小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

今週のキン肉マン #213 正義の5本槍!!

2017年07月31日 | 今週のキン肉マン
・今回はもう前置きや細かい話題はいいでしょう
・ティーパックマン!!
・ティーパックマンだよ!!
・外伝で主役を張ったベンキマンやカレクック、ネタ扱いでも出番の多いカナディアンマンはまだしもティーパックマンって!!
・世界中でいったい何人がこの展開を予想しただろう
・あんなにヒョロガリだったティーパックマンがものすごいビルドアップ
・前シリーズの無量大数軍 VS 悪魔超人より勝敗予想が読めない
・なんなら次回5人まとめて片付けられてもおかしくない
・負けたら残りの本選出場者達の参戦もある?
・ペンタゴンがまた無双してしまう
・以下勝敗予想

ティーパックマン ○-× 爪マン
1ページぶち抜きで出てきたからには勝ちそう。ティーパックで殴る以外のどんな技を使うのか楽しみ過ぎる

カレクック ○-× テントウムシマン
外伝を経るともう普通に強豪超人に見える。5人の中で一番勝ちそう

ベンキマン ×-○ 鉛筆削りマン
「丸めて便器に流す」しか出来ないベンキマンと「隙間に押し込んで削る」しか出来そうにない削りマンがいったいどんな試合を見せてくれるというのか。しかし5人の中で絵的に一番バラバラにされても支障のないベンキマンが当たってしまったのが嫌な予感しかしない

カナディアンマン ×-○ コートマン
コートマンがいかにも強豪の雰囲気で、オーバーボディの可能性すらある。一人だけ平和や正義のためではなく名誉挽回のために戦っているカナディアンマンの明日はどっちだ

ウルフマン ×-○ 獣マン
ただし負けても死にそうにはない。間一髪で誰かが助けに来そう

・残ったオメガマンの相手として誰かが現れるのか。そろそろ主人公が姿を見せるか
・5人が劣勢に陥り、ミートが駆けつけアドバイスをして逆転に転じるのは確実にありそう
・前シリーズの興奮を超えることは流石に無いと思っていたがまさかこう来るとは。次回が楽しみ過ぎて生きるのが辛い
コメント

SCP-891~900

2017年07月30日 | SCP紹介
SCP-891 - California Field (カルフォルニア畑)
カリフォルニア州のある畑。植えられた食用果実を豊かに実らせ風味も増強させるが、果実をかじると同量の内臓を失う。リンゴのみ別のさらに深刻な何かが起こる

SCP-892 - Everyone's Spreadsheet (みんなのスプレッドシート)
古いパソコンとエクセルファイル。全人類の個人情報や現在の思考が記されているが、その数は把握されている人口よりなぜか多い

SCP-893 - Asexual (無性)
切断された身体の部位が、自身のクローンのように成長する男性。事故で指を切断した時に異常性を発見した。クローンはおよそ20倍の早さで成長するが、癌に侵されておりすぐ死に至る

SCP-894 - Speak No, Hear No, See No (言わ猿、聞か猿、見猿)
それぞれ口、耳、目を抑えている3つの猿の人形。5m以内で視認した生物のそれぞれ言語能力、聴力、視力を24時間失わせる

SCP-895 - Camera Disruption (カメラディスラプション)
棺。カメラやビデオ等の記録装置を50メートル以内に近づけると幻覚を映させ、撮影した人間にヒステリーを起こさせる

SCP-896 - Online Role Playing Game (オンラインロールプレイングゲーム)
とあるオンラインRPG。プレイヤーキャラに本人の姓名を付けると、ステータスの変更が本人に反映される。ただし1つのステータスが他のステータスより15%上回ると、全ての能力が悪化する

SCP-897 - Voodoo Organ Transplant (ヴードゥー移植手術)
100年以上生きていると推測される男性。重要な臓器を損傷すると、周囲の人物の健康な臓器と自動的に置換される。不本意に他人を殺し続けて来たため精神的に不安定だったが、誤って射殺され脳が置換された結果、安定した人格に変わった

SCP-898 - Memetic Counter-Agent (ミーム中和剤)
ミーム汚染に対抗するため開発されたミーム。はじめはミーム汚染を感知すると逃亡するよう設計され、その後も改良を重ねられたが、暴走や危険性の無い一般的なミームへの過剰反応、ミーム自体を全く完治できなくなる精神障害、さらには汚染されなくとも危険なミームの保有者になってしまう等の問題が発覚し、開発は中止された

