安倍晋三が政権の座にいた時代、彼はこの国の政治から理念を奪い、幅広い見識をなくし、私的範囲と好みで政治を行ってきた。
その結果あるいは手段として議員を差別し、官僚を選別し、企業や産業に優劣を与え、国民に格差を与え、世界を同盟国と敵国に引き裂き、全ての機能を都会に集中し地方を切り捨てるなど、数々の対立の構造の中に政治を置いた。
内閣府に警察官僚をズラーッと並べ、従順なイエスマン以外排除する。そうして、これまで自民党ですら集団的自衛権は所有するが行使できないという理念を、殆ど論議をすることなく破棄してしまった。
そうした中、最大のルールー違反は「閣議決定」である。行政のトップの内閣が、立法府の決定を待たずしてすべてを決定してしまうのである。
警察官僚を内閣府に並べたことで、刑法に抵触する犯罪行為の多くを近親者わ法にかけることすらなかった。安倍昭恵や加計孝太郎や裏で策動した萩生田光一や、女性ジャーナリストを不同意行為をした山口敬之などは、どのルールにもかからないことになる。
桜を見る会に至っては数年にわたり、私的事務所として公費を使い込み、安倍の事務所が指定公募によって集めるなど、いくつの違法行為にかかるか不明の程である。
アメリカに指摘されて、防衛費を倍増すると衛予算を生身などの検討も一切なく、金額だけを決めてしまう。ルール違反どころではない。
その成れの果てが裏金問題である。安倍派に殆んど集中しているのも当然であるが、検察は200人投入したが3名だけを立件した。本来は96名全員を立件すべきである。量刑の程度は司法が決めればよい。それに公民権は全員が停止されなければならない。これまでがそうであったように。
統一教会も裏金問題も、議員の自己申告でほぼ決めている。調査など全くしてはいない。自民党の公党としての義務もルールも、バレなければよい程度の姿勢である。
石破茂が、ルールを守ると言ったのは正しい。歯科医師の前に一部いれて、「これからは、ルールを守ります」と正確にいうべきであった。
自民党が守るとは思えないが。