小金沢ライブラリー

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ミステリ感想-『早朝始発の殺風景』青崎有吾

2019年12月31日 | ミステリ感想
~あらすじ~
早朝始発の電車に乗った僕は、同級生の女子に出会う。なぜ僕は、そして彼女は早朝始発に乗っているのか? 顔見知り程度の二人は互いの目的を探り合う。他4編。

2019年このミス13位


~感想~
冒頭の表題作が「殺風景ってそれ!?」と先制パンチを見舞ってくるが、それだけに留まらない年間ベスト級の切れ味。その後は仕掛けられたと同時にわかる伏線・出題前にわかる真相などライトな味わいながら、確実に何かを残してくれる。
ミステリ的な強度では米澤穂信の小市民シリーズには全く及ばないし、腹黒くない登場人物ばかりだが、ああいった雰囲気の作品が好きな人ならば確実に刺さるだろう。
なんといっても最高なのがエピローグで、これだけで評価が2点は上がった。ぜひシリーズ化してもらいたいが、そういえば「アンデッド・ガール・マーダーファルス」も置き去りなのでそっちを早くして欲しい。っていうかもう3年経つんですけど!? 一八先生みたいにどこかから怒られた?


19.12.27
評価:★★★★☆ 9
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ミステリ感想-『極上の罠をあなたに』深木章子

2019年12月30日 | ミステリ感想
~あらすじ~
腐敗した政治家、葬儀屋、実業家、医師、警官。悪人のはびこる槻津市で、彼らに届けられる一通のチラシ。なんでも請け負う便利屋が、彼らの中を縦横無尽に行き来し、悪事に加担する。


~感想~
大胆不敵というか大言壮語気味なタイトルに見劣りしない罠が毎回仕掛けられる。
ネタバレを避けて言うと、話の肝は「事件の中で便利屋の果たした役割とは?」で、上げたハードルを飛び越えきっちりと毎回驚かされてくれる。
話の筋がややこしいわりにさほど連関しなかったり、広げた風呂敷のたたまれ方が微妙だったり、会話が安っぽかったりと瑕疵は色々あるが、これだけ意表を突いてくれれば満足。
賞レースには絡めなかったものの、良質な連作短編集である。


19.12.27
評価:★★★ 6
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祝☆M-1優勝記念 2

2019年12月28日 | お笑い
「どうも、ミルクボーイです。よろしくお願いします」

「あー、ありがとうございます! 今、泉鏡花文学賞をいただきました!」

「ありがとうございます!」

「こんなんナンボあってもいいですからね」

「うちのおかんがね」

「わからへんミステリがあるんでしょ。そうやと思ったわ。
 おかんの好きなミステリ一緒に考えてあげるから、
 どんな特徴言うてたかとか教えてよ」

「おかんが言うにはな、そのミステリは陰陽師が憑物落としをするシリーズの一作目や言うてた」

「姑獲鳥の夏やないか! その特徴はもう完全に姑獲鳥の夏やがな」

「俺も姑獲鳥の夏やと思ってんけどな。
 おかんが言うには、メフィスト賞受賞作らしいねんな」

「ほな姑獲鳥の夏と違うか。姑獲鳥の夏きっかけでメフィスト賞ができたんやもんね。
 こんなすごい作家が埋もれてるなら、ほな新人賞作ったろかって生まれたのがメフィスト賞や。
 もうちょっと詳しく教えてくれる?」

「おかんが言うにはな、ネットでトリックめちゃくちゃ叩かれてるらしいねん」

「姑獲鳥の夏やないかい! しょっちゅう叩かれてるんやから!
 コズミックと翼ある闇と発勁のアレと姑獲鳥の夏はもう定番やからね。
 姑獲鳥の夏やそんなもんは!」

「俺も姑獲鳥の夏やと思ってんけどな。おかんが言うには、映画版が画面明るい言うてた」

「ほな姑獲鳥の夏ちゃうやないかい!
 映画版ずっと画面が暗くてなにがなんだかようわからんもん。
 しかも木場修太郎が宮迫ってなんやねんあれ。堤真一の京極堂より弱そうやないか!
 もうちょっとなんか言うてなかった?」

「榎木津礼二郎がなんかおとなしいらしい」

「姑獲鳥の夏やがな! まだキャラが固まってへんのや。
 シリーズ読み進めてから姑獲鳥の夏を読み返すと、
 榎木津がちょっと変わり者くらいに見えるからね。
 榎木津がおとなしいならそれはもう姑獲鳥の夏やん絶対!」

