小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

ミステリ感想-『燃える水』河合莞爾

2018年09月25日 | ミステリ感想
~あらすじ~
大手企業をリストラされた平原は、何の因果か中小企業の人事課長に招かれリストラを推し進めることに。さらに労災を下りさせないため、自宅で死亡した社員の調査を命じられる。亡き社員の死には燃える水が関わっており…。


~感想~
扱っている題材こそ新しいが、一歩間違えば茶番のように軽いノリや、ついでのように飛び出す原発批判など全体から漂う昭和のミステリ感が強く、さらに言えば島田荘司の匂いがすごい。
語り手がいつ御手洗潔に相談に行ってもおかしくない雰囲気で、物語はテンポよく進む。
たいていの推理と捜査の過程をばっさりカットし、伏線の提示が終わるや解決編がすぐさま始まり、ゆるいコンゲームを繰り広げつつ、リーマンが小市民の意地を見せて社会悪に一矢報いて、最後は全員が笑顔で幕を閉じる、気軽に読めて絶対損をしない佳作である。


18.9.24
評価:★★★ 6
コメント

今週のキン肉マン #260 技巧の末に…!!

2018年09月24日 | 今週のキン肉マン
・マリキータの勝ちポーズは中邑真輔
・サイコマンもモデルにしてたし、ゆでは中邑好きだな
・洋子のはなしは信じるな
・サタンの思惑の話は前から出ているし進展はなかった
・やっぱりゼブラは駄目だな
・ビッグボディでさえ勝利したというのにwwwww
・アリステラは本当に弟大好きだな
・デコピンwww
・パイレートマン「当たり前だーっ」
・ワンピースじゃねえかwwwww
・終盤にネタを畳み掛けるな
・「まだオメガの民をナメている」は読者への言葉でもある
・ピークア・ブー戦が最高だったから格下相手のこの試合も超期待している
コメント

2/14のNXT #435  指折り VS 背骨折り

2018年09月22日 | 今週のNXT
UK王座戦
ピート・ダン ◯-× ロデリック・ストロング
(ビターエンド)防衛成功

ストロングが強烈な打撃と多彩なバックブリーカーで攻め、ダンは指折りを交えつつ左腕を狙い、相手の技を未然に防いでいく。
ペースが一方に傾くこと無く一進一退の攻防を続け、最後はストロングがこのところ決め技にしているウォール・オブ・ジェリコに捕らえたものの、ダンは指をつかんで思い切りねじ曲げて脱出し、すかさず必殺技を返し激戦を制した。


・アリスター・ブラックが演説

ブラックがスーツ姿で演説しているとキリアン・デインが現れにらみ合った。


TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ◯-× ジョン・スカイラー&アンドリュー・ダックワース
(サンダーバレー)

特筆すべきこともなくソーンがスカイラーをフォールした。


NXT女子王座戦
エンバー・ムーン ×-◯ シェイナ・ベイズラー
(カイリ・セインの乱入により反則)防衛成功

エンバーがシェイナのお株を奪う打撃で圧倒し早くもイクリプスの体勢に入るが、シェイナは場外へ逃げる。
エンバーはトペで追撃し実況席にぶつけるが、痛めていた左肩を負傷してしまう。
以降はシェイナに一方的に左肩を狙われ、場外の鉄柵に挟んで蹴りつけられていると、カイリが見かねて乱入し、シェイナに豪快なスピアーを浴びせた。

試合はカイリの乱入によりシェイナの勝利となったが、反則決着のためベルトは移動しなかった。
コメント

ミステリ感想-『名探偵誕生』似鳥鶏

2018年09月21日 | ミステリ感想
~あらすじ~
隣の家に住む千歳お姉ちゃんは美人で優しくてそのうえ名探偵。
小学生の時の幽霊団地の消失、中学の時の拾った怪しいスマホ、高校の密室事件。そして大学の……。
憧れ恋心を抱く女性が名探偵だった時に、僕が彼女にできることは何があるだろうか?