SCP-899 - Lost Children (迷子の森)
ロッキー山脈国立公園の一画。集団の子供の幽霊が立ち入った者を攻撃する。接触されると大人は思春期前の記憶を全て失い、思春期前の子供は消失する ※使われている画像は恐怖画像として有名

SCP-900 - City of the Sun (太陽の都市)
インドネシア南西の紀元前に放棄された都市。女性が一人で住んでおり、未知の言語と象形文字を使うが、解読しコンタクト出来た。彼女はここを太陽に建てられた都市と呼び、信心足らぬ罰を受け、離れられないと語る


801~900でお気に入りは
SCP-804 - World Without Man (人の居ない世界)
SCP-807 - Heart Attack on a Plate (心臓直撃ディナープレート)
SCP-820 - Las Langostas Pintadas (イロツキイナゴ)
SCP-838 - The Dream Job (夢のような仕事)
SCP-842 - Operations Table (オペレーティング・テーブル)
SCP-856 - Leopotamus (川獅子)
SCP-877 - University Microchips(大学のマイクロチップ)
コメント

SCP-881~890

2017年07月29日 | SCP紹介
SCP-881 - Little People (小さな人々)
ある2つの市にいた計9891体の人々と動植物。あるSCPの収容時に影響を受け、2.5mm~15cmの生物に変貌した。地下室で管理し、自身の異常性を認知している個体を通じ、人口を増やさないよう措置していたが、不穏な動きを見せ始めた

SCP-882 - A Machine (機械)
歯車や滑車、ねじ等がランダムに組み合わさった構造物。極めて頑丈で、接触した金属の物体を取り込む。長時間にわたり周囲にいた人物は研削や機械音の幻聴に苦しめられ、このSCPに金属を投げ入れることでのみ症状はやわらぐが、悪化するとやがてSCP内に身を投げてしまう。海水に錆びやすく、錆びると活動を停止する

SCP-883 - Extradimensional Beehive (余剰次元型ハチの巣)
巣箱に入った蜂の巣。巣箱は奥行き2mしか無いにも関わらず、内部は最低でも8kmの広さがあり、奥に行くほど蜂も蜂蜜も危険な物となる

SCP-884 - A Shaving Mirror (手鏡)
幻覚を見せ髭が剃れているにもかかわらず剃れていないように思われる。使い続けると強迫性障害を発し死にさえ至る

SCP-885 - Living Vacuum (生きている真空)
生命を持った真空。生物の呼吸を感知し、包み込んで殺すが、殺した後は捕食も何もせず放置する

SCP-886 - Nanny (ナニー)
周期的に無性生殖を行う女性とヤギ。女性はヤギの子供を、ヤギは女性の子供を周期的に産み、それぞれの遺伝情報は完全に一致している。子供達も全く同じ性質を持つ

SCP-887 - Hypergraphia (ハイパーグラフィア)
30年の昏睡状態から脱した男性。眠っている間に受信したと主張する様々な文書、図面、数式等を書き続ける

SCP-888 - Memory Stones (記憶の石)
ロシアで発見された未知の鉱物。8立法cm以上の欠片を手に取ると記憶を吸い取られ、石は赤く染まる。赤くなった石を手にすると記憶を追体験できる。吸い取らせた記憶は失われ、石を8立法cm以下に砕くと記録も無くなる

SCP-889 - Hybridization (雑種形成)
異なる動植物間、はては動物と植物の間にも雑種を生まれさせる牛舎

SCP-890 - The Rocket Surgeon (常識外れの外科医)
機械を生物のように手術出来る男性。一般的な手術器具で材質に関係なく患部を切除し、切り取られた部品は皮膚や内臓等の生体組織に変化する。機械の声を聞け、手術に成功すればどんな故障でも治るが、失敗すると決して修理出来なくなる
コメント

SCP-871~880

2017年07月28日 | SCP紹介
SCP-871 - Self-Replacing cake (景気のいいケーキ)
食べられれば24時間後に再生し、食べなくても24時間後に増殖するケーキ。放置すれば80日で地球はケーキに埋め尽くされると試算される ※バイバインが元ネタ?

