稲田朋美の辞任記者会見で記者から、「岡部陸幕長と黒江事務次官から、日報の存在をみとめ対応を求めたが、大臣から返答がなかったとある。大臣は問題を理解していなかったのではないか」と質問があった。これに対して稲田朋美は、「説明は受けた認識はない」と、何度も答えている。つまり記者の質問は否定しなかったのである。
この時に報告を受けていながら隠蔽をしたのであれば、稲田に問題がある。稲田の言う通りに報告がなかったのであれば、事務方に問題があることになる。どちらにしても、ボロボロである。
多分前者の方が正しいのであろう。自分たちが処分を受けるのは納得がいかなかったのであろう。事務次官は即日辞任を提出し、陸幕長は8月8日に引責辞任する。こんなアホ大臣の下にいたのではたまらんと思ったに違いない。制服組の陸幕長は、現場で身を挺して働いている隊員を思ってのことである。戦闘状態と書かざるを得なかった実働部隊の無念を届けられなかったのである。
事務次官は、多分最後まで隠ぺいを通したかったであろうが、中途半端なところで大臣が手を打ってしまった。約束破りである。派兵された自衛隊員の日報は非公開であることもあろう。それを受けてもらえなかったのである。
稲田が制服組も背広組も掌握できていなかった。防衛省の中を土足で踏みにじった11ヶ月である。そもそも、安倍晋三がこのウルトラ右翼の稲田朋美を、自らの思想に近いからと抜擢し続けたことの問題がる。大臣の資質も力量も経験も問わない大抜擢であるから、このざまである。
しかし、この問題はアホのウルトラ右翼の稲田朋美のキャラクターを笑って済ませることが、この問題の本質ではない。PKOの南スーダン派兵が、5原則を逸脱している状況だったことを問題にしなければならないのである。憲法違反の安保関連法の実績作りの第一弾になるはずであった、南スーダン派兵の自衛隊の駆けつけ警護が、虚偽によって固められていたことが問題なのである。
だから自衛隊員は日報で、”戦闘”状態を報告しているのである。それを制服組は困ったことで隠蔽したかった、制服組は隊員の置かれている実態を報告したかったのである。そこでアホ稲田は、「戦闘と呼べば憲法に抵触するから戦闘とは呼ばない」という回答をしたのである。
野党は、どうしても目立つ稲田のアホぶりばかりを攻めるのではなく、自衛隊派兵が違法行為であることと、PKOの5条件を満たしていないことの指摘をしなくてはならないのである。安保関連法が国会を通った厳然たる事実があり、こうした騙しの手法がこれからは頻繁に行われる可能性があるという事である。そして都合の悪いことはこれからも隠蔽され続けることにはなるだろう。
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という記事がありました。
日本もアメリカのような戦争屋にしたいのでしょうか
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