そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

核を恫喝に使い世界を一層不安定にするだけのロシアのウクライナ侵略

2023-02-23 | プーチン

21日、プーチン大統領は、戦争開始後初めての年次教書演説をした。
プーチンは「彼らが戦争を始めたのだ。ウクライナ紛争をあおり拡大させ、犠牲者を増やした責任はすべて西側にある。そしてもちろん、キエフの現政権にも。ロシアは、ウクライナの問題を平和的な手段で解決するために可能な限りのことをしたが、戦争を引き起こしたのは彼らであり、私たちはそれを止めるために武力を行使し続けている」と述べた。
ロシア、プーチンらの主張が仮に正しい根拠を持っていたとしても、他国に攻め入っているのはロシアであり、ウクライナはロシアを攻撃しているわけではない。ロシアの行為を武力行使に留め、ウクライナとに西側を戦争と名指しする。
一方的なプーチンの侵略計画は大きく失敗した。プーチンは最短距離のベラルーシから侵攻すれば、就任したばかりのコメディアン大統領は、仰天して亡命する。そこで大統領をすげ変えるという、当初のシナリオは破たんした。ゼレンスキーは逃げなかったし、チェルノブイリには核兵器開発の痕跡す見つけられなかったし、ウクライナは懸命に抵抗してきたし、NATO諸国が支援に回った。
苛立ったロシア兵は、略奪や非戦闘員を大量に惨殺して国外に逃げ去った。プーチンは次善策の東部四州に攻め入って、併合したと宣言したがそれも現在でも戦闘下にある。
ドンバス地方での暴力行為が2014年から止まなかった、とプーチンは述べたがそれでもミンスク合意に触れる行為とは発言していない。プーチンの演説は、冷戦時代さながらの、”西側”とい言葉で敵を見出そうとするかに見える。
新STRTを脱退しないが、履行しないと述べている。そして核兵器の増強を明言した。世界は新たな核時代に踏み込んだかに見える。少なくとも明らかに、冷戦以降この数年は明らかに世界の核は増加に転じている。
偉大なるロシアと愛国主義を鼓舞することで、失態を覆い始めたのがプーチンの言葉とみていいだろう。
今日(23日)ロシアの祖国防衛の日であるが、中国の王毅とプーチンが会談した。中国にすり寄るプーチンであるが、中国は経済制裁に加わらないし武器支援もやらないという立場を崩していない。中国は和平仲介のリスクと、メリットを探っている。
プーチンは敗北はもちろん撤退も認めないだろうし、特に東四州の併合など認めるわけがないししてやクリミヤなど手ばなすはずがない。和平はウクライナの譲歩しかないのであるが、それでは国連ですら憲章に反するというロシアの侵略が容認されることになる。大国の不条理は容認されることになる。
結局はプーチンの失脚以外に和平は起きない、停戦などありえない

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