SCP-872 - The Tattered Farmer (ボロボロの農場主)
ボロボロの衣服をまとったカカシ。1.5km以内の家畜を操り、人間を攻撃させたり、何かを生産させる。家畜は領域内から出すと植物状態に陥るが、領域内に戻すと再び操られ出す

SCP-873 - Russian Crystal Ball (ロシアの水晶玉)
素材不明の水晶玉。反射する光は正確に毎秒1秒ずつ時をさかのぼっているように見え、現在は17世紀のロシアの宮廷が映っている

SCP-874 - Abyssal Fluid (深淵の流体)
光を反射しない真っ黒な流体。2cm以上の深度を持つと、観測した限り無限と思われる空間につながる。内部には恐ろしい何かが存在し、中に入れられた人間は自殺衝動を引き起こされる

SCP-875 - War Criminals (戦争犯罪者)
地下ピラミッド。四肢を液状化させる昆虫、記憶を消去する液体、停止した原子炉、収容された巨大昆虫等がある

SCP-876 - Element-Switching Pills (元素転換ピル)
様々な色の付いたピル。一つ飲んだだけでは何も起きないが、二つ目を飲むと体内の全ての元素が別の元素に転換される。色や順番の組み合わせによって法則は決まっている

SCP-877 - University Microchips(大学のマイクロチップ)
様々な小型哺乳類の脳内で発見されるマイクロチップ。存在しない大学名と第●世代という文字が刻まれ、現在の技術力をはるかに超えた性能を有する。このチップが入った生物に頭を噛まれると、相手の脳内に小型化したチップのコピーが現れ、第●世代の●の数値が一つ進む。世代が進むごとにチップが小型化されるため周波数を検出できなくなり、全容を把握できておらず、またチップの埋め込まれた生物が種族を超えて連携し人間を襲う事例が発生しており、その脅威が懸念される

SCP-878 - The Actor (俳優)
ある俳優と彼の扱う小道具の短剣。数ヶ月に一度、製作中のテレビ番組や映画、演劇の舞台に現れ、周囲の人物はその俳優がもともと出演していたと思い込む。俳優は不自然な流れから出演者を短剣で刺して忽然と姿を消し、刺された人物は薬物の乱用や異常な性癖により破滅する

SCP-879 - Colonial Cetacean (群体性クジラ)
クジラに良く似た生物。人間をフェロモンで誘き寄せ、体内に器官として取り込む。さらに子供を産み、世代を重ねるごとに人間からこのSCPへと近づいている

SCP-880 - Trapped Winter (閉じ込められた冬の中で)
カナダの廃村。毎日1~2時間にわたり地吹雪が起こり、その間に中にいた人物は全て行方不明となる。廃棄されてから数十年は経つはずなのに屋内では暖炉で火が燃え、食物も腐敗していない
コメント

SCP-861~870

2017年07月27日 | SCP紹介
SCP-861 - A Fallen Angel (堕天使)
水に似た大量の液体。熱くない炎で燃えており、未知の言語で歌いながら人間に接近する。歌を全く理解しない傲慢な人物の体内に入り込み、怪物に変貌させるクワイア・イベントが起きると甚大な被害をもたらす

SCP-862 - Rats (鼠)
10平方メートルのある領域。その中に入った物体は全て25立方cmの物体に引き裂かれ、断片それぞれがドブネズミのように動き出す。大気でさえ影響を受けるが、元の素材と同じ性質を保つため、空気の鼠はすぐに自壊する

SCP-863 - Patchwork Crabs (ツギハギ蟹)
タカアシガニに似た生物。四肢を持たず、他の生物やその死体から四肢を得る。小さな生物ならば丸ごと四肢にしてしまう

SCP-864 - Efficient Washbasin (効率的な洗面器)
洗面器。200ml以上の水を入れると、中から何らかの腕や触手が現れる。何もしないことも多いが、時折近くの人間を襲い中に引き込もうとする

SCP-865 - The Gentleman's Lashs (紳士のムチ打ち)
拳銃。発砲すると弾丸が消失し、撃たれた人間は負傷や病気を訴え、負傷したと思い込んだ部位は外傷が無いにもかかわらず実際に機能しなくなる。部下等に全く損傷無しに罰を与えるために開発された

