~あらすじ~
大手企業をリストラされた平原は、何の因果か中小企業の人事課長に招かれリストラを推し進めることに。さらに労災を下りさせないため、自宅で死亡した社員の調査を命じられる。亡き社員の死には燃える水が関わっており…。
~感想~
扱っている題材こそ新しいが、一歩間違えば茶番のように軽いノリや、ついでのように飛び出す原発批判など全体から漂う昭和のミステリ感が強く、さらに言えば島田荘司の匂いがすごい。
語り手がいつ御手洗潔に相談に行ってもおかしくない雰囲気で、物語はテンポよく進む。
たいていの推理と捜査の過程をばっさりカットし、伏線の提示が終わるや解決編がすぐさま始まり、ゆるいコンゲームを繰り広げつつ、リーマンが小市民の意地を見せて社会悪に一矢報いて、最後は全員が笑顔で幕を閉じる、気軽に読めて絶対損をしない佳作である。
18.9.24
評価:★★★ 6
大手企業をリストラされた平原は、何の因果か中小企業の人事課長に招かれリストラを推し進めることに。さらに労災を下りさせないため、自宅で死亡した社員の調査を命じられる。亡き社員の死には燃える水が関わっており…。
~感想~
扱っている題材こそ新しいが、一歩間違えば茶番のように軽いノリや、ついでのように飛び出す原発批判など全体から漂う昭和のミステリ感が強く、さらに言えば島田荘司の匂いがすごい。
語り手がいつ御手洗潔に相談に行ってもおかしくない雰囲気で、物語はテンポよく進む。
たいていの推理と捜査の過程をばっさりカットし、伏線の提示が終わるや解決編がすぐさま始まり、ゆるいコンゲームを繰り広げつつ、リーマンが小市民の意地を見せて社会悪に一矢報いて、最後は全員が笑顔で幕を閉じる、気軽に読めて絶対損をしない佳作である。
18.9.24
評価:★★★ 6