そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

政権交代が”想定外”だったのでないか

2012-03-27 | 政治と金

野田ドジョウ首相の言動を見ていると、国民に向けて発信した「マニフェスト」は一体どこに飛んでしまったのかと、思うばかりである。懸命にぶれないぞとばかり発言に力を入れる消費税である。

消費税は上げない、埋蔵金で何とかなると言って票を集めた。そして今、消費税を上げる前には選挙を行うと発言する。しかし今年度中に、閣議決定をして法案を通すというのである。

これはおかしい。消費税を上げるのは選挙後だとしても、既に法律を作ってしまっている。仮に、自民党が政権を取ったり、第3局が連立政権を立てたとしても、法律ができている以上は、誰が政権を担っても消費税は増税されるのである。

これは明らかに虚偽の発言である。選挙後には、増税が待っている。国民から選択肢を奪っている。その点では、自民党にも手を打ってある。

民主党は、最も重要なマニフェスト=選挙公約を、反故にしたのである。しかも、野田ドジョウ氏は党首選挙で、消費税を増税すると言って党首になったから、消費税増税は公約であるというのである。

これは単に党内の問題である。民主党に投票した多くの国民との、約束・公約ではない。党首選挙でも、どんでん返しで当選したドジョウ氏である。初回の選挙では、3位以下になった連中からおこぼれをもらって、数を増やしたに過ぎない。

こうしてみると、民主党のマニフェストは、自民党政権を攻撃する材料であって、決して政権交代を想定していたものではないのではないか。

つまり、政権交代は民主党にとっては、明らかに”想定外”であったのである。まさか津波が10数メートルになることはない、せいぜい6メートル程度と思っていた、東電の連中と同じレベルといえる。

あるいは、政権公約なんて”直ちに影響がない”と思って、大言豪語したのであろうか。

騙されたた国民が悪いのか!騙した民主党が悪いのか!

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2 コメント

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消費税法をめぐるドタバタをみていて、その感を深... (志村建世)
2012-03-28 23:33:43
消費税法をめぐるドタバタをみていて、その感を深くします。なぜこの問題に党の命運をかける必要があるのか、さっぱりわかりません。何かに怯え、マインドコントロールされているかのようです。
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マスコミ等で巷言われている様に財務省官僚に洗脳... (あなりすと)
2012-03-29 00:22:56
マスコミ等で巷言われている様に財務省官僚に洗脳されているとしか思えないですね。
正面を向き何故、増税が必要なのか一度も自分の口から語りかけた事がない。一体改革とやらをやれば安心して国民が暮らせるのか誰もが疑問に思いだしています。
震災は不幸な出来事でありました。しかし、復興予算は誰もが身を切る覚悟ができており財源も捻出しやすい。使い道もはっきりしている。
にもかかわらず、対応がおそすぎるし予算の出し方が形通りで復興特需に水を差している。
景気の再生も東北から発信できたかもしれない。災い転じて福と成す絶好の機会を民主党政権は逃そうとしている。
選挙の公約は誰が決めたのか?政権を取る為だけのリップサービスだったのか?
政権をとってからの民主党は真逆の政策を取っている。消費税アップやTPPなどは公約の何処にも見当たらない。

好きな訳でもないが、小沢一朗が言っている事が民主党の中で一番まともに聞こえてしまうのは自分だけだろうか?

消費税は必要ならば上げればいい。しかし、ただ上げる事だけに特化するのは国家元首としての資格がない。
北からミサイルが明日にも飛んでくる、原発事故も収束していない。
消費税を上げればこれ等も解決できるのだろうか?
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