SCP-2008 - Ramjet Cows (ラムジェットエンジン・ウシ)
天然のラムジェット推進機関を備えた牛。身体を変形させ空を飛ぶ
SCP-2117 - An Oxidist (オキシディスト)
酸化鉄の身体を持ち、常に燃え続けている異世界の知性体。次元を超えてテニスをしており、不規則に現れては秒速340m以上の球をボレーで打ち返し、爆風を引き起こす。友好的な性格で、被害を避けるため隔離室に出現することに同意した
SCP-2202 - Pythagoreomorph (ピタゴラス形類)
ピタゴラス教団によって造られた生命を持つ敵対的実体。生物を菊に、無生物を大理石に変換する。ピタゴラスの定理に基づくため直線的に動き、ノイズや豆を嫌う
SCP-2235 - Mud Man (泥男)
中国系男性。身体をオオサンショウウオのように改造され、水中で長時間の活動が可能
SCP-2278 - (マイム的実体)
人型実体。実体を持たず物質をすり抜ける。パントマイムで表現した透明な物体を生成できる。25m以内にいる他の人物も同様の能力を使え、パントマイム技術を持つ財団職員が投げ縄を作り捕まえた
SCP-2304 - Automatron (オートマトン)
ノルウェーにある人の顔が落書きされた建造物。内部は異常空間になっており、日用品の姿をした金属の生物や、ケイ素と水銀の身体を持つ研究者が住んでいる
SCP-2398 - Interdimensional Courier (次元間宅配便)
宅配人の男性。2つの平行世界をつなぐ能力を持ち、定期的に荷物の宅配に現れる。荷物は人生のどこかで無くした物品で、受取人は価値に関わらず大喜びする。8時間以内に開封しないと新たな荷物が届けられ、それを開くと異次元の小部屋に引きずり込まれ、宅配サービスに関する質問を受けた後に解放される
SCP-2410 - Wax Moth Hive (ハチミツガの巣)
巨大なアシナガバチの巣。無数のハチミツガが棲息する。蛾はウランの痕跡を持ち約3日ごとに巣の周辺へランダムに転移する。外部へ転移する蛾もおり、そちらはウランではなくトリウムの痕跡がある。どちらも放射線による被害を撒き散らす
SCP-2419 - Cross Stitch (交差編み試験)
現在93歳の女性。毛糸を与えると編み物を作り、それは周囲の特定の人物にとって有用な異常性を持っている。また編み物を進めていくうちに受取人の基礎知識を獲得する。自発的に受取人を選んだり、異常性を付与することはできない
SCP-2444 - The Arrogance of Kumbhakarna (クンバカルナの傲慢さ)
インドのある寺院の上空で少なくとも12世紀から起こり続けている異常現象。寺院の姿の実体へ、3体の実体が激しく攻撃している。接近した物体は熱線で焼き尽くされる。寺院の実体の中には4mの人型実体が眠っており、インド神話に登場するクンバカルナと思われる
SCP-2454 - Shine, shine my Fallen Star (輝け、輝け私の墜ちた星よ)
クルーズ船。下部の船倉に人型実体が存在し、大声で苦痛と解放を訴える。また9分おきに強烈なガンマ線バーストを放ち、内部から取り出した物体は急速に崩壊するため、写真撮影でしか情報を得られていない。乗員乗客名簿が発見されたが1名を除き存在しない人物であり、また財団職員の装備やIDカードも多数発見されているが、やはり該当する人物は存在しない。しかし調査の結果、このSCPに関わった人物の記憶が抹消されていると判明した
SCP-2495 - Noir Dire (悲惨なノワール)
財団職員だったランデン・エッカートという名の男性。機動部隊ハマルティアによって誘拐され消息不明で、彼が誘拐されたことを知っている人物が創作を行うと、主人公としてランデンが現れる。さらに登場人物のうち7人が機動部隊ハマルティアのメンバーと一致するキャラに置換される。その後、ランデンは物語から消えるが一連の事象によりプロットは大きく変更され、作者はそれに気付かない。そして物語が結末を迎えてから1~3週間後にランデンが誘拐現場に現れ、機動部隊ハマルティアに誘拐される。それを目撃した人物の創作も上記と同様の異常性を持つ
※SCP-2565に指定されたアリソン・エッカートの兄に設定されている
SCP-2504 - Emergency Services (緊急対応部隊)
イリノイ州のある街に現れる集団。緊急通報がなされると、現場に最も近い曲がり角から出現し、適切な対応を行う。解決すると曲がり角から帰っていった途端に消え、活動記録が実在の緊急対応部署のファイルに現れる。意図的に呼ぶことはできず、出現条件も不明
