安倍晋三が祖父岸信介の葬儀を、自民党と内閣の合同葬をかなり強引にやってくれた中曽根康弘への恩返しに、菅義偉に一年遅れの党と内閣の合同葬儀をやらしたのである。結局はお友達のため、近親者と取り巻きのための政治セレモニーである。合同葬を国が支援するということになると、特定政党への支援になりはしないだろうか。過去の栄光への1日の葬儀に国費を1億円も出すなら、未来志向の提言をする日本学術会議の210名のの10億等ど微々たるものである。
しかも、政府は合同葬当日に各府省が弔旗を掲揚するとともに、午後2時10分に黙とうすることを閣議了解し、同様の方法で哀悼の意を表するよう関係機関に協力を要望することも決めた。萩生田光一文科相国立大学に、軍事研究を強要することに飽き足らず、同様の弔意をするように文章を出した。強制ではないというが、結局従わない大学には予算の削減が待っている。
どさくさに紛れて、ここでも学問の自由を阻害させることをやっている。彼ら自身気が付かないのであろう。政権内で麻痺し、当然の行為と思っているのだろう。安倍の8年を回復するどころか加速さえしている。その証拠に、睡眠障害の詐病で贈収賄事件をスルーしてもらった、甘利明がデマ情報を流して援護射撃をやっている。中国に協力しているとかの嘘がバレて、立ち往生しているが。
菅内閣はスピード感とか何とか言っていたが、一月経ってみると、携帯安くするとかハンコ止めるとかのショボイ政策すら、先行きが怪しくなっている。携帯は10%程度安くなるかもしれないが、5Gとかなんとかで結局高くなるに決まっているし、ハンコだって相当一部でしかなくならないだろう。鳴り物入りのデジタル庁は、来春に形が出来るという程度で、縦割り行政の中で苦悩しいずれ身動きが取れなくなるだろう。
その一方で、国の成長戦略などという妄想に取りつかれ、新自由主義者を集めてバブル期経済の復活を求める会議を開いている。たった2%の成長すら、8年間言い続けて全く成し遂げられなかったでないか。
少子高齢化の時代は、高度経済成長ましてや新自由主義の基づく競争社会など危険極まりない。超債権国家がそんなことすればどうなるか、日を見るより明らかであるといえる。
しかし、何をした判らんが日本学術会議の、梶田会長を懐柔したのは成功であるといえる。学者さんは結局こんな程度だろう。金は出すとか、6名のうち半分は認証するとか言われたのだろう。中曽根が苦笑しているだろう。多分。