小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #470 信頼に足る眼光!!

2024年10月28日 | 今週のキン肉マン
・1週で和解しそうなタイトル~~!
・誰よりもスグルを尊敬してやまないなら万太郎の可能性減るな
・ある事情により=眼窩底骨折
・ソイツのためなら全人生を投げうてる=眼窩底骨折
・やはり川崎くんか…?
・スグルを尊敬だけがノイズだけど確実に万太郎だろう
・ケビンマスクのように万太郎も消えかけている=このままではスグルが死ぬということか
・カオスの眼光にテリーマンと同じものを見たらもう大丈夫
・王位争奪編と新肉を経たスグルはカオスとわかりあえる
・なんせ正体は時間超人なので時間超人の前でマスクは取れない
・友情の握手!
・しかもこれはゼブラ戦のセルフオマージュの構図
・揉めるところがそんなに見たいなら本屋でⅡ世を買ってこい
・「嘘をつけないから隠し事をしている」良い言葉だ
・これはスグル王の器!
・煽らずにスグルの慈悲の神をも超える慈悲の力を認めるエクサベーター
・パピヨンマンと同じくこいつも気高い
・片手ショベルのくせに
・ジェネリックサイコマンのことは忘れよ
・即興のくせにやたら凝った名前
・スグルが揉めてる間に考えてた?
・新しい時間超人作ったらタッグ組んじゃおっかな~と思ってた?
・うおおマッスル・ブラザーズⅢは上がる!!
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ミステリ感想-『義経号、北溟を疾る』辻真先

2024年10月28日 | ミステリ感想
~あらすじ~
開拓から間もない北海道に鉄道が敷設され、明治天皇の行幸が決定。
だが北海道大開拓使・黒田清隆の失脚を狙う旧藩士の屯田兵たちは列車の妨害を図り、しかも黒田には殺人事件の嫌疑も掛けられていた。
列車の護衛と調査を命じられたかつての新選組一番隊隊長・藤田五郎こと斎藤一と、清水次郎長の子分の法印大五郎は北海道へと渡る。


~感想~
実在人物と実際にあった歴史的上の出来事を組み合わせ、チャンバラ活劇と殺人事件まで配したまるで山田風太郎のような一作。御大こんなのも書けるんだ。
冒頭、その行幸の記録を紹介し「特別な記録が残っていないところをみると運転は順調だったのだろう」と歴史としての結果を早々に明かしてしまうところが実に心憎い。
斎藤一は笑う時にもニヒルに口角を上げるだけのるろうに剣心的キャラ付けで、架空の人物かと思ったら全然実在してる法印大五郎もコメディリリーフを担いつつやる時はやる。
一方の敵方には少女剣豪と鉄鞭使いの義兄妹に加えこの時代では最新鋭のライフル使いを、味方にはアイヌの野性少女を配するケレン味も楽しく、あとがきで作者が「チャンバラを読むつもりでいたら、犯人捜しまでつきあわされたとボヤいたあなた、すみません」と言う通り殺人事件はガチのミステリで、伏線も動機もさりげなく伏されているのもお見事。
文庫書き下ろしかつ時代ミステリのため斯界の話題にはあまりならなかったが、時代ミステリも読めるなら手にとって見るのも悪くない娯楽小説である。


24.10.28
評価:★★★ 6
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今週のキン肉マン #469 キン肉マングレートに背く者!!

2024年10月21日 | 今週のキン肉マン
・不穏なタイトル
・マーシャルアーツキックからのローリングソバット!
・伝統のキン肉マングレートムーブ
・ソバットはかわすガストマンも実力を垣間見せる
・もちろんタッグマッチを提案
・ドン引きしてるスグルw
・そりゃそうだ
・師匠と相棒のマスクを被ってる不審者だもん
・完全にかかってるカオス
・オタクの悪いところ出たな
・正体がやっぱりカオスだと確信できる暴走ぶり
・エクサベーターに指摘されるまでそんなこと夢にも思ってなかったのもカオスすぎる
・スグルとタッグマッチできる!と眠れなかったんだろうな
・久々のカオスなのにゆでが完全にわかってる
・究極タッグ編のスグルならもうローキックしてる
・「初対面とはふざけるな」ごもっともすぎるww
・ある男の代わり…川崎くんの可能性あるな
・わかりあうことを悪魔将軍とザ・マンから学んだスグルはカオスともわかりあえるか
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ゲーム感想-『カリギュラ2』