SCP-2510 - Our Broken Salvation (我らの壊れたる救済)
インド洋のケルゲレン海台。機械の構造体で、設置されたヒュドラウリス(旧式のパイプオルガン)を奏でると異次元への扉が開く
※作者は盗用により永久追放され、記事も抹消された
SCP-2520 - Winters Past (冬過ぎたりなば)
子供用の手袋。着用すると周囲に雪を降らせ、雪遊びしたい気分を増大させる。造られた雪像は知能を持ち、一緒に遊ぶ。友好的だが認識の違いから被害をもたらすこともある
SCP-2544 - Traffic Sadhu (交通苦行者)
インド全域の商業交通で起こる規則的な混乱。商業貨物車両を運転中の人物が平均10分間の無気力状態に陥り、事故を引き起こす。ただし死亡事故や流通の断絶は起こらない。財団は全ての車両に対策を施したが、定期的な混乱は止まらず、ヒンドゥー教の儀式に対応した規則性と、事故件数が5件、10件、18件、108件、1008件のいずれかになることから、苦行の一種と推測している
SCP-2601 - The Death of Insaera (インサエラの死)
インサエラという名の戦神を名乗る実体。身体は常に346kgの古代の武具で構成され、会話する人物の母語を完璧に操る。協力的で、老衰による苦痛を訴える。新月と満月の夜に、周囲に古代の武具で武装した兵士が出現し、人間を無差別に襲う。事前にインサエラに対して古代の軍人のように、示威行為や勇壮な詩を披露すると、出現する兵士が減る。インサエラの死により異常性は失われたと思われる
※冒頭の詩は13種類からランダムに選ばれる
SCP-2621 - WARNING: Replacement Parts Must Be Same Model As Original! (警告: 代替部品には必ずオリジナルと同一のモデルを使用してください! )
6つの人体部位。全体で人間の外見を形作り、自律行動するが生物ではない。合体すると宇宙ロケットを模倣し頭部を射出する。内部に操縦者がいると推測されている
SCP-2639 - Doctors Luther and Dumas (ルター医師とデュマ医師)
ボストンの病院に勤める二人の医師。定期的にポーカーを行い、ルターが勝利すると彼が直近で治療した患者が奇跡的に回復し、デュマが勝利すると同じく彼が直近に治療した患者が死亡する。収容が予定されていたが、ルターが事故死し見送られた。因果関係は不明だが、事故の前にルターはデュマの治療を受けていた
SCP-2678 - The Vorehole (呑穴)
アメリカ南東部で起こる現象。高速道路沿いの広告掲示板がミーム災害を持った物へと置き換わる。それを見た人物は広告に示された存在しない観光地へと向かう。やがて廃墟にたどり着き、内部は大聖堂のような場所へ繋がり、地面に空いた肉のチューブ状の大穴に呑み込まれる
SCP-2722 - SCPS Solidarity (SCPS 団結号)
宇宙空間に存在する巨大な宇宙船。周囲に持ち込まれたあらゆる文字の意味を、読む者に理解させるミーム効果を持つ。船体の各地に書かれた銘文から、この船は数億年前から存在し、様々な種族の文明によって修理・改造されてきたと思われる
SCP-2801 - A Dress-Up Box (お着替え箱)
衣装箱。開いた人物が子供の頃に愛用していたり憧れていた衣服が現れる。その後、危機に見舞われると衣服が出現し、子供の頃に夢想していた特殊能力を使用できる。箱を傷付けると深い後悔の念に襲われる
SCP-2908 - Golden cards of not death (死せぬゴールデンカード)
金色のトランプ。取得した人物は聴衆を集め、カードを選ばせて占いを行う。希望者がいなくなるまでこれを繰り返し、終了するとその間の記憶を失う。占いは様々な形で的中する
SCP-2921 - Spawn of the Drakaina (ドラカイナの仔)
人間の特徴を備えた蛇の石像。10m以内で性行為を行った人間を男女問わず妊娠させる。胎児は下半身がガラガラヘビになった人間で、2~4ヶ月で覚醒し、放置すると母胎を引き裂き逃亡する。元の所有者の男性の遺体は、死後もこの胎児を産み続けている
SCP-2947 - Hot and Cold Running Dogs (温冷水道犬)
ワシントン州グラハムの町の水道に起こる現象。6~8月にかけて水道管と貯水池内の水が、小さなウェルシュ・コーギーに変換される。犬は縮小による健康問題や、食糧不足により大半が死に絶える
SCP-2958 - Marooned (離れ小島に一人きり)
