昨日本ブログに寄せられた人に反論します。スマホを買ったので、食べ物を抑えているし、欲しいものもそんなにないというの意見です。相対的に食料購入量が増えるという意見のように見えるが、現実はそうした局所的なミクロの問題ではない。エンゲル係数は肌身に感じることのできる指標であるが、かなり大雑把であることも否めない。
上の表は以前にも使用したものであるが、個人消費が一時期安倍政権発足直後には緩やかな伸びは見られたが、結局は大きく減少している。その一方で、企業の経常利益、とりわけ大企業や輸出企業はかなり上げていて、企業内留保金は400兆円を超えているであろう。このことは以前にも本ブログで指摘している。企業の好調が景気判断の基準になるなら、企業内留保などもってのほかで、企業は一般国民にトリクルダウンさせるべきである。エンゲル係数が高くなり個人消費が減少していることは、このコメントくださった方はよほどお人好しか、よほど裕福な方なのであろう。
多くの国民が、アベノミクスに幻想を抱きながら、きっと経済は良くなっているに違いないと思っているに違いない。それが支持率に現れているのであろう。
アベノミクスの破たんは税収の減少でも確認され、富裕層と大企業以外の儲けが、税収を補てんしていないことでもはっきりしている。