~収録作品~
小さな孔
或る誤算
錯誤
憎い風
わらべは見たり
自負のアリバイ
ライバル
夜の演出
~感想~
倒叙物ばかりを集めた短編集の第二弾。
すでに一冊を刊行しているにもかかわらず、まだまだ倒叙物の佳作があるわあるわ。氏のファンなら既読の作品も多いだろうが、死ぬほど読みやすく負担がなく、また読むたびに新たな発見があり、意外と飽きることはない。
文庫初収録の「ライバル」と「夜の演出」は尺が短すぎて推理をする余地がなく、謎がひとりでに解けてしまうが、初収録に意義があるボーナストラックなので文句は言えない。
一編挙げるなら「憎い風」は二度目か三度目の読了だが、さすがに伏線が次々と目に止まり、その的確さに唸らされた。
鮎川哲也マニア向けの一冊ではあるが、本格ファンなら読んで損はないことだろう。
15.10.25
評価:★★☆ 5
小さな孔
或る誤算
錯誤
憎い風
わらべは見たり
自負のアリバイ
ライバル
夜の演出
~感想~
倒叙物ばかりを集めた短編集の第二弾。
すでに一冊を刊行しているにもかかわらず、まだまだ倒叙物の佳作があるわあるわ。氏のファンなら既読の作品も多いだろうが、死ぬほど読みやすく負担がなく、また読むたびに新たな発見があり、意外と飽きることはない。
文庫初収録の「ライバル」と「夜の演出」は尺が短すぎて推理をする余地がなく、謎がひとりでに解けてしまうが、初収録に意義があるボーナストラックなので文句は言えない。
一編挙げるなら「憎い風」は二度目か三度目の読了だが、さすがに伏線が次々と目に止まり、その的確さに唸らされた。
鮎川哲也マニア向けの一冊ではあるが、本格ファンなら読んで損はないことだろう。
15.10.25
評価:★★☆ 5