小泉の坊ちゃまが、「気候変動のような問題は、楽しくクールに”セクシー”に行わなければ」という発言の、セクシーというフレーズが一人歩きしている。中身のない発言を繰り返している軽薄な男ではあるが、セクシー発言は幅広く広がったということもあって評価しても良かろう。この言葉を頂きたい。
日本で最も”セクシー”な政策は、アベノミクスである。アベノミクスは、騙しの経済政策である。まず第一にそのネーミングである。何か新しいことに取り組むような印象を国民に植え付けた。中身は古色蒼然とした、金融政策と公金のバラマキという古臭い経済政策でしかない。
騙しの経済政策というのは、経済成長の指標をもてあそびGDPが伸びたように見せかけて、大企業だけを裕福にさせた。儲かった企業があることで、なんとなく経済政策は成功したように見えるが、格差を招いたに過ぎない。
大多数の国民が貧困化を実感していながら、自民党に投票するか棄権することで支援する結果となっている。騙しのテクニックに乗った日本国民は、クールだろ。
デフレ克服をお題目にして、公共投資としてばら撒かれた公金で、日本は世界最大の断トツの債権国家となった。一時のばら撒かれたお金で、ほくそ笑む人や企業や自治体がアベノミクスをそれでも支援する日本である。クールだろ。
政策を通じて食い物にしているのが政治家である。下の表は世界各国で日本の国会議員の報酬である。これも表の収入であるが、議員数も圧倒的に多く、バカ発言する議員が次々と出てくるのも仕方ない。金目当てで理念も知識も足らない哀れな議員が、国家財政を食い物にする。クールだろ。
上の表を見てもらいたい。こんなになっている日本なのに、内閣支持率が40%は維持している。調査方法を疑いたくもなるが、選挙結果を見ればさもありなんとも思う。国民はボロボロにされても、騙しのテクニックが功を奏して支持をする。クールだろ。
こんなアベノミクスはセクシーである。お客さん(国民に)にたっぷり化粧し胸元などをチラッと見せて、庶民には触らせないし近づけもできない。アベノミクスは何とセクシーな、経済政策であることか。