小金沢ライブラリー

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6月1日のNXT #337  必殺技お披露目回

2016年07月31日 | 今週のNXT
タイ・デリンジャー ◯-× バディ・マーフィー
(牛殺し)

アレクサ・ブリスの離脱でチーム解散し、マーフィーがフルネームに戻してシングルで参戦。そういえばこいつもオージーだった。
荒々しい攻撃で主導権を握るが、中盤からは一方的にデリンジャーに攻められ、最後はつなぎ技からフィニッシャーに昇格した牛殺しで仕留められた。


オースチン・エリーズ ◯-× エリアス・サムソン
(ラスト・チャンスリー)

いつものようにサムソンが中盤までは優勢も、エリーズはローリングエルボーから始まる徹底的な首攻めから、NXT初披露のえぐいラスト・チャンスリー(前転鎌固め)につなげ逆転勝利した。


ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ ◯-× ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(ロールアップ)

番組冒頭に口論から乱闘に発展した両者が対決。リバイバルはチャンパを自陣に閉じ込め猛攻を加えるが、ガルガノに交代され反撃にあう。
しかしドーソンが強烈なDDTで動きを止め、トップロープに乗せてスーパープレックス(雪崩式ブレーンバスター)を炸裂。だが次の瞬間、ガルガノがその体勢のままドーソンをフォールに固め逆転勝ちした。

試合後にはリバイバルがガルガノ組を暴行し、必殺ツープラトンのフラップジャック+コードブリーカーにシャッターマシーンという技名も付いたが、アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル)が駆けつけ救出していった。


・NXT女子王座戦の調印式

女子王者アスカと挑戦者のナイア・ジャックスが、GMのウィリアム・リーガル卿の立ち会いのもとで調印式を行う。
挑発されたアスカはサイン後にナイアに襲いかかるが、ハイキックを受け止められパワーボムで沈められた。
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ミステリ感想-『死神の浮力』伊坂幸太郎

2016年07月30日 | ミステリ感想
~あらすじ~
娘を殺した犯人が証拠不十分により無罪となり、復讐を狙う作家の山野辺遼と妻の美樹。
だが山野辺のもとに7日間の調査のため死神の千葉が訪れ、飄々とした彼のおかげで復讐計画に次々とズレが生じる。

13年このミス5位、文春5位


~感想~
傑作短編集「死神の精度」に続く第二弾で今回は長編。
夫婦のとりあえずやっちまえ感が満載のずさんな復讐計画が、ただでさえ浮世離れした死神の中でも、さらに異端児(らしい)の千葉にかき回されていく様が単純に楽しい。
絵に描いたようなサイコパスの犯人による、やはりずさんだけどサイコ感に満ち満ちた残虐ファイトと、それを意図せずに破っていく千葉の活躍も見どころで、結末の死神とサイコパスの対決(?)は手に汗握らせるもの。
この作者に期待する伏線回収も申し分なく、回収しなくてもいいような伏線をいちいち拾い上げ、伏線大好き人間を喜ばせてくれる。
エピローグの後日談も完璧な着地を決め、前作よりもミステリ味はだいぶ薄まっているが、そんなことは全く問題にならない、死神シリーズの長編としてはもう文句の付けようもない良作である。


16.7.26
評価:★★★★☆ 9
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先々月のNXT #336  オージー増殖の波は男子にも

2016年07月29日 | 今週のNXT
ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ ◯-× TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー)
(スーパーキック+ランニング・ニー)

ノアで活躍していたTMDKのシェイン・ヘイスト&マイキー・ニコルスが新たなリングネームとチーム名で参戦。オージー増殖の波は男子にも及び出した。
カタカナで「シェイン・ヘイスト」と書かれたタオルを腰に巻き現れたソーンがガルガノを捕らえ、まずはTM61が巧みな連携で優勢に立つ。
しかしガルガノ組は容赦のない打撃で対抗すると、ダブルタップ(水車落とし+ネックブリーカー)にもカットが間に合い、最後はチャンパが場外に転落するほどの勢いで串刺しニーパットを喰らわせ、ガルガノのスーパーキックとチャンパのランニング・ニーで挟み撃ちするツープラトンで、ガルガノがソーンをフォールした。


