
稲田朋美は、「陸上自衛隊においては文書管理規則にのっとり管理し、また廃棄もしておりましたが、隠ぺいにあたるというご指摘はあたりません。行政機関の作成した文書の開示請求については、関係法令等に基づき適切に対応することは当然であって、防衛省としては情報公開請求に適切に対応してまいりたいというふうに考えております」と答えているが、隠蔽の事実を認めながらも、隠蔽はなかったというのである。何のこっちゃ!
その「日報」には、去年7月に首都ジュバで起きた事態について「戦闘」という言葉が使われていたことが明らかになっている。ウルトラ右翼の稲田朋美は、これまでの国会審議では「戦闘行為ではなく武力衝突」と繰り返し説明してきた。
そこで今回は、「ここに書いてある戦闘とは、法律上の戦闘ではない。戦闘行為と書けば、憲法九条に触れるから、戦闘という言葉は書けない」と、禅問答にもならない、わけのわからない説明をしている。中谷前防衛大臣は、「発砲事案であって、戦闘ではない」と説明している。そしてこれは衝突であったというのである。
戦闘状態を認めれば、PKO派遣に反する。憲法九条にも抵触するから、どうしても認めないのである。しかしながら、戦闘状態にあることは事実である。
事実を言葉で覆い隠すのは余りにも姑息である。こんな低レベルの官僚の文書の棒読み答弁を繰り返す大臣は、以前ならとっくに辞任している。金田法務大臣も説明能力すらなく、辞任すらできない哀れな両大臣である。任命者の安倍晋三はアメリカに、トランプに丸め込まれにゴルフにお出かけである。