~感想~
本ミス大賞候補に上がった「彼女の色に届くまで」と同じく、前半は伊神さん(市立)シリーズの一編でも別に構わないような内容が続くが、シリーズではできない大幅な時間の経過を活かした物語の構成が光る。
だが「彼女の色に届くまで」と比べればミステリとしての出来は格段に下がった。
個々の短編を取り出せば悪くないのだが肝心の最後の事件が、話の展開自体は面白いものの、ただ状況に沿うためだけに考えられたような味気ないトリックで最もつまらなく、巨悪に対抗する策謀もそれでいいんだと拍子抜けするほど捻りのない安直な代物でがっかり。
主人公の成長を描いた甘くほろ苦い青春譚としては読ませるが、もう少しミステリとしても頑張って欲しかったところである。

なおあとがきはいつも通り面白いのだが「ミステリをたくさん読んでいると大抵真相がわかるようになる」とこともなげに言っており「屋上へ行こうぜ…」と言いたくなった。


18.9.20
評価:★★☆ 5
コメント

2/7のNXT #434  反則裁定無しは暗黙の了解

2018年09月18日 | 今週のNXT
NXTタッグ王座戦
アンディスピューテッド・エラ(カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ) --- SAnitY(エリック・ヤング&アレクサンダー・ウルフ)
(試合不成立)

リングに上ったエラをSAnitYが背後から襲撃し大乱闘に。
GMのウィリアム・リーガル卿はタッグ王座戦を中止し、メインでエラとSAnitYによる6人タッグトルネード戦を命じた。


ヘビーマシーナリー(タッカー・ナイト&オーティス・ドーゾビッチ) ◯-× ティノ・サバテリ&リディック・モス
(コンパクター)

モスが捕まりドーゾビッチが反撃し、最後は必殺ツープラトンで押しつぶしモスがサバテリをフォールした。

内容はいつも通りだったが、試合中からぎくしゃくしていたモスとサバテリが決裂の兆候を見せた。ついこの前、初勝利を上げたばかりなのに。


・ジョニー・ガルガノが演説

ガルガノがしゃべっているとアンドラーデ・シエン・アルマスとゼリーナ・ベガが冷やかし、ガルガノの嫁のキャンディス・レラエが割って入った。
ガルガノとトマソ・チャンパの抗争にはすんなり行かず、アルマスとの再戦がある様子。


ビアンカ・ブレア ◯-× ジェシックス・ヒル
(アーリウープ)

ジェシックスが握手を求めると、ビアンカは握った手を離さずトーチャーラックに担ぎ上げ、乱暴に落とすとそのまま必殺技につなげ完勝した。


6人タッグトルネード戦
SAnitY(エリック・ヤング&アレクサンダー・ウルフ&キリアン・デイン) ◯-× アンディスピューテッド・エラ(アダム・コール&カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ)
(アルスター・プランテーション)

トルネード戦はタッチ不要で参加者全員が同時に戦うルール。特に言及されていないが反則裁定も無く凶器の使用もOK。
場外乱闘も交えながら激闘が繰り広げられ、最後はコールが必殺技の変型牛殺しを決めるもヤングが2.9で返してしまい、エラが恐慌をきたしたところに、テーブル自爆から復活したデインが3人に襲いかかり、フィッシュを仕留めてSAnitYが勝利を収めた。
コメント

今週のキン肉マン #259 キッドとの結晶技!!