・ベイビーメタルとラ・ソンブラ

次回特番のテーマ曲がベイビーメタルの「カラテ」になったことと、ラ・ソンブラの名で活躍したアンドラーデ・シエン・アルマスの近日登場が発表された。


・NXT王座挑戦権争奪戦

オースチン・エリーズがNXT王座への意欲を語っていると、そこに先週タッグ戦で共闘した中邑真輔が登場。
「ちょっと待ってちょっと待って息切れた」と日本語で言った後に「NXT王者にはキング・オブ・ストロングスタイルがふさわしい」と英語で語ると、そこにGMのウィリアム・リーガル卿も現れ、次回特番で挑戦権を賭けた二人の試合を決定した。


ノー・ウェイ・ホセ ◯-× ジョナサン・オレゴン(ジョニー・ヴァンダル)
(コブラクラッチスラム)

会場人気だけは高い、というかヤケクソ気味に盛り上げられているホセが、オレゴンと呼ばれているのに本名のヴァンダルと書かれたタイツを履いたジョニー・ヴァンダルにおちゃらけたムーブで圧勝。
プロレス界一遅いエアプレンスピンも披露し、試合後には実況席上で踊り狂った。


NXT女子王座挑戦権争奪3WAY戦
× カーメラ アレクサ・ブリス ◯ ナイア・ジャックス
(レッグドロップ)

アレクサは試合開始後すぐにリングを下りて静観。隙を見てトップロープに上がりナイアに飛びかかろうとしたが、発見されすごすごと引き下がる。
その後もナイアが劣勢に陥るとすかさずカーメラに襲いかかり、いきなりタイツをつかんだフォールで丸め込む等なりふり構わない。
だがカーメラにバク転ダブルニー、ナイアにスパークル・スプラッシュを浴びせるがどちらもカットされると、カーメラの首四の字で戦線離脱に追い込まれ、カーメラとの一対一を制したナイアが挑戦権を手に入れた。
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SCP-031~040

2016年07月28日 | SCP紹介
SCP-031 - What is Love? (愛とはなんぞや?)
不定形の生物で、直視した人間が過去に出会った恋愛的感情を抱いた相手に見え、そっくりな声を出す。貧困を訴えて同棲する

SCP-032 - Brothers' Bride (兄弟達の花嫁)
プラスチック製の女性の人形。周囲の人間と関わりのない(たとえば野生の)動植物の生命活動に支障をきたす。製作者の指示で財団に収容され、ある男(人形のモデルとなった女の夫)と再会する日を待っている

SCP-033 - The Missing Number (ミッシングナンバー)
現代数学では理解できない整数。紙や電子機器に記入すると他の媒体に跳躍し変質させる。もしインターネット上に流出すれば数時間でインフラを壊滅させるだろう

SCP-034 - Obsidian Ritual Knife (黒曜石儀式ナイフ)
このナイフで切り取った皮膚を身体に付けると、皮膚の持ち主に変身する。記憶や身体能力は持ち主とまったく同等のものとなるが、死者には使えない。皮膚の量に応じて持続時間は長くなる

SCP-035 - Possessive Mask (取り憑くマスク)
人間もしくはマネキン等の人型の物体に取り憑き人格を乗っ取る。高い知性を持ち他のSCPの有益な情報を語るが、他者をテレパシーで操り破滅させる。また取り憑かれた物は徐々に崩壊し、腐食性の液体で壁やケースも壊す

SCP-036 - The Reincarnation Pilgrimage of the Yazidi (Kiras Guhorin) (ヤジディ教徒の回帰巡礼(Kiras Guhorin))
9月23日、ヤジディ教徒の死者が飛行機に乗って現れる。彼等以外には決してたどり着けない目的地で巡礼を済ませ、10月1日に帰っていく。巡礼の内容や意義は黙して語られない

