小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #100 サンシャインの"懺悔"!!

2014年07月28日 | 今週のキン肉マン
・サンシャインの涙に動揺→人間に負けた発言に驚愕→最期の願いを聞き入れる シングマン良い人すぎる
・とてもガンマンの同志とは思えないなシングマン
・ガンマンが勝手に同志と思ってる説が有力
・汚いなさすがサンシャインきたない
・使い捨てカイロという斜め上の回答が流石ゆで。そのカイロの説明が2ページで終わるのが流石今のゆで
・でもシングマンが情けを掛けなければサンシャインあのままKOだった
・「キズのひとつも付けていない」と偉そうに言うけどサンシャインもノーダメージだぞ
・不用意にアーマリーを開きカッターを引きずり出されるうっかりシングマン
・「や…やめんかーーっ」ってなんだよその叫びはwwwww
・カッターを呪いのローラーに組み込んでシングマンを砕くのか
・でもキーパーツを使うならローラーは使えないはず
・それに今ならキーパーツを外してマッ!を叩き込めばKO必至
・シングマンは完●の必殺技を出していないし、まだまだどう転ぶかわからないな
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ミステリ感想-『赤死病の館の殺人』芦辺拓

2014年07月27日 | ミステリ感想
~あらすじ~
赤死病の館の殺人
土砂降りのなか遭難しかけた新島ともかがたどり着いた奇妙な館。
階段状に区切られた部屋はエドガー・アラン・ポーの作品のように赤・青・緑など一色で塗りつぶされていた。
一泊の宿にありついたともかは、夜半に黒い影を目撃。そして翌朝、死体が現れ二人の人物が失踪していた。

疾駆するジョーカー
連続暴行殺人の容疑をかけられた少年と、それを冤罪だと主張する弁護士ら。
彼らが宿泊する屋敷にトランプから抜け出したようなジョーカーが神出鬼没に現れる。

深津警部の不吉な赴任
キャリアが田舎の警察署に赴任し、出迎えに大わらわになる署員たち。
着任早々に墜落事件が発生し、意見を戦わせるが……。

密室の鬼
殺害予告された傲岸不遜な教授。
衆人環視の中、腹を刺された彼のそばにたたずむ出来損ないのロボット。
果たして誰がいかにして密室を破ったのか。


~感想~
森江春策シリーズの短編集。
魅力的な謎が明快に解かれるものの、どうしても腑に落ちない点や物足りなさが目につく。
真相の根幹に関わるネタバレは避けたが、一部の展開や犯行方法には言及するので以下、要注意。


赤死病の館
表題作にふさわしい好編。館の奇怪な構造や意匠にもっともな理由をつけ、シンプルに密室を作り上げた。
もし●●●●●未経験で●●の愛用者だったらどうするんだという疑問は残り、まずこの作品に限った話ではないし、芦辺作品にはよくあることだが普通に共犯者がいるのは不満ながら、予想を裏切る終盤の展開も見事に決まった。

疾駆するジョーカー
こちらもある些細な錯誤を利用したシンプルな密室に好感。
一方で二編続けて鍵穴から睡眠薬を垂らし(古典には詳しくないのだがこれってそんなにメジャーな方法だろうか?)共犯者も大活躍するのはどうかと思うが。

深津警部の不吉な赴任
芦辺作品には珍しい(と思う)あるトリックだけに留まらず、立て続けにどんでん返しを仕込んだ良作。
短い分量で見えていた構図を反転させ、事件の様相を一変させる手管はさすが。

密室の鬼
隙のない密室を単純なトリックで破り、ばらまかれた伏線がことごとく回収された――だけのような。以下↓文字反転↓
例によって共犯者の占めるウエイトが重すぎるし(刑事以外の全員が共犯者かよ)いざとなれば簡単に握りつぶせる素材(??)で作られたお面っていったいなんだ。
ロボットもわざわざ動いてどうでもいい役割をこなすし、被害者を刺したトンデモ博士がつぶさに犯行を自供していたらトリックも即座にバレる。
そのまま通報すれば無罪なのにわざわざ事件に加担して罪をひっかぶるおもちゃ屋の心理も意味不明だし、致命傷を負いながら現場まで徒歩でたどり着く被害者もお達者すぎ、
と何から何まで強引すぎて、牽強付会というレベルじゃないだろ。