2018年09月17日 | 今週のキン肉マン
・キッドの目が急にかわいくなった
・おわかりいただけだろうか。キッドの霊の擬音は友情パワーと同じ「ボワァ」なのだ
・つまり友情パワーを発動できないのはゼブラサイドに問題があるのだ!
・ここであわてて大技に行かずローキックでインフェルノ潰しに行くのがマリキータのすごい所
・真インフェルノ以上の技を持っていないゼブラにも問題があると思います
・天道羽根抜刀にも耐えるゼブラ頑丈すぎる
・はずかし固め落とし
・アリステラもはずかし固め掛けられてるのかよ
・試合としては疲労困憊で切り札も無かったゼブラが負けるのは納得だが、マンガとしては明らかにおかしい展開
・なんのために立ったんだゼブラ……
・この流れで友情パワーを発動できないゼブラにも問題はあると思います(3回目)
コメント

1/31のNXT #433  TM61復帰

2018年09月16日 | 今週のNXT
ニッキー・クロス ◯-× レイシー・エヴァンス
(ゴールデンルール)

恒例の特番で放送されなかった試合を放送。
トップロープから足を払われ落下したニッキーが攻め込まれるが、ムーンサルトプレスを自爆させると一気に畳み掛けて快勝した。


TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ◯-× イーリー・ブラザーズ(ユリエル&ゲイブリエル)
(サンダーバレー)

故障明けのTM61は実に1年ぶりの復帰戦。
イーリー・ブラザーズを全く寄せ付けず、ゲイブリエルと思われる方をサンダーバレーで叩きつけミラーがフォールを奪った。


・NXTアワード2017

2017年の活躍選手が表彰され、アリスター・ブラック、ベルベティーン・ドリーム、アスカが選ばれ、シカゴ特番でのタイラー・ベイトとピート・ダンによるUK王座戦がベストバウトに選ばれた。


UK王座挑戦権争奪戦
ロデリック・ストロング ◯-× タイラー・ベイト
(エンド・オブ・ハートエイク)

絶対面白い一戦は予想通りに盛り上がった。
最後はベイトがタイラードライバー'97を狙うが、再三に渡りバックブリーカーを喰らっていた背中の痛みから担ぎ上げられず、その機を逃さずストロングが反撃に転じ、ブレーンバスターの体勢から両膝に落とす必殺技で勝利した。
コメント

ミステリ感想-『メーラーデーモンの戦慄』早坂吝

2018年09月15日 | ミステリ感想
~あらすじ~
「一週間後、お前は死ぬ」メーラーデーモンからガラケーに届く殺害予告が現実になり次々と犠牲者が現れる。顧客を殺された上木らいちは犯人を追い、謎めいたツイートを残す。一方、刑事を辞めた藍川は青の館に流れ着き、仮面生活を始める。


~感想~
ここ2作は社会派と本格を融合させつつ館ミステリに新境地を拓いたり、空前絶後の密室を描いたシリーズが原点回帰。大抵の無茶な展開を「性技がすごい」で強引に納得させ、無数の筋道からわざわざエロ縛りを選びつつも、破綻を生じさせず、1~2作目の頃のようなエロ伏線とエロトリックが火を噴く。
特に○○○○から導き出されるダブルミーニング(?)とそれを軸にした論理展開には度肝を抜かれるが、やってることを絵で思い浮かべると完全無欠にエロ&バカ。真犯人の動機や開き直ったようなメタ要素もバカなのだが、総括するとよくぞこれを200ページちょいでまとめてみせたと感心するばかり。
シリーズの他作品に登場したキャラが顔を出し、過去の話も多々言及され、まさにこれまでの集大成と呼ぶべき傑作である。
デビュー以来の作者の打率の高さと、全く軸のぶれない安定感には本当に驚かされる。いや本当に今最も安定感あるミステリ作家なんじゃなかろうか。


18.9.14
評価:★★★★ 8
コメント

ミステリ感想-『土漠の花』月村了衛

2018年09月13日 | ミステリ感想
~あらすじ~
ソマリアでPKO活動中の自衛隊は、消息不明のヘリを捜索に向かい、墜落地点のそばで野営を張る。
そこへゲリラに追われる現地の小氏族の女性が駆け込み、保護した自衛隊にゲリラは躊躇なく銃を向けた。

2014年日本推理作家協会賞、このミス6位、本屋大賞候補


~感想~
自衛隊が!! ソマリアで!! ゲリラと!! 戦う!!
以上!!!!!

