として織田信長に反旗を翻し、説得に来た黒田官兵衛を幽閉すると有岡城に籠城した。
信長の包囲網が迫る中、城内では不審な事件が次々と起こり、対処に困った村重は、官兵衛に推理を求める。

2021年直木賞・本格ミステリ大賞・このミス1位・文春1位・本ミス1位


~感想~
著者初の歴史小説で五冠を制した話題作。飛び抜けた対抗馬の無い年ではあったがそれでもお見事。
まず戦国ファンなら誰でも知ってる黒田官兵衛の幽閉を安楽椅子探偵に仕立て上げてしまったアイデアが秀逸過ぎる。思いつきそうで誰もやらなかった。
短編一つ一つのトリックを取り出して眺めてみれば極めて地味で、これで五冠を制したのはやはり相手に恵まれた感はどうしてもあるのだが、それより歴史小説として見るにつけ、作者の恐ろしいほどの生真面目さが如実に出ているのが際立つ。
ほぼ史実ベースの物語で、登場人物のおそらく全員が実在。使われる用語は並の歴史小説よりも厳密かつ正確に用いられ、むしろこれほど生真面目にちゃんと書かれた歴史小説を他に知らないレベル。恐ろしいことに雑賀下針も千代保も無辺すらも(真偽はともかく)存在していて、しかも作中での描かれ方がほぼ史実ベース。このへん並の作家なら安易にオリキャラを出すところを生真面目すぎる作者はなんと必要なキャラを史実から頑張って探してきてしまう。偉い。すごい。
国民的作家の座に着いたか王手を掛けた米澤穂信と自分ごときを並べて語るのは恐れ多いが、歴史小説の大きな不満として安易にオリキャラを出すことが大嫌いだ。だって探せばいる。絶対いる。三国志で5千人、戦国なら数万人が実在していて、書きたい物語に必要な人間は絶対いる。歴史物にオリキャラは必要ない。それを米澤穂信はわかっているのだ。

本ミス1位を取ってるせいで「本ミス1位取るなら動機はこれで黒幕こいつだろうな」が当たってしまったのと、ラストシーンが戦国ファンならほぼほぼ知ってる事実なのが惜しかったが、文庫版で今さら読んだほうが悪いので些細な瑕疵である。
ただ「黒牢城」の黒田官兵衛と史実で関ヶ原後に長政を叱った官兵衛はたぶん同一線上に存在しないw
しないんだけどこの作者の頭の中にはたぶんそれを繋げる構想がきちんとあるし、いずれ官兵衛主人公でまた書いてくるかもしれないとさえ思えてしまう。
個人的にはミステリとしてそこまで評価はしないものの、歴史小説家としてのあまりにも真摯な姿勢は手放しで称賛したい。ぜひまた書いてくれ。


24.6.22
評価:★★★☆ 7
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今週のキン肉マン #455 サイコマンと瓜二つの男!!

2024年06月17日 | 今週のキン肉マン
・ニャガリャーンwww
・サイコマンの掛け声としては変
・やはりサイコマンではないのか…?
・イヤデス・ハリスンwwwww
・スカル・ボーズだけでもサプライズなのになんでだよwww
・ファナティックの正体とアメリカ編が関係あるのかと読み返したが全くわからなかった
・他の試合場にもアメリカ編のキャラが行くのかな?
・某所で熱望されていたチャボ・ケロリ再登場が全然ありえることに
・スカル・ボーズとハリスンが一緒にいることであの後もアメリカ超人界が統一されたままだとわかる
・サイコマンと言われたら不機嫌になるのもうサイコマンだよ
・ネメシスに首絞めはこれがあるからもう知ってて掛けてる感が
・次回、ネメシスの攻勢よ、続け……!!
・煽りに祈られたらもう負け確じゃん
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ミステリ感想-『明日という過去に』連城三紀彦

2024年06月13日 | ミステリ感想
~あらすじ~
学生時代から20年に渡り親しくしてきた弓絵と綾子。
弓絵の夫の死をきっかけに二人の間の秘密が明らかとなり、書簡を交わしていく。


~感想~
「嘘です」「嘘と言ったのは嘘です」「嘘と言ったのは嘘と言ったのは嘘です」は連城三紀彦おなじみの展開だが、本作はその過去最高というか過去最悪の部類で延々と嘘の応酬が繰り広げられる。
もうなんでもありの様相でたぶん会って話すか殴り合えば5分で全貌がわかる物語を、異常なほど性格の悪い嘘つき二人が本心を隠して相手を騙しとにかくマウントを取ろうとくんずほぐれつするせいで一向に収拾がつかない。ついには「これから嘘を言います」と来てさすがに笑った。
終盤にはもう「あれは嘘だ」と言われるたびに笑いが込み上げ、いいから本当のことを書けこのカスどもが!と罵りたくなること請け合い。いちおうの真相はあるもののもはやどうでもよくなってしまった。
また文庫版解説では「連城三紀彦をミステリー作家と形容するむきもあるようだが、それはこの作者に対して失礼ではあるまいか。単なる犯人探しや謎解きに終始する通俗ミステリーに対し、連城三紀彦の(以下略)」なる今となっては古式ゆかしい90年代ならではのミステリ全般への偏見と強烈なディスまでちょうだいしもう悪い意味でお腹いっぱいである。
相当の連城ファンでも読まなくていいんじゃないかな……。


