小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #414 死と進化の二者択一!!

2023年04月24日 | 今週のキン肉マン
・俺が強かっただけではなく可能性を捨てたからだと追い打ちをかけるザ・ワン
・バッファローマンがこんなにもあっさりと
・実力差がありすぎる
・ザ・マンと戦ってもこんな完敗したかな…?
・ザ・マンはもう少しプロレスしてくれるから
・あいつ魔雲天とも結構やり合ってくれたプロレス上手
・生と死の二者択一だったはずが勧誘を続けるザ・ワン
・本気で勧誘してるザ・ワン
・丁寧に心を折ってから交渉に入ってやがる
・この交渉力が無惨様にもあれば
・この先の戦いとさらなる相手をほのめかす
・バイコーンさんにも解決策が?
・マグニフィセントさんは考えてたけどバイコーンさんとザ・ナチュラルは考えないだろ
・殲滅派でくくられてただけでバイコーンさんは考えてないという絶対の信頼感
・スグルより期待してたと殺し文句を放つザ・ワン
・勧誘が本気過ぎる
・本気だからバッファローマンの経歴もむちゃくちゃ調べ上げてる
・魔界のプリンスなのにバッファローマンとほぼ同じ経歴をたどってフラフラしてるアシュラマンがノイズ
・ここでまたしてもスグルのセリフを
・シンプルにマンガが上手い
・スグルの幻の笑顔の位置にザ・ワンがいるのネトラレの構図と言われてて笑った
・「努力次第だが可能性はある」本気の勧誘だから大げさに言わず正直に答えるザ・ワン
・スグルはバッファローマンまたも寝返ると聞いたら「温泉旅行で買収されたか」とまた言いそう
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ミステリ感想-『王とサーカス』米澤穂信

2023年04月18日 | ミステリ感想
~あらすじ~
フリーライターの太刀洗万智は、滞在していたネパールで王族間で起こった殺人事件に遭遇。
王宮内にいた軍人に取材を申し込むが「記事はサーカスの演し物に過ぎない」と指摘され懊悩する。
さらに王宮外でも殺人が発生し……。

2015年このミス1位、文春1位、本ミス3位

~感想~
まず本作は「さよなら妖精」から数年後が舞台であり、作者はあとがきで本作から読んでも問題ないと記すが、「さよなら妖精」の結末が何度もほのめかされているので、個人的には先に「さよなら妖精」を読んでおくことを勧めたい。
「さよなら妖精」自体が多感な中高生なら人生観が変わりかねないほどの傑作なので、未読ならぜひ。
また続編の「真実の10メートル手前」ではもう完膚なきまでにネタバレされているので、そもそも本作に限らずシリーズ作品は刊行順に読むべきである。

本作では2001年に実際に起こったナラヤンヒティ王宮事件がそのまま題材に採られ、物語とも密接に関連する。
米澤穂信は今や国民的作家の地位に着々と近づきつつあるが、鬱小説ランキングで必ず上位に顔を出す「ボトルネック」を筆頭になかなかのトラウマメーカーでもある。
本作でもその容赦ない刃は登場人物の太刀洗万智だけではなく、読者にも突きつけられ、苦い後味を残すだろう。だがそれだけでは終わらず、最後にはきちんと希望や救いめいたものも感じられ、トラウマだけでは終わらなかった。
単純にミステリとして、物語としての出来が抜群に良く、しかも傑作「さよなら妖精」の続編として書かれただけはある多くのテーマ性を持った、ネクスト国民的作家の数多い代表作の一つになるだろう。


23.4.17
評価:★★★☆ 7
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今週のキン肉マン #413 バッファローマンの選択!!

