あらゆる新型コロナに関する規制を、ジョンソン首相が撤廃すると発表した。若者たちは大喜びで街へディスコと繰り出し、「自由の日」を謳歌する風景に不安を感じる。
閣僚の感染確認を受けて、濃厚接触者のジョンソン首相自身がリモートでの発表である。
ジョンソンが回帰にした理由の一つが、68.5%の2度目のワクチン接種率である。それと、幾つかの小さな不可逆的緩和をしてきてはいたが、ほぼ全面緩和はやりすぎであろう。
学者は一様に賛意は閉ま差ない中、イギリスの科学雑誌ランセットが反対意見を表明した。
その理由は「今後、数百万人が感染する」「教育現場が大混乱する」「ワクチンに効かない変異株が産まれる」というものである。どう見ても科学者の見解が正しい。これ等に対して、ジョンソンは楽観論をしめし、換気する若者の声で対抗しようとする。
ジョンソンの全面緩和に異論はあるが、ワクチン接種、PCR検査体制(65万件/日)、治療薬の開発をすすめる一方で、出口戦略をしっかり儲けている。日本政府にはそれらのほとんどがないことに愕然とし、単純にジョンソンの判断を我々は批判はできない。