24.6.13
評価:★☆ 3
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ミステリ感想-『六色の蛹』櫻田智也

2024年06月08日 | ミステリ感想
~あらすじ~
狩猟のさなかに起こった銃殺事件。25年前の未解決事件と驚くほど状況は似ており、被害者は自ら注意喚起していたはずの白いハンカチを提げていて…白が揺れた
季節外れのポインセチアを欲しがった少女。1年後の再会を約束したが現れず…赤の追憶
工事現場から見つかった土器と遺体。学芸員は現場を荒らす不自然な指示を出し…黒いレプリカ
ピアニストの父が遺した楽譜が一枚消えた。話を聞いた魞沢はあることに気づく…青い音
他2編。


~感想~
「蝉かえる」で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞の二冠を制したシリーズ待望の3作目。
前作は虫をタイトルに織り込みホワットダニット縛りだったが、本作では色がテーマでホワットダニット限定ではない。しかし期待には十二分に応えてくれた。
主人公の魞沢泉(えりさわ・せん)のとぼけっぷりが数倍になっている気はするが、推理力は健在。どころか本作は魞沢の主人公ぶりがえらいことになっており、身体を張った犯人との対決から古畑任三郎ばりの決め打ち、壮大な勘違いなど八面六臂の活躍。そのうえ書き下ろし2編では●●●の悩みまで吐露して見せるのだからたまらない。
あらすじを描けなかったラス前「黄色い山」は冒頭の「白が揺れた」の正統続編であり、完全決着していたはずの物語が再びクローズアップされるとともに新たな謎となんとも言えない真相が浮かび上がる。
優れたミステリ短編であるのみならず、優れた連作短編集でもあり、さらに優れた人間ドラマで、とどめに優れた探偵譚でもある贅沢な一冊であり、あのただでさえ大傑作の「蝉かえる」に続く作品でここまでのクオリティと、これほどの広がりを見せてくれたのには感嘆するばかりである。
量産が利く作風ではないが、櫻田智也もしかしてゆくゆくはとんでもない所まで行ってしまうのではなかろうか。


24.6.8
評価:★★★★☆ 9
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今週のキン肉マン #454 閉じ込められた正義!!

2024年06月03日 | 今週のキン肉マン
・なぜ殺さないwww
・これを聞けるのはネメシスだけだ
・そいつ億年単位でむちゃくちゃ鍛えただけだからなんの参考にもならないと思うぞ
・剥き出しの脳みそをダイヤモンドの硬度まで鍛える奴だぞ
・3階のバカに愛着を抱くファナティック
・これはサイコマンじゃないな!
・かわいそうなシングマン
・ネメシス全然ヒールなので首を掻っ切るポーズもするw
・吸い込まれるようにエレベーターに乗るネメシスww
・これが男の戦いのオマージュはオタク特有の考えすぎでは
・ファナティックがイスを蹴ってどける所、ネメシスがバンテージを巻き直す所などいちいち絵が上手い。動きが見える
・鳥山明亡き現在こういう何気ない動きの描写が一番上手いのゆででは?
・ウォーズマンより先にこっちが試合開始?
・ネメシスはさすがに勝機がないからな…
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ミステリ感想-『妃は船を沈める』有栖川有栖

2024年06月01日 | ミステリ感想
~あらすじ~
夜の港に飛び込み車中で溺死した男には多額の保険金が掛けられていた。
妻は催眠ダイエットを生業とするがアリバイが有り、借金した友人の元保険屋は足が不自由で、その息子は決して泳げなかった。
さらに数年後、関係者の自宅で男が射殺され…。

08年本ミス7位


~感想~
火村英生シリーズ長編。長編だが2つの中編をつなぎ合わせた構成で、その趣向に関してはあとがきならぬ冒頭の「はしがき」で説明されるが、前半を発表した後にそれにつながる後半を思いついたそうだ。
火村シリーズとしては犯人特定に一撃で至る鋭い推理こそ見ものだが、前半パートでそれはやっちゃいかんだろうというがっかりな禁じ手、というか単にアンフェアな箇所があるのが残念。それを認めたらミステリとして成り立たないと個人的には思う。
また猿の手をめぐる議論は重度のミステリ中毒らしい、しかしそれゆえに納得はするが面白くはないもので、作中では火村が主張するがどちらかといえば作家アリスの方が言いそうだと思った。


24.6.1
評価:★★☆ 5
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6月の新刊情報

2024年06月01日 | ミステリ界隈
7日 実業之日本社文庫
東川篤哉 野球が好きすぎて

13日 角川文庫
エラリイ・クイーン 境界の扉 日本カシドリの秘密 ※新訳
伊吹亜門 幻月と探偵
佐藤究 テスカトリポカ
辻村深月 闇祓
米澤穂信 黒牢城

14日 講談社文庫
五十嵐律人 原因において自由な物語

19日 角川書店
京極夏彦 了巷説百物語

19日 早川書房
芦沢央 魂婚心中

19日 創元推理文庫
市川憂人 ボーンヤードは語らない

20日 集英社文庫
道尾秀介 N

26日 集英社
結城真一郎 難問の多い料理店

26日 新潮文庫
結城真一郎 #真相をお話しします

28日 東京創元社
今村昌弘 明智恭介の奔走
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