「でもおかんが言うにはな、鈍器にするのにちょうどいいらしいねん」

「ほな姑獲鳥の夏ちゃうやないか!
 邪魅の雫でギリギリ鈍器やねん。姑獲鳥の夏じゃ人は殴り殺せへん。
 愛蔵版なら化粧箱に入っとるから行けるかもしらんけどな。
 他になんか言うてなかった?」

「作者が暇すぎて書いたらめっちゃ売れたらしい」

「姑獲鳥の夏や! ウィキペディアにも書いてある情報やそれは。
 本業が暇すぎて書いた原稿がもったいなくて講談社に持ち込んだんやから。
 ファンならみんな知っとる。これで姑獲鳥の夏やなかったら俺は怒るよもう」

「でもわからへんねん。おかんが言うにはな、作者のキャラが薄いらしいねん」

「ほな姑獲鳥の夏とちゃうやないかい!
 姑獲鳥の夏の作者はキャラ濃いからね。
 40過ぎて指ぬきグローブ着けるの許されてるのは京極夏彦とDAIGOだけやから!
 もうちょっと何か言ってなかった?」

「おかんが言うにはな、変な作家にパクリ呼ばわりされたらしいねん」

「姑獲鳥の夏やないか! 聞いたことない変な作家が榎木津の目は俺のパクリやとか、
 デビューした頃よう騒いでたもんね。
 あれみんなどこ行ったんやろうな。これはもう姑獲鳥の夏に決まり!」

「わからへん。おかんが言うには、姑獲鳥の夏やないって言うてた」

「ほな姑獲鳥の夏ちゃうやないか!
 おかんが違うと言ったら姑獲鳥の夏ちゃうがな。
 先言えよ! 俺が自分の作品のキャラと会話形式で姑獲鳥の夏はパクリやて
 騒いでる変な作家の真似してる時どう思ってた?」

「申し訳ないなって」

「ほんまにわからへんがな。それどうなってんねん」

「おとんが言うにはな、謎解きはディナーのあとでちゃうかて」

「いや絶対ちゃうやろ!」
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祝☆M-1優勝記念

2019年12月26日 | お笑い
「どうも、ミルクボーイです。よろしくお願いします」

「あー、ありがとうございます! 今シエラザード像をいただきました!」

「ありがとうございます!」

「こんなんナンボあってもいいですからね」

「うちのおかんがね、好きなミステリがあるらしいんやけど、その名前を忘れたらしいねん」

「ほんだら俺がね、おかんの好きなミステリ一緒に考えてあげるから、
 どんな特徴言うてたかとか教えてよ」

「おかんが言うにはな、そのミステリは6つの死体を組み合わせるやつ言うてた」

「占星術殺人事件やないか! その特徴はもう完全に占星術殺人事件やがな」

「俺も占星術殺人事件やと思ってんけどな。
 おかんが言うには、カラッと揚げた豚の死体らしいねんな」

「ほな占星術殺人事件と違うか。島田荘司がそんなアホなミステリ書くわけないもんね。
 蘇部健一じゃあるまいしね。
 もうちょっと詳しく教えてくれる?」

「おかんが言うにはな、金田一少年の事件簿にトリックをパクられたらしいねん」

「占星術殺人事件やないかい! めちゃくちゃそのままパクられたんやから!
 初めて読むはずなのにこのトリック知ってる! ってなったからね。
 占星術殺人事件やそんなもんは!」

「俺も占星術殺人事件やと思ってんけどな。おかんが言うには、吉敷竹史が主人公やって言うてた」

「ほな占星術殺人事件ちゃうやないかい!
 吉敷竹史が主人公なら吉敷シリーズになるもんね。
 占星術殺人事件は御手洗潔シリーズやから。
 吉敷竹史と御手洗潔が共演していいのは龍臥亭幻想だけやねん!
 もうちょっとなんか言うてなかった?」

「めちゃめちゃホームズの悪口言ってるらしい」

「占星術殺人事件やがな! まだらの紐とかボロクソ言われてたもんね。
 ホームズの悪口言ってるならそれはもう占星術殺人事件やん絶対!」

「でもおかんが言うにはな、例のアレが滑ってくるらしいねん」

「ほな占星術殺人事件ちゃうやないか!
 例のアレがシャーっと滑ってきたらそれは別の代表作やねん。
 他になんか言うてなかった?」

「島田荘司のデビュー作らしい」

「占星術殺人事件や! これはもう決定的証拠やから。
 これで占星術殺人事件やなかったら俺は怒るよもう」

「でもわからへんねん。おかんが言うにはな、御手洗が白馬に乗って助けに来るらしいねん」

「ほな占星術殺人事件とちゃうやないかい!
 御手洗が石岡くんを白馬で助けに来ても腐女子しか喜ばへんもん。
 もうちょっと何か言ってなかった?」

「おかんが言うにはな、江戸川乱歩賞落ちたらしいねん」

「占星術殺人事件やないか! 乱歩賞だから乱歩的な作品書いたろって出したら、
 総スカン喰らったってエッセイでしょっちゅう書いてるもんね。
 島田荘司まだ恨んでるよあれは。占星術殺人事件に決まり!」