2024年10月12日 | ゲーム
~あらすじ~
μ(ミュー)が起こした前作のメビウス事件から数年―。
出自不明のボーカロイドのリグレットが作った仮想空間リドゥに再び囚われた、後悔を持つ人々。
μを母と慕う後継ボーカロイドのキィはリドゥをブチ壊し母の汚名を晴らそうと、現実に帰ろうとする仲間とともに帰宅部を結成し戦いを挑む。


~感想~
前作はいろいろ独自性を出そうとしたものの技術と予算が圧倒的に足りず「劣化ペルソナ」に落ち着いたが、本作は独自性をブラッシュアップするとともに欠点の改善を図り、まだまだペルソナには及ばないものの確固とした己を持つ「カリギュラ2」として格段の進化を遂げた。


1.ストーリー
前作に引き続き仮想空間リドゥで暮らす人々は後悔をやり直すための仮の姿に過ぎず、実生活では年齢はおろか性別も違う、という設定が面白い。
仲間キャラの正体は(ほのめかしすぎて大半モロバレなものの)前作よりもぶっ飛んだものが多く、背景はより複雑に。
前作はストーリーが一本調子かつ設定だけで力尽きたようにろくに起伏もなかったが、本作は山あり谷ありの意外性ある物語で最後まで引っ張り、楽士それぞれに対応した帰宅部メンバーとの因縁もあり、比べ物にならないほど面白い。
なんといってもまだ世に出ていない未熟なボーカロイド・キィが人間を知り世界を知り、頼もしく成長していく本筋が通っていて、ラストも衝撃的かつ皮肉な結末に、人間と世界を知ったキィが敢然と立ち向かうのがお見事。やればできるじゃないかフリュー!


2.音楽
言うまでもなく今回も最高。もちろんフィールド中に流れる曲が戦闘に入るやボーカル付きに移行し、しかも今回は背景にMV付きで一層盛り上げる。さらに敵のリグレットと味方のキィのWボーカルで2種類あるのもうれしく、戦闘中にキィに別曲で割り込ませて場を支配するという発想も素晴らしい。
キィは大人びたリグレットと対照的に幼くかわいらしい歌声だが、成長につれてしっかりとした歌い口に変わっていくのも良かった。
それにしても前作の上田麗奈といい本作の香里有佐といい的確に最高の人材を探してくるよな…。
「夜に駆ける」でブレイク前のAyaseを呼んでいた件もセンスの良さを感じさせる。
個人的には「スワップアウト」に完全に心をつかまれた。全体としてはリグレットに軍配を上げるが、「ミス・コンダクタ」と「xxxx/xx/xx」はキィの方が好み。「SINGI」は甲乙つけ難い。


3.グラフィック
口パクしてるだけで圧倒的な進化を感じてしまうのはノイズだが、3Dモデルはほとんど表情が変わらず、モーションもほぼ全員共通。オープニングで流れる日常風景が素人でも作れそうな低予算丸出しの悪夢のような代物で爆笑してしまったが、口パクすらしなかった前作を体験していれば全く問題なかった。
主人公が必殺技を決めて真顔のキィとハイタッチするシーンは見るたびに笑ってしまうが、原監督のグータッチみたいなものだと思えば、まあ。
一方の2D一枚絵は前作と同じ作者が相変わらず世界観に見合った美麗なものを仕上げてくれたので安心。キャラの内面や正体を示唆するギミックも面白い。


4.戦闘
敵味方ともに攻撃が100%命中した場合の未来予測が見え、それをもとに対策を立てるシステムは健在。前作では3つの行動を入力したが本作では1つに簡略化され、強敵との戦いで全員に指示を出すのも楽になった。
ノーマルでクリアしたが油断するとそのへんのザコ敵にも全滅させられるちょうどいい難易度で、味方AIも役に立てばラッキーくらいだった前作よりは頼れるが、自分(主人公)一人でなんとかしなければならないのは変わらない。ボス戦は特殊ギミックもありちゃんと考えて全員に指示を出さないと難しい。
ただし後半になり装備やスキルが揃うと大抵のボスはフロアージャックからのタコ殴りで簡単に片がついてしまう。通常攻撃の連打だけでラスボスが溶けた前作ほどヌルゲーではないが。
数百人のモブがフィールドをうろつき、戦闘にも加わってくる独特のシステムはやはり健在だが、巻き込むのは戦闘開始時点で近くにいたモブだけに変更された。敵の火力が本作はかなり高いので改善である。
なおクリア後の2周目からは自由に敵レベルを上げられる最高のシステムは今回もある。