SCP-866 - Supercomputer (スーパーコンピュータ)
物理的な限界を超えた計算能力を持つスーパーコンピュータ。実験やシミュレーションにも使えるが、その性質を探ろうとしたり、電源を切ろうとした者は消失するか異常な死を遂げる

SCP-867 - Blood Spruce (血トウヒ)
トウヒに似た赤い針葉樹。生物が葉に触れると麻酔入りの種子を体内に撃ち込む。種子は成長し体内に蔓を張りめぐらせて宿主を殺し、死体から発芽して新たな血トウヒが生まれる

SCP-868 - Mnemonic Meme (記憶改善ミーム)
記憶改善治療として開発されたが異常性を表したミーム。感染すると人生の全ての記憶を鮮明に思い出せる。同時に記憶消去処理や改竄処理も打ち消してしまうため、危険なSCPに関する機密が漏洩する恐れがある

SCP-869 - Summer of '48 ('48年の夏)
アメリカのある遊園地の従業員用の通行橋。開園中で停止しているアトラクションが無い時、通行した人物のうち●%が、1948年7月24日の同じ場所に飛ばされる。閉園前に外に出れば元に戻れるが、時間を過ぎて帰ってきた人物はいない

SCP-870 - The Maybe There Monsters (恐らくはそこに存在するはずの怪物)
統合失調症の患者にしか見えない生物。数ヶ月~数年にわたり獲物に付きまとい、主に孤立した時を狙って捕食する。患者ごとに姿形は違って見え、他人からはしばしば幻覚と誤解される
コメント

ミステリ感想-『第三の女』夏樹静子

2017年07月26日 | ミステリ感想
~あらすじ~
フランス旅行中、暗闇の中で一瞬の愛の交歓をした男女。
互いに絶対に殺さなければいけない相手の名前を語り合い、顔も知らないまま別れたが、やがて男の憎む相手が謎の女によって殺される。


~感想~
交換殺人の変奏曲とでも呼ぶべきプロットが光り、犯人側の視点で描きながら、顔を知らないため女の素性はわからず、フーダニットとしても成立させているのが上手い。
真相はこの設定から想像しうる何パターンかの1つに落ち着くものの、逆に言えばこの設定ならばこれしかないという収束を見せ、ミステリのみならず物語としての完成度も高めることに成功している。

一方で交換殺人の相方で語り手を務める大胡(だいご)の癖がすごすぎるのが難点。
不用意に標的の周りをふらふら嗅ぎ回り、挙げ句の果ては自宅から堂々と標的の自宅に電話を掛ける始末で、不思議なことに作中の警察は全く電話会社に問い合わせるという発想をしないからいいものの、問い合わせればそれこそ電話一本で犯人に直通してしまうノーガード戦法には開いた口が塞がらない。
また女と見れば探し求める相手だと思い込んで見境なく発情し、二人切りになったら「丸太町ルヴォワール」もかくやというペダンチックで超うぜえ愛の囁きを、立て板に水のごとく速射砲で放つのも癖がすごすぎ、普通に描けば悲哀あふれる物語の雰囲気をブチ壊しにしている……と思うのは自分だけだろうか。
また細かいあげつらいになるが、新装版のくせに237ページで一昨日を一昨年と誤植しているのはどういう了見か。

色々いちゃもんは付けたものの、全体的には佳作と言っていい出来であり、読んで損はしないだろう。


17.7.26
評価:★★★ 6
コメント

今週のキン肉マン #212 破滅の6本槍!!

2017年07月24日 | 今週のキン肉マン
・手が逆だから別人という真っ当な推理が意外に感じられてしまうのがゆで
・オメガマンの本名オサレすぎる
・全員新キャラかーーい!!
・でもロビンっぽい顔のでかいのがオーバーボディ臭い
・二世以来久々の出落ちのギミック超人が多そうでワクワクするな
・委員長のマシンガン質問に引き気味のオメガ兄
・余裕を見せてるんだろうけど新人に簡単に組み付かれる六鎗客
・テントウムシマン弱そうだな
・このケンダマンみたいなの何? 鉛筆削り?
・鉛筆削りマンは他に技があるの?
・この体勢にセットアップするだけでも一苦労じゃないの?
・さてはタッグ屋だな鉛筆削りマン
・ポーラマンみたいなヤツ地味そう
・オメガ兄の技は超人パワーを吸い取る零の衝撃の逆かな
・兄はメタモルフォーゼを使わなさそう
・ウルフマンのものすごい死亡フラグ
・まわしじゃなくて何このだせえタイツ
・何の関係があるのかはわからないんだけど次回の更新日は千代の富士の命日らしい
・何の関係があるのかはわからないんだけどな
コメント

