そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

プラスチックめぐる初の国際条約は汚染の実態を実感しないまま合意に至らなかった

2024-12-03 | 環境保護と循環

プラスチックごみを減らす国際条約作りを進めていた政府間交渉委員会は2日未明、合意の先送りを決めた。プラスチック生産への規制導入を巡る参加国間の溝が最終日としていた1日になっても埋まらなかった。
ずっとこのことについて記事を書こうと待っていましたが、日が明けても合意に至りませんでした。
それにしても、メディアの多くは多くく報道などしないし、内容も淡泊である。プラスチックごみの特にナノレベルまでになった、プラスチックごみは何が何が起きるかそら怖ろしいものがある。
先進国が作り放題、捨て放題をくり化してきた結果である。先進国の我々が廃棄するものを途上国の人達が何度も洗って使っているのを何度も見てきた。
プラスチックごみの30数%は海洋に行きつく。およそ800万トンとみられているが、これは戦闘機5万台分の重量に匹敵する。(下図)
海洋生物は生き物と思い取り込んだり、物理的に体を傷つけるなり縛りつけたりたりする。しかし分解され小さくなってマイクロプラスチック呼ばれ、海洋生物が取り組むが、更には小さくなりナノプラスチックと呼ばれるほどになり、細胞レベルにまで入り込んでいる。しかし、今後多分もっとも深刻になるであろう、ナノプラスチックの正体の研究は途に就いたばかりである。
マイクロ、ナノプラスチックの環境への影響、人体への影響の正体が解るころには取りかえしがつかない状況になっていると思われる。海洋に廃棄されたり流れ出たプラスチックの3割は行方不明である。行く先は海流の留まるところなどが予測されているが、多くはナノプラスチックとなって幅広く海洋生物の中に取り込まれていると思われる。

しかし、世界各国はこうした現状に、目に見えない汚染に鈍い反応しかしない。プラスチックの生産量の規制などをめぐって意見は対立し、最終日に議長から新たな条文の素案が出されたが、EUなど先進国と東条国に産油国が対立し、意見の隔たりが埋められなかった、
今後、改めて会合が開かれ、今回の交渉内容をもとに条文案をまとめるための協議が再開されることになります。
世界ではプラスチックによる環境汚染が生産量に比例し、急速に進んでいる。そしてその実態も、土壌汚染や大気の汚染とことなり実態は闇の中にある。

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