報道特集のスクープである。元文科大臣の現職石川県知事の馳浩知事が、17日東京都内の会合で、本人は自慢のつもりであろうがついつい本当のことを漏らしてしまった。
昨日馳浩は記者会見して、思い違いがあったと発言の全面撤回をしているが、何処が思い違いか説明できない。事実であるからであるが、発言は辻褄があっている。
つまり、「安倍晋三元首相から五輪招致は必ず勝ち取れ。金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と明かし続けて、「IOC委員にそれぞれに土産としてアルバムを贈った。官房機密費ですから内緒ですが一冊20万円もしたのですよ」と言ったのである。
官房機密費は、報告も監査も受けなくても良い、官房長官が自在に使えるお手盛りの金である。民主党が政権を握った時に、一月1億円以上出せると受けているが、凡そ30億円が官房長官が自在に使える金として抱えていると言われている。官房長官室に特別の金庫があって常に相当額の置かれている。今の時代にこんな暗部を政権は持っているのである。
河井案里の選挙違反の原資として、使われたともいわれるように、政府ではなく自民党の政治活動に使われた嘉納氏がいつまでも残る金である。
それを当時担当大臣の馳浩に、官房機密費をいくらでも出すというのである。多分そんなことはやっていただろうと驚きはしないが、あきれたものである。
もう人がIOC委員に贈答品を贈っていることである。
IOC委員は105名いる。単純に見ても2100万円かかたことになる。何処にも報告がにようであるからこれも、馳浩が言うように官房機密費を流用したのであろう。
オリンピックは誘致から汚れていたことになる。それにしても金出せば何でもできると、安倍晋三は思っていたのであろう。選挙も政敵の封じ込めも、五輪誘致も金次第と思うような人間がこの国を支配しているかと思うと、情けなく思う。そしてこれに呼応して、金で従う政治家、官僚そして司法がこの国を治める現状は民主国家の欠片もない。