そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

高橋治之あんたは、安倍晋三と森喜朗に嵌められたのですよ

2024-02-13 | オリンピック

2022年8月、東京オリンピック・パラリンピックをめぐる受託収賄事件で逮捕された大会組織委員会の元理事高橋治之は、みなし公務員とされ受け取った金の2億円が賄賂とされたのである。高橋は経験豊富な民間人として組織に入ったのである。
高橋治之は、「オリンピックは、終わってから『帳面を出せ』とか『記録を出せ』と言われて、事件になることがある。だから、僕は表だってはできません」と断ったという。しかし安倍晋三は、「絶対に迷惑がかからないようにします。それは僕が絶対に保証します」といって、高橋を引き込んだ。
高橋は憤懣やるかたない。
そこで、昨年12月に始まった高橋治之の裁判で最大の争点となっているのが、みなし公務員となる「職務権限の有無」である
高橋治之の組織委理事としての職務に「スポンサー集め」が含まれなければ、受託収賄罪は成立しない。検察側は高橋治之に「マーケティング担当理事」としての職務権限があったと主張している。その根拠が、組織委員会元会長の森喜朗が、「高橋氏にスポンサー集めなどマーケティングを担当してもらった」と証言しているというのである。
これに対して、高橋治之は 「森さんから『あなたはマーケティング担当理事です』なんて言われたことは一度もありません。森さんが勝手なことを言っているだけ。森さん、本当のことを言ってください」、森喜朗の証言を求めているのである。
旧安倍派の集まりには、週三度の透析を受けながらの、高級料亭に赴く森喜朗であるが、裁判所男出頭命令に出てくるわけがない。
高橋治之は、森喜朗にお見舞いなどをいくら出せばいいかと、業者から相談にものっている。自分を引き込んだ現職総理の安倍晋三とは会う機会が少なく、安房長官であった菅義偉が実務を取り仕切っていたことも判ってきた。馳浩石川県知事のうっかり漏らした官房機密費を使っていた事実からも、このことが裏付けされている。
官房機密費がオリンピック誘致に使われていたとされるのは、事実であろう。
更に高橋は、「招致活動をしていた頃、セガサミーの里見会長さんのところへ行って協賛金を出してくれるようお願いしたら、里見さんは、『なに高橋さん。もうお金は出したよ、2億だか3億だか』 と言う。僕はびっくりして『どこに出したの?』と聞いたら、嘉納治五郎財団に出した」と、述べたと証言している。嘉納治五郎財団が官房機密費のトンネル団体となっていたというのである。
高橋治之は安倍晋三と森喜朗に良いように使われ、落とし込まれた。その恨みからない事実を法廷で喋り出したのである。利権まみれの汚れたオリンピックこそが、裏金と共に安倍晋三政権の象徴ともいえる。

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