また余談ながら発刊当時はほとんど陰謀論同然で、「赤死病の館」ではテーマそのもの、「密室の鬼」では脈絡もなく言及されるある話が、2014年現在から見ると全て「仰るとおり」になっているのは確かに興味深かった。


14.7.25
評価:★★☆ 5
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今週のNXT #230

2014年07月25日 | 今週のNXT
エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ×-○ エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ
(シルベスター・ルフォール&マーカス・ルイスの介入→ロールアップ)

アモーレ組と抗争中のルフォール組が介入し、ゴッチがキャサディからフォールを奪ったとのこと。
アモーレは復帰戦を飾れず。


エグザビア・ウッズ ×-○ CJパーカー
(ロールアップ)


アレクサ・ブリス ×-○ サーシャ・バンクス
(コブラストレッチ)


アダム・ローズ ○-× ジェイソン・ジョーダン
(パーティーフォール)


サミ・ゼイン ○-× タイソン・キッド
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非ミステリ感想-『秘花』連城三紀彦

2014年07月20日 | ミステリ感想
  



~あらすじ~
「お父さん、浮気してるわよ」中学三年の娘・水絵の言葉に動揺する知子。
一方で夫の行広には「お母さんが浮気している」と吹き込む娘の胸中を図りかねる。
そして亡き母ゆいと夫の関係について煩悶する知子に、水絵は思いもよらない告白をする。


~感想~
ゆい、知子、水絵ら三世代の女たちをつなぐ一代記と呼べば据わりがよく、下巻のほぼ全編にわたって描かれる遊郭の女郎の日々を描いた回顧録が、本格バカの自分にすら読ませてしまうもので、ぶっちゃけカバー裏に書かれたあらすじ以上のことは起こらないし、展開に裏切りがないどころか本筋だったはずの話はまるっきり解決しないまま幕を閉じるのだが、描写の上手さはもちろんのこと比喩の的確さ、巧みさに唸るばかりで、肝心なところはいろいろと置き去りにしながらも、ある一つの疑問だけは氷解させるラストまで、熟練の筆さばきに浸るのがただただ幸福。
正直言って連城三紀彦が書いていなければ絶対読むことはないし、間違いなく酷評しているだろう物語だが、自分にとってここまで連城の文章が心地良いものだとは思わなんだ。
まるっきり何もかも解決していないのは難点ながら、ファンならば必読とまでは言わないが、読んで損のない作品である。


上巻 14.7.4
下巻 14.7.19
評価:★★★ 6
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今週のNXT #229

2014年07月18日 | 今週のNXT
NXT女子王座挑戦権争奪戦
ベイリー ×-○ サマー・レイ

BFFのサマーが仲間割れ寸前のシャーロットの挑戦者に決まったとのこと。


シン・カラ ○-× ウェズリー・ブレイク

もともとシン・カラだったミスティコは退団し、フニコが完全にシン・カラを襲名したとのこと。


ブル・デンプシー ○-× アンジェロ・ドーキンス


エイドリアン・ネヴィル&サミ・ゼイン ×-○ タイソン・キッド&ジャスティン・ガブリエル
(ロールアップ)

キッドがゼインを丸め込みで破ったとのこと。
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今週のキン肉マン #99 コンクリートの罠!!

2014年07月14日 | 今週のキン肉マン
・やっぱり呪いのローラーどころか全身を固められて変化の術も封じられたサンシャイン
・硬化したからパワーアップ。それなんてスプリングマン?
・彼はもうサンシャインじゃない。黄金戦士ゴールドライタンだ!
・でも硬化したスプリングマンの最期は……
・ゴールドライタンの猛攻でもノーダメージ。始祖の防御力はどいつもこいつも適当すぎる
・サンシャインここまでプロレス技しか出してないな
・マーリンマンも使ってた気がする回転ノコ乱舞からのマッ!
・崩壊したサンシャインがグロすぎる
・クロコダ……サンシャイーーン!!
・スグルの「おわーー!」もバッファローマンの「サンシャイ~~~ン!」もあおりの「サンシャイン、爆砕!!」もこれ以上ないほどはまっている惨状
・これどう見ても完全KOなんだけど……
・これで終わりならカーメンより手も足も出てないな
・サンシャインは本当にこれでリタイアしアシュラマンかザ・ニンジャが現れる展開だろうか
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今週のNXT #228