2023年04月17日 | 今週のキン肉マン
・然るべき神と出会った
・ジェロニモ以外はランダム抽選だったしそれが運命に導かれたということだと言われたらそれはそうだけど
・ネプチューンマンの因縁は相手が一瞬武道の恰好してただけで、後はただボコられてロビンがたまたま目の前にいたから勝手になんか吹っ切れただけだろ
・ランペイジマンは乱暴者つながりかな
・悪魔将軍の教えが頭をよぎるが、スグルの言葉も思い出す
・「本当にオレは嬉しかったんだ」はウォーズマンのセリフでもある
・あの何気ないスグルの一言をこう使ってくるのマンガが上手い
・うわあ粉微塵になりそう
・ここでハリケーンギガブラスター
・過去最高の相手ガンマン
・ただ強いだけで因縁も歴史も特にないけどとにかく強かった
・バッファローマン過去最高の相手と言われてもみんな納得してしまうほどただ強かっただけの男
・ここでも「ザ・マンの弟子ごとき」が出てくるのザ・マンへの愛が重いって
・クリーンヒットしたのに鎧を軽くへこませただけ
・ロングホーンを折られ決着か
・ここでモデルとなったヘルモーズ紹介
・詳しい人は図鑑にヘルモーズが載っていないことに気付いていたらしい
・ザ・ワンのデザインへの採用は随分前に決まっていたようだ
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ミステリ感想-『キン肉マン 四次元殺法殺人事件』ゆでたまご・おぎぬまX

2023年04月13日 | ミステリ感想
~あらすじ~
キン肉星の王位についたキン肉マンが失踪し地球へ向かった。
腹心のミートは手掛かりを求め地球で暮らしていたキン肉ハウスを訪れ、キン骨マンと再会。
いまだキン肉マンへの復讐を狙う彼とともに足跡を追い、前代未聞の超人殺人事件に巻き込まれる。


~感想~
キン肉マン×本格ミステリの良作。
作者は元芸人かつ漫画家だが、肉世界で描かれる本格ミステリと来ればまず気になるのが作者のキン肉マン知識・愛の程だがそこは至って心配無用。原作を1巻ずつ振り返るコラムを書いているくらいのガチっぷりだ。
作中でも「ゲェーーッッ!?」「あ……ああ~~~っ!!」「グ……グム~~ッ!」とおなじみの感嘆符が飛び交い、コアなファンでも知らないような知識がさらっと披露される。
本格ミステリとしてもなかなかの凝った出来栄えで、要素をそれ一つだけ取り出せばミステリでおなじみの伏線やトリックを仕掛けたり、肉世界ならでの論理や世界観で上手く用いたりもする。
もちろん題材が題材だけにそれなりのキン肉マンファンでなければ知らないような事前知識がいくつも必要とされるが、そもそも本作を読む層は間違いなく知っているから問題ない。
スグル(※ファンはキン肉マンではなくスグルと呼びがち)失踪の理由こそ拍子抜けだが、試合で相手を殺すこともよくあり、あらゆる決着をリング上で着ける肉世界でなぜ殺人事件が起こるのかという理由がきちんと用意されているのも素晴らしく、もし続編が出るならばぜひ読みたいと思わせる、ミステリ好きのキン肉マンファンなら迷わず読むべき一冊である。

ミステリ感想ブログ界一のキン肉マンファンとしてネタバレ満載のキモい感想も書いたので興味があれば読了後にどうぞ。キン肉マンのネタバレも多数あります → ネタバレ感想へ


23.4.8
評価:★★★★ 8
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ミステリ感想-『赤朽葉家の伝説』桜庭一樹

2023年04月11日 | ミステリ感想
~あらすじ~
鳥取の山深くで製鉄業を営む赤朽葉家を中心に栄えた紅緑村。
山の民に置き去りにされ村で育った万葉は、赤朽葉家の頭首タツに見込まれ嫁入りし、千里眼の力で家と村に発展をもたらす。
万葉の娘で札付きの不良の毛毬、何者でもない孫娘の瞳子。三代の女が紡ぐ赤朽葉家の伝説。

