そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

事実と異なる代替え事実を連発する嘘つき大統領

2017-02-18 | トランプ
トランプの嘘が止まらない。1月20日の大統領就任式は不調どころか、反対者のデモも暴走も前代未聞であった。ところがトランプは、8年前のオバマの就任をうわ回っていたと言ってはばからない。上の左の写真は8年前のオバマ就任の時であるが120万人と言われている。右の今年のトランプの就任式であるが、150万人はいたというのである。一目瞭然のこうした嘘を平気でよく言えるものである。しかも、繰り返し発言している。反省どころか嘘を繰り返すのである。少し並べてみた。
「クリーンエネルギーは悪材料」嘘である。悪年の新雇用の43%は太陽光発電関係と史上最多であった。更に22%が化石エネルギーであった。新たなエネルギー開発は雇用を生んでいる。
得票はクリントンが上回ったので、「大統領選で不正投票があったのでクリントンの票が伸びた」と発言している。根拠も証拠も何一つ示していない。そんなもの存在していないのである。
自動車についての日米貿易実態については、1980年代のことしか喋っていない。これは論外である。
裁判所に止められた、中東7か国からの入国を禁止する。7か国をテロ国家としたこの大統領令は全く根拠がない。9.11の同時多発のテロ実行犯の国は一つも含まれてはいないし、トランプが事業進出している国も含まれていない。政治的目的不明であるが、トランプの恣意的意向は汲み取れる。
「温暖化は嘘」確かに温暖化をCO2に限定する主張に異論はなくはないが、大勢ではない。ましてや政治的に対応するべきことではない。事実関係は科学者に任せればいいが、化石エネルギーの起こしている問題は温暖化・異常気象だけではないからである。超大国が世界に及ぼ粗影響を考えれば、慎重に対応すべきことである。トランプにはその湯女裁量も知識も経験もない。
「メキシコ人はドラグの密売人と強姦者だけである。壁を作って入国を阻止する」思い込みもいいところである。雇用が奪われることに対するトランプ流の反論である。メキシコ人がアメリカ経済を支えていることや納税者でもあることを認めてはいあない。壁は本当に作るのだろうか。本ブログでもふれたが、トランプはアメリカが移民の国家であることを否定した。
昨日の記者会見は哀れである。記者から無根拠を突き付けられ、CNNの記者に「これからは”嘘の記事”とはこれから言わない。”大ウソの記事”と言う」、と発言したのである。論理は破たんしていても、無教養で粗野なトランプはどこ吹く風である。
人事もままならない。選挙戦で勝てると思わなかったのであろうが、経験者も適切なアドバイザーも呼び込めなかった。閣僚は3割も未定である。フリンは更迭されたが、後任者も決められないし、さらなる更迭者や辞職者も出てくるものと思われる。トランプは任期を全うできるはずがない。

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春誓い羅臼港