そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

このところ続く高級官僚の失態

2019-06-03 | 官僚

どこかで見た記憶があったと思ったら、BSE発生時のスカタン発表を繰り返した、農水省政務次官だった男である。BSE発生が確認される2か月前にわざわざ、「日本での発生はあり得ない」と発表した政務次官である。その会見50日後に発生が確認されたが、イギリスまで再確認に行かせた男である。渋々発表したのは、2001年9月10日である。
この元政務次官が、家庭内暴力を振るう引きこもり気味の44才にもなる息子を、メッタ刺しして殺害した。自分も殺されるかと思ったとか、川崎事件のようなことを起こさないか不安だったということである。
ふと思い出されるのが、4月に起きた池袋ひき逃げ暴走事件である。元通産相高級官僚の人物が起こした事故であるが、最初の母子を轢いたことで、逃げようと思ったのであろう。一層加速してさらなる事故を重ねたのである。事故処理など被害者には無関心で、息子にアクセルを踏み間違えたと即座に連絡している。事故の言い逃れのアリバイ工作に思えてならない。
彼らなら平気でそんなことはやってきた。今回はお世話になったと思われる後輩官僚が何やら暗躍しているようである。もみ消しをするつもりなのか。

お役人特に高級官僚の机上論には、一般人とはかけ離れた長けたものがある。制度や法律それに組織を作ったりすることは得意技である。知識も幅広く圧倒される。
しかし現実論となるとこの程度のことも知らないのかと思うことに何度も遭遇する。お役人にとって、現実社会こそが浮遊する社会である。論理こそが優先的に正しく、論理にそぐわない現実があれば現実を否定するのである。
この国は良く悪くもこうした優秀な官僚が辣腕を振るってきた歴史がある。今その質的劣化も安倍政権が加速させている。

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1 コメント

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引きこもり問題ではない (はてな)
2019-06-05 08:03:59
今回の事件、NHKを中心になぜか「引きこもりは犯罪予備軍」「引きこもりを救おう」といった論調にされています。
なんでこんな方向に?と疑問に思っていたのですが、この記事を見て納得しました。
https://lite-ra.com/2019/06/post-4746.html

今の中年引きこもりの親が死ぬと、彼らは生活保護の対象となるでしょう。政府の支出が増えないように、政府は今から引きこもりを引きずり出し、竹中平蔵に売り払おうと計画しています。
このため今回の事件を、引きこもりが問題、と論点をすり替えているのです。

引きこもりやニートはそれはそれで問題ですが、政府政策と経団連の方針によって生み出されたものです。

今回の事件は、国民を踏みつけ嘘を言い続けた元役人が、プライベートでは子供の教育に失敗し、最後は殺人者になった、というもの。
この犯罪者は嘘がばれて引責辞任する時、約9000万円の退職金を満額受け取り、世間の猛烈な批判を無視して業界団体に天下りしてさらに厚遇を受けています。そういう人間が犯した殺人事件である、と正しく解釈しましょう。
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