SCP-037 - Dwarf Star (小さな星)
たった5センチの恒星。大きさ以外は通常の星とまったく同一で、いずれ質量の増大や超新星爆発を起こすことが危惧されている

SCP-038 - The Everything Tree (全てが生る木)
樹皮に触れた物体をなんでも複製し実として生らせる。生物でさえ生らせるが寿命は2週間前後。財団職員が缶ビールを複製する等したため研究目的以外での接触禁止となった

SCP-039 - Proboscis Engineers (大鼻技術者)
眼と口を取り除かれたテングザルの群れ。極めて高度な機械工学の技術を持つ。破棄された研究施設により作り出された

SCP-040 - Evolution's Child (進化の子)
生物を自由に進化させる力を持つ少女。形態変化や飛行等、通常の生物が持ち得ない能力を与えることができる
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ミステリ感想-『スティグマータ』近藤史恵

2016年07月27日 | ミステリ感想
~あらすじ~
ツール・ド・フランスに臨む白石誓は、ドーピング違反で引退したものの、ツールでの復帰を表明したかつてのスター選手に協力を求められる。
彼は白石のチームメイトが自分を脅迫し、命を狙っていると言い、レース期間中に見張って欲しいと言うのだが……。


~感想~
シリーズ第四弾。やはり長編の方が格段に面白い。
3作読んでもやはり新鮮な自転車ロードレースの世界と、ツール・ド・フランスでの白石の力闘に加えて、総合優勝争いの行方、堕ちたスター選手の復帰と彼が脅迫される理由などなど読みどころが満載。
ミステリ的に感心するような仕掛けは無いが、そんなことは全く問題にならないほど単純に物語自体が面白く、ページをめくる手が止まらない。
元スター選手を取り巻く謎も、驚きこそ無いが納得の行くもので、結末も予想外。脇を固める新キャラやおなじみの面々もそれぞれが個性的かつ魅力的。
ちょっとガラスの仮面過ぎるし消化不良だった前作の短編集から打って変わり、作者の筆が冴え渡った文句のない良作である。


16.7.24
評価:★★★☆ 7
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SCP-021~030

2016年07月26日 | SCP紹介
SCP-021 - Skin Wyrm (皮龍)
生きている龍の刺青。宿主の皮膚の上を動き回り皮膚組織や他の刺青を食べる。移動時には刺青を彫っているような激痛を感じる。接触により他の人間に移動することもあり、宿主が死亡しても刺青は生き続ける

SCP-022 - The Morgue (死体安置所)
安置された死体をランダムに甦らせる。甦った死体の運動能力は損傷具合に準じ、会話も可能。生きている人間を引き出しに入れると消滅し、魂は別の死体に入ると思われる

SCP-023 - Black Shuck (黒い抜け殻)
黒いイヌ科の生物。眼と眼が合った相手かその直系家族はぴったり1年後に死ぬ。SCP-023の眼を取り除いたところ、太陽が昇っている間は透明化するようになり、さらにその後にガラスの義眼をはめるとあらゆる鏡面に[データ削除済]を起こしさらなる被害をもたらした

SCP-024 - Game Show of Death (死のゲームショウ)
入った者を死のゲームに招待するスタジオ。勝者以外の参加者は行方不明となり、勝者にはランダムに賞品が与えられる。ゲーム終了後、その様子を収めたテープが出現する

SCP-025 - A Well-Worn Wardrobe (使い古しの衣装ダンス)
ここ数十年の流行の衣服が収められている。衣服は破損しており、身に着けると24時間以内に破損具合に沿った怪我や病気に見舞われる

SCP-026 - Afterschool Retention (終わらない放課後)
内部の状況が絶えず変化する校舎。失踪した学校関係者が内部でしばしば見つかる。彼らは学校の閉鎖後に失踪した者も多く、外に連れ出すと失踪していた間の時間を取り戻したかのように急速に老化・衰弱し死に至る

SCP-027 - The Vermin God (疫病の神)
このSCPの宿主となった者は大量の害虫やネズミを引き付ける。SCPの正体や害虫を引き付ける方法は全く不明で、死亡するまで宿主は変わらない

