そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

トランプを侮ってはならない、関税で自国が守れるなら見倣えばいい

2024-12-04 | トランプ
二期目を迎えるにあたって、決めつけ発言やフェイクやバカ発言とが多いトランプを、侮っていたように思われる。
今やアメリカは、1920年台のアメリカの一国主義や孤立主義と言われた時代に、向かっているように思われる。
第一次世界大戦の反省から、1920年にアメリカのウッドロウ・ウイルソン大統領の提唱で、国際連盟が結成された。連盟規約には、集団安全保障と軍縮によって戦争を防止し、交渉と仲裁によって国際紛争を解決し、その他労働条件、先住民の公正な扱い、人身売買、違法薬物の取引、武器取引、健康、戦争捕虜、ヨーロッパの少数民族の保護などが、や関連条約に盛り込まれていた。世界平和に向け民族や人権を含んだ、現代を先取りするにようでもあった。
ウイルソンはこれでノーベル平和賞を受賞している。がしかし、当のアメリカは、モンロー主義(孤立主義・他国への不干渉)を唱える議会によって加盟は否決され、国際連盟に参加していない。
トランプはまさしくこの路線上にいる。GABA(Great America Make Again)は、まさしくそのままである。アメリカだけが儲かればいいというのである。
いつのころから経済のグローバル化が言われ、日本は農業がその犠牲になって、アメリカなど世界各国に自動車などの工業製品を売り込み、有数の経済大国になった。
しかし、あるはそれが故、日本は今では食料を失い、地方が疲弊し、巨大化した資本や、株価の操作や動きで潤う人たちがうようよいる、地域と都会、貧困層と富裕層が広がる格差国家になった。
関税は国家をるためのものであるが、これを海外の巨大資本や国家が、関税撤廃を叫び富と資源を奪うものであった。トランプの唱える関税主義こそ、日本はアメリカに適用し、国内産業や資源を守るべきである。
その後行政の父と呼ばれたウィルソンの提唱は、ウィルソン主義と呼ばれ、アメリカが民主主義を標榜し国内外の政治体制の変革を追求することを使命と見なすことであり、今日も議論されるアメリカの外交政策の指針となったとされる。
トランプがこのような高い評価を、後日受けるとは思えないが、 ウクライナ戦争を停戦させて、ウイルソンも受賞したノーベル平和賞の受賞を狙っているかに見える。
トランプは日本製鉄によるアメリカの大手鉄鋼メーカー、USスチールの買収計画について自身のSNSで「全面的に反対する」などと投稿し、阻止する考えを示している。トランプは「かつて偉大で強力だったUSスチールが、外国の企業、今回の場合は日本製鉄に買収されることに全面的に反対する。大統領として私はこの取り引きを阻止する。買収者は注意せよ」として日本製鉄側に警告している。国が大きなこともあるが、日本の為政者がこんな発言するのを、聞いたことがない。聞くのはアメリカ従属の話ばかりである。
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