SCP-851~860

2017年07月21日 | SCP紹介
SCP-851 - Lullabugs (コモリウタアリ)
軍隊アリの群れ。蟻塚を造り、近寄った獲物を音波で眠らせ捕食する。音波にはメロディーがあり、どの言語でも同じ歌詞に聞き取れる

SCP-852 - Lunar Anomaly (月面の異人)
月面で発見された潜水艇のような乗り物とミイラ化した乗組員の死体。何者かに狙撃され死亡したと見られる

SCP-853 - Weather Preserves (天気ジャム)
瓶詰めのジャムのような物質。蓋を開くと瓶に書かれた「穏やかな夏の雨」、「猛烈な竜巻」等の気象現象が7分~22時間以内に周囲で発生し、最低30分間続く。持続時間は周囲の普段の気候とかけ離れているほど短くなると推測される

SCP-854 - Dream Bridge (夢の架け橋)
アメリカのとある場所で「夢の架け橋」と呼ばれる、自然に造られた橋状の砂岩。生物が東から西へ横断すると中央で消滅する

SCP-855 - The Film Hall (映画館)
毎月、映画のジャンルをテーマにしていると思われる異常が起こる講堂。「ホラー」、「シュール」、「アクション」、「SF」、「ディザスター」は特に危険

SCP-856 - Leopotamus (川獅子)
南スーダンのある川に棲息するライオン。人間が川に入ると即座に現れて襲いかかる。複数人が入ると距離を飛び越えて1秒未満で次々と襲う。移動は一瞬だが襲いかかる速度は通常のライオンと変わらず、回避は可能。川からは基本的に離れない

SCP-857 - Human-Based Ecosystem (ヒト基盤の生態系)
アマゾン熱帯雨林の一区画。人間の臓器や身体の一部そっくりの生物が棲息する

SCP-858 - Gravity's Rainbow (重力の虹)
虹色に光る夜光雲。下に位置する巻雲層を降下させ、そこから降った雨を浴びた固体は重力から解放されて上昇を続け、この夜光雲に触れると消失する

SCP-859 - Arachnophobic Orb (クモ嫌いのオーブ)
蜘蛛の巣に覆われた未知の物質で出来た球体。触れた人物は急性の蜘蛛恐怖症と重度の蜘蛛毒アレルギーを患う

SCP-860 - Blue Key (青い鍵)
一般的な青い鍵。表面にランダムに座標が現れ、その座標で示された地域の、扉に取り付けられたあらゆる錠前を開ける。ただし開くと青い霧の立ち込めた異空間につながっており、内部では多数の異常が報告される
コメント

SCP-841~850

2017年07月19日 | SCP紹介
SCP-841 - Reverse Mirror Voodoo Doll Stick Puppet (鏡写しの操りヴードゥー人形)
操り人形。自身の状態を操作した者に鏡写しで反映させる。関節の可動域を超える動きも反映させるため、非常に危険

SCP-842 - Operations Table (オペレーティング・テーブル)
古びた手術台。人間を寝かせ、別の者が触れながら遠隔地の緯度や経度、詳細な情報等を思い浮かべると、寝かされた人間の身体が変形し、三次元の地図を造り出す。現在の情報が反映され、そこにいる人物の声も聞けるが、口から発せられるため悲鳴にかき消されがちである。死亡するまで手術台からは離れられない

SCP-843 - "Cow Seeds" ("牛の種")
牛のように白地に黒い斑点の付いた種子。植えると5日以内に牛そっくりの植物生命体が産まれる

SCP-844 - Crybaby (泣き虫)
人間の骨、埃、蛍光菌で構成された不定形の生物。6~12歳の子供を拉致し、攻撃して悲鳴を上げさせ、救助に現れた人間を襲い骨を奪う

SCP-845 - Liquid Polecat (液体イタチ)
フェレットに似た生物。驚いた時や狩りの時に身体を液体化させ、水中を高速で動き回る。休息時にも液体化し、狭い場所を好むため、水筒の中に入り込み、知らずに飲んだ人間が死亡事故に見舞われることも