「わからへん。おかんが言うには、占星術殺人事件やないって言うてた」

「ほな占星術殺人事件ちゃうやないか!
 おかんが違うと言ったら占星術殺人事件ちゃうがな。
 先言えよ! 俺が乱歩賞落とされた恨みを森村誠一に語る島田荘司の真似してる時どう思ってた?」

「申し訳ないなって」

「ほんまにわからへんがな。それどうなってんねん」

「おとんが言うにはな、姑獲鳥の夏ちゃうかて」

「いや絶対ちゃうやろ!」
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ミステリ感想-『欺す衆生』月村了衛

2019年12月24日 | ミステリ感想
~あらすじ~
詐欺グループ横田商事の社長が殺害された。会社も潰れるが末端の社員だった隠岐は、横田商事残党の因幡に誘われ、再び詐欺に加担する。
やがて話を聞きつけた残党達が集まり、横田商事をもしのぐ詐欺グループが結成される。

2019年このミス7位


~感想~
詐欺師が!! 人を!! 騙す!!
以上!!!!!

同作者の「土漠の花」と同じ感想(自衛隊が!!ソマリアで!!ゲリラと!!戦う!! 以上!!!!!)にしてしまったが本当にそれしか言うこと無い。
並の作品ならここまでたどり着くのにどれだけのページを費やすのだろうと思う地点でも全体の半分にすら到達しておらず、並の作品ならここで終わるだろう展開が訪れても全然終わらない、濃密な物語が延々と描かれる。
「機龍警察シリーズ」でも垣間見せていた、駆け引きや謀略の妙だけで最後まで駆け抜け、詐欺の手法も素人にもわかりやすい。月村了衛はロボットに乗らなくても、ゲリラとガチで撃ち合わなくても、超面白かった。

ただ冒頭で史上最悪の放送事故と呼ばれる豊田商事事件をモデルにしているのだが、これだけの力作に現実のモデルなんて必要だったのだろうかと少々疑問には思ったが、別にマイナス材料にはならない。
私的このミス1位は変わらず「medium」ながら、今年一番面白かった本はこれである。


19.12.22
評価:★★★★★ 10
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今週のキン肉マン #304 真・オメガの救世主!!

2019年12月23日 | 今週のキン肉マン
・パイレートマン「当たり前だーー!」
・始祖編でよく見られた回想シーン
・ギヤマスター口あるんだ
・ケビンやロビンがマスクの上から水を飲む世界で今さらだけど
・ついに過ちを認めたアリステラ
・隊長…チキショウ!
・語彙がなさすぎるブロッケンかわいい
・そしてサタン様登場!
・裏に隠されていたサタンの陰謀はアリステラを乗っ取ることでした
・意外性が無さすぎてむしろ意外すぎる
・わざわざ全部説明してくれるし
・そういえばサタン様ってこういう奴だったわ
・制裁が口からトゲかよとみんな馬鹿にするけどバッファローマン殺した時はその辺に生えてたポールかなにかだぞ
・二世の時なんて悪魔将軍を絶対に復活する流れで失敗するし、利用しようとした時間超人にあっさり排除される超かませだからね
・でもそんなかませに殺されるマリキータマン
・マリキータマン裏切りそう、サタンの手先そうって言ってた奴は謝れ
・ごめんなさい
・まいにちマリキータは公式だったんだね
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ミステリ感想-『残穢』小野不由美

2019年12月21日 | ミステリ感想
~あらすじ~
小説家の私は、ファンレターに書かれた怪異に既視感を覚え、同じマンションの別の部屋で良く似た怪異が起きていると気づく。
ファンの女性と協力して調査を進め、怪異の原因を突き止めようとするが…。

2012年山本周五郎賞、このミス17位


~感想~
なぜかこのミスでランクインしたが純然たるホラー小説。
ホラーだから当たり前なのだが、怪異が起こりその原因を探ると伏線が見つかるという、いわゆる伏線の後出しが延々と続くので、ミステリとしては読みようもないはずなのに、なぜそんな上位に推されてしまったのか意味がわからない。