5.クエスト
そこら中をうろつく数百人のモブに話しかけて仲良くなるのは相変わらずだが、2回話しかけるだけでクエストが受注できるように簡略化。また何組かはグループごとにまとまってサブストーリーが展開され、解決すると全員の正体が一斉に明かされる方式になった。
モブの中には重要キャラの関係者も何人かいたり、正体を調べるのは今回も楽しく、クエストもストーリーを進める合間に自然と達成できるものが増えたのでコンプリートが現実的なものとなった。
たぶん全員異なるSNSアイコンは素直にすごいと思う。


6.UI
上記で何度となく改善と評したように、前作から引き継いだシステムの大半は簡略化がなされており好感が持てる。
やはりロードの微妙な長さやろくに機能しない装備品・スキルのソート、結局おつかいさせられるだけのクエストなど荒削りな面は多々あるが、前作の反省を明確に意識した改善ぶりは評価に値するだろう。
触れるだけでオートセーブされるセーブポイントや、目的地が明確に表示されるミニマップ、1周目でやってしまえば2周目からは一切触れる必要すらないクエストやキャラエピソード(※もしかしたらやらないと戦闘中のセリフが更新されないかも?)など手放しで褒められる点も数多い。


総評
あからさまに「劣化ペルソナ」だった前作のダメだった点をきちんと反省し、できないことはできないと割り切って、できることと独自の魅力を突き詰めた結果、多少ひいき目に見れば広く勧められる良作へと変身を遂げた。
なんといってもこの世界観と設定は他にない独自の素晴らしいものであり、大げさに言えばカリギュラというジャンルを作り出したとすら言えるだろう。
ゲーム的にもフィールドをうろつくザコ敵とモブ、ただのBGMではない全てと密接に絡んだボカロ曲、モブ全員と交流できる謎のボリューム、未来予測を基にした戦闘などなど独自性が高く、重く暗いテーマ性あるストーリーと粗いグラフィック・UIとあいまって万人ウケはしないが、刺さる人にはとことん刺さるインディー的な魅力のある、他にない唯一無二のRPGに「カリギュラ2」は育ったのである。

なお前作をやっていればより楽しめるのは当然だが、本作はたまにフリューが頭おかしくなって965円という驚異的な価格でPSストアに並ぶことがある(※正気に戻ったのか直近のセールでは1,755円だった)ので、1000円札1枚でおつりが来るのだから、興味があればぜひやってもらいたい。
売れて3が出たら絶対買う。

※近日中にネタバレ感想も更新予定

評価:★★★★ 8
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ミステリ感想-『ゼロの誘拐』深谷忠記

2024年10月12日 | ミステリ感想
~あらすじ~
塾帰りの生徒が殺され、経営者の木暮のもとには責任を問う脅迫電話が届く。
そして木暮のまだ乳児の娘が誘拐されるが、犯人は「5日間は無事だ」となぜか期日を切り、はじめは身代金も要求せず…。


~感想~
冒頭、まるで実在の事件の裏側を小説化したかのようにうたい、さらに作中で「ある実験を試みた」と言うが、無論架空の事件であるとともに、87年10月出版と綾辻行人「十角館の殺人」の翌月でもあり、この頃はまだこの仕掛けを施すために但し書きが必要だっただけなので、過度の期待は禁物である。
内容は誘拐事件に様々な事件を絡めつつ、ほぼ昭和ミステリらしいお色気シーンも挟んで最後は一つにまとめ上げる丁寧なもので、可もなく不可もなく楽しめる。

あまりに面白かったのでネタバレながら紹介してしまうが、終盤に犯人がまるで犯行を否定するように「それは……それは、違う」「真実を知ってもらいたい」と訴えながら単に計画的ではなかっただけで普通に殺してたのは笑った。違わねえよ!殺ってんじゃねえか!!


24.10.12
評価:★★★ 6
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今週のキン肉マン #468 生まれたての時間超人!!

