野田ドジョウ首相が、鈍牛のごとくにひたすら突き進んでいる。
消費税増税のためなら、死んでもいいと思っているようである。情勢分析、あるいは調整などといったものがまるでない。ひたすら増税を目指している。
増税という手段で目的を達成するのが本来の考えのようである。しかし、健全財政や社会保障などの目的は、ほとんど語られることがない。ひたすら、増税をすることだけに突っ走っている。手段であった、増税がごたごたで目的化している。
「今は増税する時でない。国民生活のため」と、選挙公約を主張する小沢の意見が、新鮮であるのもおかしな話である。
党内調整は失敗した。民主党内の権力機構が反論を抑え込んだ。中身が充実しいたわけではない。
融通の聞かない、国民新党の亀井もあまり変わらないが、彼の主張は正しい。連立公約の真っ先に書かれている、増税はしないを彼は貫き通した。そのため連立を離脱した。ところが離脱したのは彼だけだった。与党の甘みを手放したくない、現実派は残ってしまった。
小沢派の4名が政務三役を辞任した。しかしこれらの動きまでは、野田は予測していはいただろう。問題はこれからだ。
野党との話し合いは、解散を約束するか政権内にり込まなければ、法案は通るはずがない。与野党内の、消費税増税の反対派の動きが予測不可能であるから、目先の利害関係によって、烏合集散することになろう。
結局法案は棚上げになって、野田は解散して敗北するか、党首を交代することになる。いずれにしても、ほどなく辞めることになる。
野田の動きを担保する唯一の手段が、大連立であった。ところが彼の下工作はことごとく失敗した。
今回のような無謀な動き、ほとんど迷走を忠告するような側近はいないのであろうか?
民主党・自民党・公明党3党の郵政改革法案提出の当日、消費税増税に同意せず連立脱退とか。
亀井代表の反対を押し切り、自見大臣が消費税増税の閣議決定に同意したため、郵政改革法案への悪影響が応じなかったが、それでも、亀井代表の態度に問題あり。