2007年日本推理作家協会賞、このミス2位、文春4位、直木賞候補、吉川英治文学新人賞候補

~感想~
赤朽葉家三代の女と紅緑村の年代記であり、背景には昭和の時代や文化が色濃く反映される。
非常に面白く読ませるが、ミステリ馬鹿には「おもしろかった」以外何も言えないガチの文学小説で突き進み、これがなぜ日本推理作家協会賞やミステリランキングを賑わせたのだろうと不思議に思っていたが、終盤に一気に様変わりしガチの本格ミステリが始まって驚いた。
もちろんその間も年代記は続くが期間にすれば前二代と比べごく短く、大半はガチの推理・調査パートに費やされジャンル自体が入れ替わる。その謎は年代記の根幹をつかさどるような魅力的なもので、全てが伏線だったわけではないが、年代記の随所に隠されていた描写から浮かび上がる真相とその解決はまさに本格ミステリそのもの。
女三代の物語のまま突っ走っても全然良かっただろう年代記を、ミステリとして着地させてくれたことには大感謝である。

なお驚くべきことに作中作の「製鉄天使(あいあんエンジェル)」もスピンオフとして刊行されているが、ノリが違うしそれはまあ別にいいかな…。
あと実父が幼女をク○ニする小説こと「私の男」なんかよりこっちの方が百億倍直木賞に相応しかったと思う。


23.4.6
評価:★★★★☆ 9
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ミステリ感想-『秋の花』北村薫

2023年04月10日 | ミステリ感想
~あらすじ~
大学2年生の私の近所に住む2人の女子高生。親友同士の2人のうち1人が校舎から転落死した。
遺された1人はふさぎ込み、そして私の家には転落死の真相を告発するような手紙が届けられる。

1991年このミス12位、本格ベスト71位

~感想~
合わない。やっぱり北村薫は合わない。
知らない作家の知らない本の感想を書かれるのはいつものことだからまあいいとして、それらの話が物語上の伏線として機能することはほぼなく、単なる雑談になっているのも、ジャンルが本格ミステリではないし、むしろその雑談こそが主だと思う向きも多いだろうから文句はない。
問題は話の構成と作品を取り巻く周囲の反応だ。

他にもいろいろ思うことはあるがぶっちぎりでラストシーンに全く納得がいかない。
娘が○○かもと不安になってる母親さしおいて赤の他人が親の了解もなく○○へ勝手に連れて行って○○させるとかいくらなんでも無茶苦茶じゃないですか。しかもそれをやったのが私からついさっきちょこっと話を聞いただけのぽっと出の円紫である。マジで?
前書きの推薦文に「微笑ましい人々が、日常の中の不思議にこだわり、その謎を追う推理小説」とか書かれてたけどお前マジでこれ読んでそれ書いてるのか。とんでもない鬱だぞ内容。なんせ微笑ましい人々がこだわる日常の中の不思議=女子高生転落死事件なんだぞ。
ネタバレ三昧の挙げ句に途中から野菊の墓の感想文が長々と書かれる解説もそうだが、自分は北村薫が苦手なのはもちろんのこと北村薫ファンが大の苦手だ。

面白かったら「盤上の敵」に進もうかと思ったが、やっぱり北村薫を次読むのは10年後でいいや。


23.3.27
評価:★★ 4
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ミステリ感想-『64』横山秀夫

2023年04月09日 | ミステリ感想
~あらすじ~
刑事課から広報室へと2度目の異動となった警視の三上義信。匿名報道をめぐり記者と鞘当てを繰り広げるさなか、昭和64年に起こった未解決の幼児誘拐事件、通称「64」の遺族への長官視察の日程を組むよう命じられる。
さらに公安の二渡が「64」を探る影がちらつき、三上の家庭では娘の失踪も起こっており…。