本当にただそれだけの話で、高野和明「ジェノサイド」のような大風呂敷も広げずただただ自衛隊とゲリラがガチで殺し合うだけなのに「ジェノサイド」以来のサバイバルドンパチ傑作である。
この舞台とこのキャラ設定から想像し、期待するそのほとんど全てが入っており、少しでも興味があれば迷わず読んでいただきたい。
月村了衛はロボットから降りても超面白かった。

ただし文庫版の井家上隆幸氏の解説はネタバレ三昧なので要注意。
三浦明博「滅びのモノクローム」では的外れな読者批判をしていたが、ネタバレも(しかも機龍警察シリーズもネタバレしている)かますのかよとドン引きしたものの、作者たっての希望だったそうで、作者がいいなら別にいいのだが。


18.9.11
評価:★★★★★ 10
コメント

SCP-1611~1620

2018年09月11日 | SCP紹介
SCP-1611 - Guarded Apartment (守られたアパート)
マイアミのあるアパートとそこの最後の居住者に似た女性。アパートに近づいた人物に助けを求め、中に入ると24時間閉鎖される。その後、入った人物の身体の一部が排出され、二度と現れない

SCP-1612 - Fires of Pangloss (パングロスの火)
未知のダイズ科の植物。絶えず小さな火を灯しており、水没させても地上に出ると再点火される。周辺でパングロスという人物が署名した「火を絶やさぬように」と記された文書が発見された

SCP-1613 - The Spoken Fool (ザ・スポークン・フール)
ザ・スポークン・フール(物申す愚者)というタイトルの新聞連載漫画。アメリカの一部の州で発行される新聞連載漫画が、徐々にこの漫画に変化する。やがて他の全ての漫画が消失し、代わりにこのSCPや作者を糾弾する批評が載せられる

SCP-1614 - The Flea
未翻訳

SCP-1615 - Photosynthetic Manna (太陽育ちのマナ)
未知の菌類。食品等に感染し、摂取した人物が10,000ルクス(晴天の木蔭くらいの明るさ)以上の光を浴びると、体内に葉緑素に酷似した組織が作られ、光合成を行えるようになる。非常に高効率でビタミンを補えば食事は不要となる。効果は永続するが、1日に1,700カロリー以上の食事を7日間続けると元に戻る

SCP-1616 - Nibbles (カリカリくん)
実物・写真・イラストを問わず目にした物を口に含みかじるハムスター。眼球を食われた職員もいる

SCP-1617 - Cracked Classics (違法コピーな古典芸術)
美術品の贋作。鑑賞すると様々な幻覚とともに80~90年代歌謡曲のカバーの幻聴が聴こえ、作品のタイトルや作者からのコメントが見える。10分間隔で何度でも観られる

SCP-1618 - Gilded Urinal (黄金色の小便器)
黄金色に塗装された小便器。小便をすると周囲350m内の価値のある物をガラクタに変え、人糞を同体積の純金に変える。腸内の人糞も変化させるため危険

SCP-1619 - Site-45-C: Floor 24 (サイト-45-C:フロア24)
地下区画サイト-45-Cのフロア24で起こっている異常現象。エレベーター以外の入口が消失しており、内部は調査した限り無限に続く異次元空間に作り変えられている。内部には黒ペンキで満たされた防水紙で作られた女性型の彫刻が徘徊し、呼吸を浴びると襲いかかり、口中にペンキを噴出する。ペンキは自己増殖し身体を破裂させ、彫刻はそれを摂取する。また照明器具の身体を持つ動物もおり、彫刻を攻撃する

SCP-1620 - Reflection Infection (鏡に伝染る病)
鏡とその鏡面に現れる人型実体。姿を映した人物を模倣し、徐々にひとりでに振る舞うようになる。脅迫や挑発するジェスチャーを行い、さらにその人物が内面で描く最もネガティブな自身の姿へと変身し、精神を病ませ、鏡恐怖症を患わせる
コメント