2014年07月11日 | 今週のNXT
コリン・キャサディ ○-× シルベスター・ルフォール


ベイリー&ベッキー・リンチ ×-○ シャーロット&サーシャ・バンクス
(ボウ・ダウン・トゥ・ザ・クイーン)

シャーロットがベッキーに必殺技を決め貫禄勝ちしたとのこと。


CJパーカー ○-× スティーブ・カルター

カルターはジョバー役の地元レスラーとのこと。
試合後、パーカーは一軍で実力不足のエグザビア・ウッズに喧嘩を売る。余計なお世話すぎる。


サミ・ゼイン ○-× ジャスティン・ガブリエル

試合後、タイソン・キッドがゼインを襲撃し、ガブリエルもそれを手伝い二人揃ってヒールターン。
エイドリアン・ネヴィルが現れゼインを救出したとのこと。
……あれ? タイラー・ブリーズどこ行った?
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今週のキン肉マン #98 超巨漢対決の行方!!

2014年07月07日 | 今週のキン肉マン
・自由のあやつ像のせいでちっとも巨漢対決に見えない罠
・サンシャインのブートはジェロニモもあっさりかわしてたぞ
・今回のサンシャインは物理攻撃が効かない方のサンシャイン
・でも後半になればテキサスクローバーホールドでタップしかけるに違いない
・試合が始まってもシングマンのモチーフがはっきりしない……
・今でも呪いのローラーが最強必殺技なのか
・そしてあっさり破られる最強必殺技
・あやつ像を覆う砂を吸い取ってセメントを作ったという解釈でいいのだろうか
・これってセメントで固められ変化の術も使えないんじゃあ……
・ミスターカーメン並の秒殺もありえる展開
・逆転の展開を考えると、アシュラマンが駆けつけ竜巻地獄でセメントを吹き飛ばす→新たな始祖が現れタッグ戦へ とか
・あやつ像の砂は地中海から運ばれてきたという設定を斜め上の方向で活かして、火山灰が多く含まれている云々からのゆで理論でセメントを吹き飛ばす とか
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ミステリ感想-『鍵のない夢を見る』辻村深月

2014年07月06日 | ミステリ感想
~あらすじ~
ノンシリーズ短編集。
12年直木賞、「芹葉大学の夢と殺人」は11年の日本推理作家協会賞・候補

仁志野町の泥棒
人気者の転校生・律子の母が泥棒だという噂を聞いたミチル。
とうてい信じられなかったが、留守中の我が家から出てくる律子の母と出くわし……。

石蕗南地区の放火
災害共済地方支部に勤める笙子は、不審火が出た実家そばの消防団の詰め所に向かう。
そこでかつて一日だけデートした消防団員の大林に声をかけられ……。

美弥谷団地の逃亡者
出会い系サイトで知り合った陽次と付き合うようになった美衣。
だが陽次は次第に本性を表し、美衣を束縛し暴力までふるうようになる。

芹葉大学の夢と殺人
大学時代の恩師が殺されたと聞き、未玖はかつての恋人・雄大が犯人ではないかと疑う。
不安は的中し、数日後に雄大から電話が。雄大の元へ向かった未玖はいかにしてラブホテルの階段から転落するに至ったのか。

君本家の誘拐
君本良枝は今さっきまで自分が押していたベビーカーと、中に乗っていたはずの娘を見失い半狂乱となる。
ショッピングモールのどこにも見つからない娘は何者かに誘拐されたのか。夜泣きに悩まされ娘を疎ましく思っていた良枝は激しい後悔にさいなまれる。


~感想~
デビュー当時は高評価していたもののいつの間にやらメジャー作家に上り詰め遠いところに行ってしまい、ひねくれ者の自分は手に取ることの無くなった辻村作品を久々に体験。
直木賞といえば何度も言うように単なる功労賞で、その作品自体が評価されたわけではなく作家の長年の活躍を賞する意味合いしかないのはよくよく承知しているが、それにしても氏の作品として別段何かが優れているわけでもなく、そもそも一貫したテーマも何もないただのノンシリーズ短編集である本作を、わざわざ直木賞に祭り上げた意図はまったくもって度し難い。
端的に言ってこの程度の作品に「直木賞」を与えるなら、一生に一度という制限を取っ払って宮部みゆきや東野圭吾に毎年授与した方がよっぽど健全であろう。