2012年このミス・文春1位

~感想~
とんでもない傑作だった。
まず数ある警察小説でもめったに描かれることのない広報の日常が物珍しくも面白い。
三上には娘の失踪という家庭の問題があり、仕事でも記者への場当たり的な対応を求める上司との軋轢があり、刑事課に長くいたことで色眼鏡でも見られ、「64」をめぐる陰謀にも巻き込まれと課題が山積み。登場人物は多く、それぞれの立場で動く一方で裏には策謀が秘められ…と錯綜するが、広報室としての業務と戦いを本筋に据えたことで読者にも全容はギリギリの線で把握できる。
なんでも作者は雑誌連載で完結した後に、全面改稿で数千枚を捨てつつ一から書き直したそうで、煩雑の一歩手前で踏みとどまり、物語に重厚感を持たせた。
しかし横山秀夫といえば、どこまでも警察小説でありながら、どこまでも本格ミステリでもある作風が魅力であり、今回は陰謀と策謀メインか~面白いは面白いけどな~と本格ミステリ馬鹿は思ってしまうところだが、最後の最後で引っくり返った。道中で感じる小さな不満が全て消し飛び、本格ミステリ馬鹿もにっこり読み終えられること請け合いの、とんでもない結末が待ち受けてくれていたのだ。
刊行当時、二大ランキングを制したのも納得の、あの横山秀夫の代表作と言われて少しも異存のない大傑作である。


23.3.24
評価:★★★★★ 10
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今週のキン肉マン #412 バッファロー一族の真実!!

2023年04月03日 | 今週のキン肉マン
・王位争奪戦のぽっと出でそれっきりだったバッファロー一族が本当に出てきた
・滅ぼしたのも生みの親であるザ・ワン
・まさに調和の神
・言葉の端々から吹き出てくるザ・マンへの重い愛
・過去は変えてはならぬ
・聞いてるか時間超人
・弟子になれと迫るザ・ワン
・そもそも悪魔将軍どころかサタンの手先だからなバッファローマン
・サタンの系譜ならそりゃ弱いという風潮
・魔界のプリンスだけど悪魔将軍の系譜でいちおうバベルの塔で勝ったアシュラマンとか
・完璧超人を追放された奴に習ったネプチューンマンとか
・ロビンの直弟子とか元人間とかややこしいのがいっぱい勝ち残ってるけど
・軍門に下るか死ぬか迫るザ・ワン
・スグル VS マグニフィセントの系譜の話だけではなく、ロビン VS ランペイジマンの和解の話もなぞってきた
・ここはガンマン戦で悪魔将軍に言われた「我が流れをくむお前がどんな手を使ってでも神をも超える新たな力を手に入れろ」に従い、あえてザ・ワンの提案を呑む流れでしょう
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4月の新刊情報

2023年04月01日 | ミステリ界隈
5日 幻冬舎
真下みこと わたしの結び目

5日 文春文庫
小森健太朗 駒場の七つの迷宮

7日 実業之日本社文庫
東野圭吾 クスノキの番人

13日 徳間文庫
梶龍雄 若きウェルテルの怪死 ※復刊
笹沢左保 アリバイの唄 ※復刊

14日 講談社文庫
五十嵐律人 法廷遊戯
西澤保彦 夢魔の牢獄

14日 講談社タイガ
森博嗣 君が見たのは誰の夢?

19日 光文社
竹本健治 話を戻そう
深木章子 灰色の家

19日 角川書店
宮部みゆき ぼんぼん彩句

19日 創元推理文庫
伊吹亜門 刀と傘

21日 角川書店
薬丸岳 最後の祈り

21日 小学館
月村了衛 香港警察東京分室

24日 文藝春秋
五十嵐律人 魔女の原罪

24日 角川文庫
周木律 WALL
似鳥鶏 育休刑事 (諸事情により育休延長中)

26日 講談社
島田荘司 ローズマリーのあまき香り
夕木春央 時計泥棒と悪人たち

28日 創元推理文庫
辻真先 仮題・中学殺人事件【新装版】
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