ノース・イースト・イングランド全域にある環状交差点の中央島(植林されたラウンドアバウト)とその周辺道路の数%に影響を与える異常現象。中央島が無人の時、範囲内に入った人物は周辺を海、車両をボートと認識する。そして中央島に入ると、そこを無人島に、車両を巨大な海洋生物と知覚し、脱出できなくなる。やがて知覚している環境の影響を受け、サメ等に襲われた傷を負ったりする
SCP-2966 - Backbone of the Community (地域社会の屋台骨)
カナダのアルバータ州西部に埋まった巨大な未知の生物の脊柱。半径20km以内に入った人物はその地域に愛着を感じ、6・12・48時間ごとに効果は進行し、外部にいた頃の記憶や人格を失い、ここで生まれ育った偽の記憶を生成される
SCP-2967 - Australian Selkie (オーストラリアン・セルキー)
オットセイの皮で作られたマント。羽織るとオットセイに変身し、知性と人格を失い、4時間以内に臓器不全で死に至る。その後、死体の皮がこのマントに戻る。マントとともに回収された男性だけが人格を保ち、着脱が可能だったが彼も死亡した
※男性は1967年に水泳中に失踪した実在のオーストラリア首相と思われる
SCP-2983 - Capel Celyn (カペル・ケラン)
ウェールズの水没したカペル・ケラン村。13名の人物が水中で暮らしている。13名は近親者の墓地があることから水没にも移転にも反対していた
SCP-3151 - Murder, She Wrote (ジェシカおばさんの事件簿)
TVドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」の存在しないはずの第13シーズン。家庭でビデオ録画された物だけが回収されている。内容は陰鬱で数百話もあるが、途中から展開が無くなった
SCP-3211 - Worth Remembering and Avenging (思い出すに足る、復讐するに値する)
ある自殺した女性。彼女の氏名を知るか、遺体を直視した人物は、殺害されたと確信し、犯人を探そうとする。さらに彼女の人生の一部を思い出すが、各人ごとに異なり、マフィアや政治家、旅人等の事実とは異なる素性を語る
SCP-3326 - On May 3rd 2005, Dr. Tobias Scranton died in a car accident in 1964 (2005年5月3日、トビアス・スクラントン博士は1964年の自動車事故で死亡した)
1993年に開発されたスクラントン現実錨(※現実改変能力を無効化する力場を生成する道具)を取り巻く事象。2005年5月3日、スクラントン現実錨を開発したスクラントン博士は、現実改変の影響を受け1964年の、実際には生還した自動車事故で死亡したことになった。これによりスクラントン力場から外されたスクラントン現実錨は存在しなくなり、その現実錨によって無効化されていた現実改変が発生し、過去に遡及して多大な被害をもたらしてしまう
SCP-3548 - A Clocking Madness (時計の狂気)
巨大なデジタル時計。停止させられず、60秒ごとに鼓膜を破るほどの爆音を放ち、黙示録的な幻覚を見せる
SCP-3578(記録用1:Sebastian of Portugal and his Army/ポルトガル王セバスティアン1世と彼の軍勢)
人型実体。SCP-076 - "Able" (アベル)と類似したタトゥーが彫られ、傷を負うと傷口から他人の四肢や武具が生えてくる。四肢は本体を傷付け、さらに四肢が増える。傷口の中は異空間に繋がり、多数の兵士が存在している
SCP-3861 - Safer (より安全に)
財団施設サイト-61で発生する現象。ある日、設置された184台の監視カメラが全て、サイト内にあるマイルズ・サヴェッジ博士の住居入口へ移動した。外へ移動させたカメラはサイト-61に再出現し、サヴェッジ博士を別サイトへ移動させると184台のカメラも移動する
SCP-3906 - Blasphemous Balut Parade (冒涜的バロットパレード)
フィリピンのヴィザヤ諸島周辺で起こる現象。シヌログサントニーニョ祭の参加者や見学者の体質量の2.5%が食物やアヒルに変換される。変換される身体部位はランダムだが、臓器が影響を受ければ致命的。生涯に食べたバロット(アヒルの雛の料理)の量に反比例して変換される質量は減り、100個以上食べていれば影響は受けない。年に一度、シヌログサントニーニョ祭に匹敵する規模の、アヒルを祭るパレードを行うと発生を抑えられる
SCP-3967 - Hand On My Heart (私の心臓にある手)
心停止し死亡した財団職員フィアチラ・マコーネル上級研究員の胸の中で発見された人間の手。心臓をこの手に握られたことによって心停止したと思われる