明言こそされないが作者本人を語り手に据え、虚実入り混ぜた構成で話は進行し、最後には大本の原因となったものも突き止められる。
「残穢」というオリジナルの概念は面白く、それが作品世界を超えて読者にも襲いかかるという趣向はわかるが、なにぶん大本の原因が事実か否かわからない、というか事実だったら作者が悪趣味すぎるのでまず間違いなく虚構であり、それでもなお明日は我が身と怖がれるかどうかは評価の分かれるところであろう。
いわゆるモキュメンタリーは小説と相性が悪いと個人的には思っているが、その評価を覆すことはできなかった。


19.12.18
評価:★★☆ 5
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このミス2019結果

2019年12月17日 | ミステリ界隈
このミス2019

01.相沢沙呼 medium 霊媒探偵 城塚翡翠  ★★★★★ 10
02.横山秀夫 ノースライト
03.今村昌弘 魔眼の匣の殺人  ★★★★☆ 9
04.奥田英朗 罪の轍
05.伊吹亜門 刀と傘  ★★★☆ 7
06.阿津川辰海 紅蓮館の殺人  ★★★☆ 7
07.月村了衛 欺す衆生
08.宮部みゆき 昨日がなければ明日もない
09.米澤穂信 本と鍵の季節
10.平石貴樹 潮首岬に郭公の鳴く
11.米澤穂信 Iの悲劇
12.若竹七海 殺人鬼がもう一人
13.青崎有吾 早朝始発の殺風景
14.長浦京 マーダーズ
15.呉勝浩 スワン
15.高村薫 我らが少女A
17.早坂吝 殺人犯 対 殺人鬼  ★★★☆ 7
18.葉真中顕 W県警の悲劇  ★★★★ 8
19.望月諒子 蟻の棲み家
19.澤村伊智 予言の島
19.高田大介 まほり


「medium」が二冠達成! 別にランキングを予想しているわけではないが「満願」以来の1位的中はやはりうれしい。
その他「魔眼の匣の殺人」「紅蓮館の殺人」「刀と傘」も上位にランクイン。「刀と傘」は文春・本ミスでもベスト10入りしていた。本格ミステリ大賞は伊達じゃない。
またてっきり本ミスで入ると思った「殺人犯 対 殺人鬼」と「W県警の悲劇」はこちらで拾われた。
全体的に広義のミステリよりも本格ミステリ寄りの作品が多く、やはり今年は本格の強い年だった。
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今週のキン肉マン #303 オメガの落涙!!

2019年12月16日 | 今週のキン肉マン
・決め技はアタル版マッスルスパーク
・ブリッジではなくドロップキックで上昇させ、ナパームコンビネゾンのような縦回転のアレンジ
・子供の頃のような顔で泣き叫ぶアリステラ
・泣き顔で倒されると誰が予想しただろうか
・長かった試合もアリステラのこの顔のために必要だった
・倒れ方が主人公
・78分43秒www
・観客風邪引いちゃうし首ギッチギチだろ
・落下中に超面白い姿勢で寝てるブロッケンには後から気付くように
・あれ? マリキータマン死んでる?
・言うほど慈悲深くないしビジネス寛容なのはナパームコンビネゾンを見ればわかるよ兄さん
・あれはそれだけの説得力のある技だ
・そりゃこの無敵すぎる兄さんを殺すには、邪悪の神総出のリング破壊、一撃必殺のカピラリア七光線、超人界最強の一角マンモスマン、チート兵器の超人予言書となんでも利用するのは当たり前だとフェニックスの再評価がさらに進んでいるの笑う
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文春2019結果

2019年12月15日 | ミステリ界隈
文春2019

01.横山秀夫 ノースライト
02.奥田英朗 罪の轍
03.今村昌弘 魔眼の匣の殺人  ★★★★☆ 9
04.米澤穂信 Iの悲劇
05.相沢沙呼 medium 霊媒探偵 城塚翡翠  ★★★★★ 10
06.道尾秀介 いけない
07.青柳碧人 むかしむかしあるところに死体がありました
08.高村薫 我らが少女A
09.東野圭吾 希望の糸
10.伊吹亜門 刀と傘  ★★★☆ 7


このミスでは20位にも入らなかった某道尾秀介、東野圭吾、15位の高村薫がランクインと、珍しく独自色の強いランキングとなった。
っていうか某道尾はあの超傑作「カラスの親指」の続編じゃなくてこっちなのか…。読んでない身であれこれ言うのは馬鹿だが、思い出深い「カラスの親指」も使い捨てられたのだろうかと悲しくなってしまう。
また本ミスでもランクインした「むかしむかしあるところに死体がありました」が文春にも入ったものの、このミスでは漏れたのが興味深い限りである。
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