そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「目的であるが目標ではない」日本シリーズを制した栗山監督の言葉

2016-11-03 | 石破茂
今年のプロ野球日本シリーズは、北海道日本ハムファイターズの四勝二敗で終えた。北海道は大騒ぎであった。シリーズはほぼ35%ほどのテレビ中継の視聴率であった。最終戦のレアードの満塁ホームランの時には、66.8%であったとのことである。北海道でテレビ観戦可能な人はほとんど見ていたことになる。広島の敗因は先に2勝したことでないかと思われる。逆転の広島に緩みが生じたのかもしれない。
このシリーズには今までにない特徴がある。初めて日本の三大都市と全く関係なく開催されたことである。日本ハムが北海道に来た20年前に手本にしたのが、地元に密着している広島カープである。その広島の地方が支える球団の在り方を、日本ハムは学んできた。人口の多い都市と異なり、地方に同じ論理では括る事ができない。日本ハムんの活躍は、地域の活性のヒントを地域に落としてくれている。

優勝後のNHKの番組で、日本ハムの栗山監督が、「優勝はみんなの共通の目標であるが、目的ではない。目的は個々に持っているものだ。」と言ったのである。野球監督の言ったことであるが、極めて蘊蓄に富んだ言葉である。戦略・戦術論そのものである。

民進党は共産党などとの野党協力に前向きでない。蓮舫体制になったさらにすすんで、渋々協力しているだけかに見える。安倍政権打倒するという共通の「目標」を掲げることができないのである。その理由に、それぞれの「目的」が異なると言い出すのである。結果として安倍政権の延命に協力することになる。目的が異なるから政党も違うのである。民進党はそれが解っていない。
与党自民党の方が政権維持の目標のためによっぽど結束している。彼らの目的の多くは出世、大臣席・ポストである。安倍晋三は巧みにこれを利用しているのである。安倍晋三の目的は軍事国家の建設、戦前の体制への回帰である。
民進党の蓮舫と野田は栗山秀樹に学ぶべきである。

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1 コメント

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Unknown (タンケ)
2016-11-04 08:45:36
日本の政治は、「誰のため」の「何のため」の政治であるかを忘れている(と言うよりも、そんなことなど考えていない)。あるのは政治屋、政党、寄生虫役人、大企業らの利益利権についてのみだ。

レンホーは兎も角、ノダなどというとんでもない人物が今も議員として居座り、幹事長さえやっているのだから、もう話にならない。有権者を騙し欺いたこんな人物が臆面なく政治界に蔓延れる理由は何なのか。ノダの背後にも黒幕が居り、隠れジミンコーメか彼らの重宝なパシリとして動いているということなのか。

ジミンコーメという利権欲得政党へのまともな批判勢力を欠く日本政治の崩壊には暗澹たる気持ちにさせられる。
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