SCP-028 - Knowledge (知識)
ある銅山の一角を訪れた人間に何かしらの知識を与える。常温核融合の理論からロンドン在住のある一家の病歴まで、与えられる知識は完全にランダムである

SCP-029 - Daughter of Shadows (闇の娘)
闇の娘を名乗る女性。皮膚の80%が完全に黒く、人間離れした身体能力と殺人技術を持ち、近づいた男性を操る。さる邪教に崇拝されており、生贄が捧げられるごとに黒化していると思われる

SCP-030 - The Homunculus (ホムンクルス)
17世紀に造られたと思われる人造人間。光を浴びると活性化する。17世紀の大学と同等の知識を持ち、多くの言語を操り、財団にも協力的
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今週のキン肉マン #177 友情と孤高!!

2016年07月25日 | 今週のキン肉マン
・バース・掛布・岡田ww
・山本私鉄www
・キューブマンにチエの輪マンからの大ゴマでキングコブラwww
・リングに上がる時にコスチュームが見えたのはちょっと残念
・マナーのなさに定評のある観客もネメシスにはブーイング飛ばさないのな
・これはネメシスの窮地にテリーがタオルを投げ入れるフラグ?
・それにしても王位争奪戦コスチュームはかっこいい
・このシリーズは最終ページのあおりが毎回最高なんだよな
・一話でゴングまで持って行ったのも早くていいし、お互いのマイクアピールも良かった
・他のライバル超人も観戦に現れるだろうか
・一冊掛からないくらいのペースで終わって欲しい
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SCP-011~020

2016年07月24日 | SCP紹介
SCP-011 - Sentient Civil War Memorial Statue (綺麗好きな南北戦争記念像)
糞を落とそうとする鳥を撃ち落とす石像。年々、人間化が進んでおり会話もできる

SCP-012 - A Bad Composition (不吉な曲)
接触した人物が自分の血で完成させようとする楽譜。錯乱し一小節書き終えると自殺してしまう

SCP-013 - Blue Lady Cigarettes (ブルーレディ煙草)
吸うと女性化する煙草。ただし吸った本人にしか女性化は認識されず、その錯覚は二度と直らない

SCP-014 - The Concrete Man (コンクリート男)
自身がコンクリート化する呪いにかかったと主張する男。外見的には普通の男性だが数十年の間、老化はおろか一切の生理機能が停止しており身動き一つしない

SCP-015 - Pipe Nightmare (悪夢のパイプ)
倉庫内の配管設備が成長し付近の建築物に取り付く。攻撃あるいは修理しようとする者には襲いかかる

SCP-016 - Sentient Micro-Organism (意識的微生物)
出血熱を起こすウィルス。患者に水責め等のストレスを与えると身体を魚に変異させる等して対処しようとする。実験のたびに対処法が変わる

SCP-017 - Shadow Person (影人間)
影のような見えない人型SCP。影を持つ物体を取り込み消滅させる

SCP-018 - Super Ball (スーパーボール)
外見はただのスーパーボールだが200%の効率で弾むため倍々で加速し大きな被害をもたらす

SCP-019 - The Monster Pot (化物瓶)
頻繁に化物を排出する大きな花瓶。花瓶は破壊不能で、化物は人を襲うが火に弱く簡単に駆除できる。しかし徐々に火への耐性を増していき進化が認められる

SCP-020 - Unseen Mold (見えない黴)
目視できず写真や映像にしか写らないカビ。感染した人間の意識を操り、繁殖に適した湿度や温度に調節させたり、他人を家に招待し拡散させようとする
コメント

SCP-002~010

2016年07月23日 | SCP紹介
SCP-002 - The "Living" Room ("生きている"居間)
内部が一般的な部屋のように見える肉塊。人間にしか反応せず何らかの手段で中におびき寄せ、入った人間を加工し家具を作る

SCP-003 - Biological Motherboard (有機的マザーボード)
生きているマザーボード状の物体。接触した生物を解析し、大気から取り込んだ有機物からその生物の形状に似た無機物を作り出し成長する