2024年10月07日 | 今週のキン肉マン
・先週登場したばかりのザ・ガストマンのデザインがもう変わってるwww
・1週またいだだけでデザイン変更を躊躇なくやるゆで本当にすごい
・そんなお手軽に無印スグル超えの7700万パワーを
・ミートにかばわれるなw
・さすがにすぐミートを後ろにかばうスグル
・ここで!?
・ここでカオス!!
・でもお前どこから飛んできたの
・そんなかっこいいポーズで飛び降りれる場所あったっけ
・かっこいい登場しようと思ってたろお前
・三下とスグルの試合はどうでもよかったけどマッスル・ブラザーズ復活は見たいに決まってる
・まあまだカオスではない可能性ゼロではない
・ゼロではないけど中からラーメンマン出てきたら笑うわ
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ミステリ感想-『死体で遊ぶな大人たち』倉知淳

2024年10月07日 | ミステリ感想
~あらすじ~
キャンプ場に押し寄せたゾンビの群れ。逃げ込んだ宿泊場の密室でゾンビに殺されたメンバーが発見されるが、周囲にゾンビの姿はなく…本格・オブ・ザ・リビングデッド
重大事件のお悩み相談を受け付ける公的施設に訪れた3人の若者は、いずれもそっくりな事件に巻き込まれ自分が犯人かもしれないと悩んでおり…三人の戸惑う犯人候補者たち
40年前の心中事件を振り返るネット番組。女は男の死後に首を絞められたとしか思えない状況で…それを情死と呼ぶべきか
発見された男の死体には自分の腕がなく、代わりに女の腕が添えられていた…死体で遊ぶな大人たち


~感想~
霞流一か白井智之のような短編集のタイトルは4編目と同じだが、全編に共通したテーマでありいずれも死体をあれやこれやした事件・トリックが繰り広げられる。しょっちゅう死体を飛ばしたり爆発させたりする霞・白井ほど過激ではないが…いや…近いことはやっているな。
また近年の作者はシリーズ化しそうでほとんどしない連作短編集を多く書いているが、本作の探偵役はそれぞれ違う立場の人物を配してきたので、誰が探偵を務めるかという楽しみもある。

1編目「本格・オブ・ザ・リビングデッド」は冒頭でげんなり。作者のことだからネタでやっている側面もあるだろうが、いつまで「屍人荘の殺人」のゾンビ要素をネタバレ扱いしなければならないのか。タイトルにもろにゾンビが入っているし、ゾンビは前提であって作品の主要素ではない。ネタとはいえここでネタバレ扱いしたことによってさらに解禁が遠のいてしまった感もありほとほとうんざりである。
あ、トリックの方はなかなかふざけていて良かった。1編目にこれを置いたことで以降何をやっても許される空気を醸成するのにも一役買っている。

2編目「三人の戸惑う犯人候補者たち」はすわ麻耶雄嵩か!? シュレディンガー的な多重解決か!? と思わせるシチュエーションが面白い。
それを論理的に、かつ大胆に紐解いていくのだが、これをやるために公的なお悩み相談所という謎施設を配したのが強引すぎて笑ってしまう。

3編目「それを情死と呼ぶべきか」は内容はともかく近年の悪癖がぶり返され、解決編で誰も疑っていないような前提条件をくどくど検証してページを埋め尽くすのがなんともはや。鍵は掛かってたし複製できなかったでいいんだよもう休め倉知…。

4編目の表題作は一番そんなわけないトリックで正直引いてしまったが、解決後のもう一捻りで唸らされた。ぶっちゃけUの某作や近年でもAが近いことをやっているが、全く予想だにしなかったので驚いた。

近年は質がブレ幅大きい(と個人的に思う)作者だが、パズラー的なトリック重視にまとめたことで良い方に転がった、単純に楽しめる短編集である。


24.10.7
評価:★★★☆ 7
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10月の新刊情報

2024年10月01日 | ミステリ界隈
2日 角川書店
貴志祐介 さかさ星

4日 実業之日本社文庫
斜線堂有紀 廃遊園地の殺人

9日 文春文庫
柚月裕子 ミカエルの鼓動

10日 幻冬舎文庫
天祢涼 謎解き広報課 狙います、コンクール優勝!
薬丸岳 罪の境界

17日 新潮社
月村了衛 虚の伽藍

23日 光文社
浅倉秋成 まず良識をみじん切りにします

23日 星海社
清涼院流水 神探偵イエス・キリストの冒険

25日 角川文庫
貴志祐介 秋雨物語
北森鴻・浅野里沙子 天鬼越

31日 東京創元社
宇佐美まこと その時鐘は鳴り響く

31日 文藝春秋
大沢在昌 夜刑事
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