そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

稚拙な言葉遊び、言い換えでも効果がある哀れな国家

2019-06-05 | 安倍晋三

安倍晋三は、兵器あるいは武器を「防衛整備品」という名前に変えた。この100年間、自衛以外の戦争は起きていない。あいつが先に手を出したかせいぜいやられる前にこっちが先にやったということである。自衛の理由がなければ作り出す。ブッシュがフセインのイラクが存在もしない大量兵器を持っているとでっち上げの”真実”を侵攻の理由にする。
6000億円もするイージスアショアは、国防の必要性を訴える側からも、百害あって一利ないと指摘されていいる。そもそも、現代の高速ミサイルを迎撃などできるわけがない。ロシアはこの度、マッハ27のミサイルを開発したと報道している。秒速10キロのミサイルがウラジオストックから東京まで2分で到着する。迎撃など不可能である。抑止力という魔力がで国民を惑わす。
防衛整備品のF35だけで1兆5千億円、これのどこが防衛なのか。近隣国に威圧感を与えるだけである。もっとも相手国も同じことがいえるが、抑止力など妄想に過ぎないことを認識するべきである。西南諸島をミサイル基地に変え、ほとんど無意味な地上型迎撃基地建設に、湯水のごとく税金をつぎ込みながら、年金を削る国家を異常と思う正常な感覚を失ってはならない。
兵器をあたかも自衛のためだけに使うというような言葉に変えると、国民も何故か留飲を治める。言葉替えは功を奏しているのである。
稲田朋美はもっとひどい。「陸上自衛隊においては文書管理規則にのっとり管理し、また廃棄もしておりましたが、隠ぺいにあたるというご指摘はあたりません」と言い放った。「戦闘行為だと憲法に違反するから言えない」とも言ったのである。この女性はお笑い芸人か。
加計学園問題についても、「交渉記録は「破棄」したが「なくした」とは言ってない」、「見つかったのは「文書」であって「記録」でない」こんなバカげたことを発言させて、事件がまるでなかったかのように安倍信三はのうのうと居座って、いまだに政権を降りるそぶりもない。
どう見ても戦争ができるという法案、いわば戦争法案を「平和安全法制」と塗り替える。民法で禁じられている賭博を許すカジノを「統合型リゾート」だの、どこから見ても企業側に立った働かせ方改革を「働きかた方改革」とまるで労働者のことを思っているかの名前にして審議する。
安倍外交の破たんもアベノミクスの破たんも報道しない日本。稚拙な言葉遊びの中で政権の意図通りに無関心になる。

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