SCP-846 - Robo-Dude (ロボ男)
高さ20センチのプラスチックのロボット。コントローラーで操作でき、意志はないがマイクを通し会話もできる。自身の質量を超えて350種類のアクセサリーを内部から取り出せ、おもちゃから兵器まで種類は豊富

SCP-847 - The Mannequin (マネキン人形)
女性型マネキン。自律して動き、半径50m以内に男性が近づくと喘ぎ声を上げ誘惑し、圏外に去られると自身の身体を破壊する。女性が近づくと即座に襲いかかり、損傷した部位を奪い取る

SCP-848 - Interdimensional Spider Web (次元の間に架かる蜘蛛の巣)
アメリカジョロウグモの群れ。普通の蜘蛛と変わりないが、別次元から現れたと思われる虫や小さな物体が巣に掛かる

SCP-849 - A Perfect Day (完璧な一日)
感覚遮断室(光や音を遮断する一人用のベッドのような装置)。入った人物を故郷そっくりの異空間へ転移させる。そこでは普段と変わらない日常が送れるが、きわめて幸運に物事が進み、一方で周囲の人物から不当に扱われる。17時間が経過すると世界が異常な姿に変貌していき、24時間後に強制的に装置から出される

SCP-850 - School of Fish (魚群)
ニシンに良く似た魚の群れ。魚群の中央は空間が歪んでおり、内側に近づくほどニシンからかけ離れた姿に変貌していく。内側の魚は近くの魚を捕食し、外側の魚はより外側の生物を捕食し生態系を形作っている
コメント

ミステリ感想-『クラインの壺』岡嶋二人

2017年07月18日 | ミステリ感想
~あらすじ~
上杉彰彦が大学時代に書いた冒険小説を原作にした画期的なゲームマシン「クラインの壺」。
彰彦は原作者としてテストプレイに参加し、現実と区別がつかないほどの仮想空間に魅了される。
だが「引き返せ」という謎の声が彰彦の耳にだけ届き、やがて現実にも暗い影を落とし始める。

1989年このミス5位、文春7位、本格ベスト29位


~感想~
まず1989年の刊行当時には「20~30年後には実現しているかもしれない近未来の技術」だったのが、2017年現在から見ると「30年後でも無理そうなSF」になっており、リアルタイムで読んでいた人とは相当捉え方が違ってくるのだろうなと思った。
ゲーマーの端くれとしてPSVRがやっとこの現状を見るにつけ、昨今の技術の進歩は目覚ましいが、よほど革命的な発展でもない限りは本作で描かれたレベルの仮想現実が自分の生きている間に誕生するとは思えない。はたして22世紀でもどうだろうか?
お金の話をすると「ウィッチャー3」の百倍綺麗なグラフィックで、百倍の自由度があり、音声認識でしかも五感に働きかけるゲームなど少なく見積もっても「ウィッチャー3」の一万倍の開発費が必要なことは疑いない。(※ウィッチャー3の開発費は宣伝費を含めず40億円。その一万倍は40兆円。ロシアの国家予算が35兆円)
「ウィッチャー3」自体が不世出の可能性すらある化け物ゲームなのに、それがファミコンでドラクエⅢが発売されていた時代に開発されていた、とする設定はあまりにも無理がありすぎて、なまじ現実に根ざした話だけにSFを通り越し絵空事のように感じてしまった。

物語自体は素晴らしい引きで始まる冒頭から、不穏な気配の漂う展開へ流れていき最後まで読ませるものだが、「クラインの壺」を題材にし、この設定で描いた時点で予想していた物語から一歩も出ないもので、正直言って全く好みではない。
この作品を最後に岡嶋二人は解散し、片割れの徳山諄一は本作について(※超ネタバレ→)「いわゆる夢オチではないか」という身も蓋もない発言をしているそうだが、自分もそれに完全同意である。

ミステリとして見れば評価できる点はほとんど無く、刊行当時はまだしも現在では物語も結末も一切の裏切りのない、極端に言えば平板なものながら、岡嶋二人ほどの作者に今さら言うまでもなく読ませる力は十分であり、読んで損することは一切ないだろう。


17.7.16
評価:★★★ 6
コメント