東北電力は今夜(29日)女川原子力発電所2号機の原子炉を起動し、東北震災後13年半余りを経て再稼働させた。
女川原子力発電所2号機は、事故を起こした東京電力福島第一原発と同じタイプ(BWR=「沸騰水型」)で、このタイプでは初めての再稼働であり、被災地の原発が再稼働したのも初めてであるし、何より中部以北で初の再稼働をすることになる。
女川原子力発電所2号機は、事故を起こした東京電力福島第一原発と同じタイプ(BWR=「沸騰水型」)で、このタイプでは初めての再稼働であり、被災地の原発が再稼働したのも初めてであるし、何より中部以北で初の再稼働をすることになる。
女川原発、13年前の巨大地震と津波により外部電源の多くが失われ、地下の設備が浸水するなどの被害が出たが、その後、防潮堤を海抜29メートルの高さにかさ上げするなどして、2020年に原子力規制委員会による再稼働の前提となる審査に合格している。
作業が順調に進めば、11月上旬には発電を開始する見通しだということである。このタイプの原発では東日本大震災のあと初めての再稼働であり、中部日本以北で初めてで、被災地の原発が再稼働するのも初となる。
13年前にメルトダウンして炉の底、或いはそれ以下にあるかもしれないデブリが880トンあるらしい。それを先月初めて除去を試みたが、失敗してやっと取り出したのも数グラムである。
お風呂のお湯を耳かきで出そうとしているようなものである。デブリに到達するまで13年かかっていて驚きはしないが、余りのも悠長なものである。原発は人間様の生命の短さを無視して存在する。
このところ静かに、しかし着実に政治の世界でも多くの企業団体、それにNHKをトップにマスコミは確実に、原発容認に走っている。
小泉純一郎が原発反対に動き始めた頃には、自民党の一部でしか原発容認する者はいなかったが、それはいつのまにか野党にまで広がっている。
原発容認派の増大を背景に、先ずは12月に「沸騰水型」の中国電力島根原発2号機の再稼働が計画されている。東京電力の柏崎刈羽原発や、茨城県の日本原子力発電の東海第二原発など東日本を含む各地の原発についても、再稼働が検討されている。
のど元過ぎればなんとやらと言われるが、デブリも取れていない現在、喉元どころか口にも入れていない。
女川原発では、四国の伊方原発が典型であるが、半島の避難経路が決められていない。原発の安全性に震度や断層は問題とされるが、避難経路やテロなどは考慮していないし、能登半島地震では、数メートルの地盤の上昇があったが、こうしたことの安全基準すらない。自治体は安全稼働と口にはするが、結局は再稼働容認派へとしてしか存在でしかない。日本という物忘れの民族は原発容認派が一杯である。
反対する方は、手弁当なので勝ち目はないでしょうね。