「地球が危ない!」や「地球を救え」なのスローガンをよく見かける。地球環境の急激な変化、温暖化や乱開発などの危機感を表現したものと思われます。
気持は解る。が、表現としての言葉だけではなく、人の無貞節な活動で引き起こした環境破壊の現実でありながら、懲りない人間側からの解釈であるといえる。
地球の危機などどこにも存在しない。45億年の歴史の中で、もっと急 激な温暖化もあったし、氷河期など何度も地球は体験している。隕石による劇的な環境異変もあった。それに比べると、大した変化でもなく危機でもない。
危機なのは、この環境で種を増やし育んできた、人類をはじめとする生物全般にとって、危機なのである。これは誤解した表現ではないの である。人の驕りを内包した表現なのである。
頭では理解していても、人間ばかりが生き残りたいための、「地球が危ない!」ではダメなのである。絶滅種が年々増えていることも、同質の問題である。
繰り返して申し訳ないが「地球を救う」などとは、全くおこがましい話である。自分たちを救うために、環境の改善と保護を訴えるべきである。