「イスラエルは勝利する!」と、国連でネタニアフは大声で繰り返し叫んだが、会場にはほとんどの国の代表は席を退いている。
ネタニアフは三千年前、モーゼに引かれて約束の地にイスラエル人が来た話を聖書から引用して、祝福の道を辿ってきたというのである。 祝福の道とは、イスラエルの民が主の声に聞き従ったことであるという。
それがジェノサイドと言われるように、大量殺人をする理由になるのだろうか?パレスチナ人の土地を、入植と称して略奪する理由になるのであろうか?そしてその大量殺人行為は、大量に殺害された人々、民族を納得させ服従させる手段として正当であると信じているのであろうか。
国連で「勝利する!」と叫んだネタニアフは、”勝利”を信じているのであろう。しかし、この80年に起きた戦争、地域紛争で勝者などいない。かつての戦争のように勝者が賠償金を取ったり、敗者が敗北宣言をしたりそれを受けたりすることもない。何よりも、直接宣戦布告した戦争も紛争などもないのである。
ネタニアフの夢見る”勝利”は虚構でしかない。あるのは国内に向けての自らの政治的地位の保障のためでしかない。中東全域に広がりかねない虐殺行為を、イスラエルは即刻中止すべきである。