そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

公共工事の悪弊の典型例、北見道路

2014-01-08 | マスコミ報道

私は現在2件の訴訟の原告団に名前を連ねています。一つは泊原発の再稼働見直しにつながる、「泊原発廃炉の会」の訴訟です。これは相当時間がかかるであろうし、政治的な展開もありうると思われます。

もう一つが、北見道路に関する訴訟です。通称ももんが訴訟と呼ばれてPhoto
います。北見の町のバイパス道路なのですが、地方の中核都市でありながら、管内随一の川である常呂川が作り出した丘が手つかずに残されています。

北見丘陵には、オジロワシやモモンガやハイタカなどの動物や、北海道の森林に見られる花々が多く咲き乱れる丘陵でした。標高220メートルの丘には、440種の植物が自生している、貴重な森となっています。

ここにトンネルを通し道路を作るのです。町の中にはれっきとした国道39号線があり、このバイパスで18分!時間が短縮されるとのことです。国道の渋滞はまずありません。

僅か10キロのこの道路の建設費は、440億円です。訴訟は、北海道が負担した88億円の返却を知事に要求するものです。5年ほどで裁判は敗訴でしたが、その間も道路建設は着々と進行していました。

自動車専用道路という名前ですが、実質高速道路です。高速道路では事前審査や各種の規制を受けるため、脱法道路です。事前の環境審査もなく、環境に影響を与えていたことの、2点は認めてくれました。

私が何よりも許せないのは、ここ北見には十勝の池田から旧国鉄が通っていました。この池北線は、その後ふるさと銀河線と呼ばれ、学生やお年寄りたちの足になっていました。貴重な路線でした。それが僅か、年間2億円足らずの赤字で、廃線に追い込まれたのです。

この不要な環境破壊の道路に使った税金を回せば、300年近くも賄えたはずです。因みに破たんした夕張は、18年で350億円の返済するだけです。

公共事業なんて、地域のことなど全く考えていない!

公共事業なんて、土建屋のためのものでしかない!

公共事業なんて、環境のことなど全く考えていない!

公共工事は、私たちの税金で造られているのです!

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