~あらすじ~
ニュージャージーに暮らすごく平凡な男レイ。別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。
子供たちとの面会の日、異変は前触れもなく訪れた。晴天だった空が不気味な黒い雲に覆われると、嵐が吹き荒れ稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空けた。
すると大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった……。
~感想~
さんざんな評価を受けているが、SFではなくモンスターパニック映画として見れば満点じゃね?
肝となるモンスターにトライポッドという稀有の存在を迎えた時点ですでに勝利。
うねうね動く脚で威圧的に直立し、原理はわからんがとにかく圧倒的な科学力のビームで、次々と人類を抹殺するトライポッドに終始萌え。
一貫して英雄でも大統領でもない一般人の視点で描くことや、あれだけ暴虐と殺戮の限りを尽くしたトライポッドが、廃屋を意味もなく壊さず慎重に調査したり、無駄に宇宙人が姿を現したりすることからも、本作はSF大作ではなくモンスターパニック物だと言えよう。
一般人の主人公ならではのミクロな反撃、追い詰められた群衆の暴走、トライポッドを3機沈める大阪人(理由は「大阪人はゴモラとかと戦い慣れてるから」だそうだ)、鳥にはやさしいトライポッド、むりやりすぎるハッピーエンドなどなど見所もたくさん。
原作どおりのあっけなさすぎる、あんまりな結末さえ承知の上なら楽しめることだろう。
……それにしても観終わると『地球防衛軍』がやりたくなる。
評価:★★★★☆ 9