SCP-004 - The 12 Rusty Keys and the Door (12の錆びた鍵と扉)
12個の鍵穴を持つ扉。鍵に応じて別の異世界に通じており、危険な異世界に入ると何者かに体を引き裂かれて死ぬ。安全な異世界に財団は施設を築いたが、内と外で時間の流れが変わってしまい、施設から出られなくなった

SCP-005 - Skeleton Key (合い鍵)
機械式、デジタル式を問わずありとあらゆる錠を容易に開けられる鍵

SCP-006 - Fountain of Youth (若さの泉)
その泉の水を摂取すると健康になり若返りの効果まで現れる。霊長類にも効果はあるが鳥類や爬虫類には効かない

SCP-007 - Abdominal Planet (腹部惑星)
男性の腹部が消失し代わりに地球に良く似た惑星が浮かんでいる。中には微生物が住んでおり、15世紀の地球と同等の文明を持つ知的生命体も存在する

SCP-008 - Zombie Plague (ゾンビ病)
一般的に知られるゾンビにきわめて良く似た症状を引き起こすウィルス

SCP-009 - Red Ice (赤い氷)
0℃で凍る赤い液体。接触した液体も同等の性質に書き換えるため、生物が触れると体液を赤い水に変質させてしまい非常に危険

SCP-010 - Collars of Control (支配の首輪)
6つの首輪とリモコン。首輪をはめた者をリモコンで操ることができる
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ミステリ感想-『フリッカー式』佐藤友哉

2016年07月22日 | ミステリ感想
~あらすじ~
妹が死んだ。自殺だった。
死の衝撃から立ち直る間もなく謎の男に見せられた、妹が三人の中年に輪姦されるビデオと、犯人の娘や孫娘たちの詳細なスケジュール。
OK、ならばやることは一つだ。

01年メフィスト賞


~感想~
デビュー後、一部で「いつか太宰になるかもしれない」と過剰に持ち上げられるも、4ヶ月前に降臨していた筆力・センス・本人のキャラその他もろもろ圧倒的にもっと太宰になりそうな舞城王太郎に存在をかき消されてしまい「天はこの佐藤を地上に生まれさせながら、何故舞城まで生まれさせたのだ!」と周瑜ばりに吐血して果てた(※死んでません)不遇の作家というイメージを勝手に持っている佐藤友哉を初体験。
感想を一言で言えば、


          ____
       / \  /\  キリッ
.     / (ー)  (ー)\   「いつか太宰になるかもしれない」
    /   ⌒(__人__)⌒ \
    |      |r┬-|    |
     \     `ー'´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


          ____
        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ   だっておwwwwwwwwww
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ     | |  |   \  /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l  バンバン
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


なのだが、見開き2ページに1つペースで押し寄せるイラッと来るほど酷い文章、てっきり監禁でクリムゾンでクッ殺な展開になるかと思いきやプラトニックな関係を迫る(でも腹は蹴るし顔も殴る)鏡オーク公彦、簡潔に言うとSIREN能力者の影の薄いヒロイン(ヒロイン?)、ただただ胸糞が悪いだけの真相、唐突に次から次へと現れるなんでもありの出来の悪いSF要素と、欠点は星の数ほどある。
ヤラレルだのコンナだのイケナイだのカタカナ表記は寒くて痛いんですよ?

肝心の(?)ミステリ部分はどうかといえば、良くはないが悪くもない。伏線は特に無かった気がするものの、いちおう犯人は見抜きづらいし、事件の背景から解決まで普通に成立している。
誰がどう見たって操られてるヤツが操られていたことに驚くラストには失笑を禁じ得ないが。

そもそも目指す相手がおかしく、たとえば又吉直樹が太宰を目指すのはまだ許せるが、島田荘司を目指したらファンが大挙して殴りに行くのは間違いないのだ。
まあユヤタン自身が「太宰になる(キリッ」と言ったわけではないし、三島由紀夫賞を獲って満足したのか近日中に本格ミステリを刊行してくれるそうで、周囲の声に惑わされず我が道を進んでもらいたいものである。


16.7.21
評価:★☆ 3
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