まとめて感想を言うと、氏の特長の一つである「痛さ」はよく描けている。後の作品になるにつれ痛さが加速し「美弥谷団地の逃亡者」での相田みつをの使い方などもう狙ってやったとしか思えない、みつをに対する悪意まで感じられる。
「芹葉大学の夢と殺人」ではこれぞ辻村キャラと言いたくなる現実離れしたレベルで痛さ爆発の男が登場し、ついでに直木賞に欠かせない要素であるらしい赤裸々な性も描き(というかマジで今まで読んだ直木賞で「後巷説百物語」以外必ず性描写があるのはなぜなんだろうか)、ラストの「君本家の誘拐」では痛さを通り越し狂気にまで足を突っ込みと、なんだかんだ言ってどの作品も見どころはあるし筆力も読ませるものなのだが、やはり初期の綺羅星のごとき傑作群と比較すると、(あくまで自分にとって)つまらない、興味のない作家になってしまったと嘆息せずにはいられない。
あと日本推理作家協会賞は結末になんらの意外性もない「芹葉大学の夢と殺人」より「美弥谷団地の逃亡者」が候補に挙げられるべきだと思うのだが。


14.7.4
評価:★★ 4
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ミステリ感想-『『ギロチン城』殺人事件』北山猛邦

2014年07月05日 | ミステリ感想
~あらすじ~
伝説の首狩り人形に魅せられた当主が建てたギロチン城。
密室状況下で首を切断された彼のそばには首狩り人形が佇んでいた。
城に住む何者かから救いを求められた自称探偵・幕辺ナコは強引にギロチン城へ進入。
そこには数字の名前を付けられた少女達と、名前の無い少女がいた。


~感想~
城シリーズおなじみの豪快な物理トリックはもちろん、類例のあまりないとあるトリックが炸裂する傑作。
「麻耶っぽい」という話を聞いていたが、首がアレしてアレする展開だけではない想像以上に麻耶っぽい、いかにも麻耶雄嵩が書きそうな作品である。
例によって唐突に起こる装飾過多に残虐な事件から始まり、レミングスのように次々と殺されていく記号化された被害者たち、記号化の象徴のように一、二、三、四、五という安直なネーミングの兄妹、名前が無いため「・」というドットで表現されるヒロイン(?)と、厨二病な設定も健在。本筋には関わらないもののあの短剣も登場し、シリーズファンならあの男女がもしかして…と妄想もできる。
↓以下、トリックに関してネタバレ↓

ミステリの題材としてよく採り上げられる「スクエア」の儀式から着想し、麻耶っぽいという噂に違わぬ本当に首がスライドする殺人が起こってさすがに笑った。
この密室殺人自体は、あまりにも犯人にとって理想的かつ順調に事が進み過ぎることに目をつぶればそこそこ面白いものだが、本作の主眼はやはりその後に炸裂する2つのトリックだろう。
まず図面にあからさまな伏線は張られていたものの、おそらく大半の読者にとっては脈絡もなく文字通りに降って湧くギロチン仕掛けが素晴らしい。
まあ気づかない警察は無能だが、読者の意表をつくトラップ発動と同時に、説明不要の問答無用さで当主殺害の謎が解ける、豪快きわまりない真相開示には二重に驚かされた。

そしてなんといっても褒め称えたいのは頭と体に別々の名前が付けられた彼女の存在。それが単に厨二病的な発想というだけではなく、犯人の動機や余韻を残す結末につながり、さらにはそれこそ麻耶雄嵩の某傑作短編を思い起こさせる、読者に真実を語ることが逆に叙述の罠として機能するという転倒した叙述トリックが、しかも読者のみならず作中人物の探偵にまで全く同じ方法で仕掛けられるという卓越した発想で、作品全体のテーマ・トリック・物語性を一本で貫くことに成功している。
前作「『アリス・ミラー城』殺人事件」に不足していた全編にわたる伏線や綱渡りも完備し、読み返すとどうして気づかなかったのかと悔やまれる不自然な描写が散見されるのも見事。


この時点の作者が著名であれば、もしくは著名な作者がものしていたらもっと話題になっただろう、読了後にいろいろ語りたくなる再評価されるべき傑作である。


14.7.3
評価:★★★★ 8
コメント (2)