そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ロシアのアサド政権支援、これこそ集団的自衛権行使の典型である

2015-10-21 | 集団的自衛権
プチンが国連で大々的に、アサド政権支持こそがシリア内戦を終結させる最も近い方法であると演説し、ISISを空爆している。アメリカなどが支援する、シリアの反政府戦線(自由シリア軍)を実際には攻撃しているかもしれないが、プーチンはお構いなしである。
今日(21日)アサドがモスクワを電撃訪問した。現政権からの要請で、国際法にのとった支援であるとプーチンは語る。アサド政権が、非人道的行為を繰り返し国民を弾圧していたことは良く知られていることではあるが、少なくとも現政権という視点から見れば、プーチンの主張は正しい。これこそ、安倍晋三の主張する集団的自衛権行使そのものである。非人道的政権であっても、同盟国の支援とはこのようにして行われるのである。同盟国の行為の正邪は問わないのである。
国会でいくら野党が追及しても、安倍晋三とその仲間たちは、同盟国の支援のことしか語らない。明らかな不当行為であっても駆けつけるのである。これは、荒神山に恩義のために駆けつけ死亡した吉良の仁吉と同じである。やくざの出入りと同類の、「義理がすたればこの世は闇だ」が、集団的自衛権行使なのである。
一方のアメリカとEU諸国が支援する、自由シリア軍は反政府勢力といわれるように、国内的にはテロ集団である。テロ集団の支援のために、繰り返す空爆はISISを攻撃しているのか、アサド政権を攻撃しているのか良く解らない。反政府軍である以上、国際法にのとってはいない。シリアの国民は、2年かかっても効果のないアメリカよりも、何でもいいからロシアの介入を望んでいるくらいである。

安倍晋三が高く掲げる、国際法や集団的自衛権などは、どのみちヤクザの出入りと同類のものである。侵略行為や非人道的行為や虚偽の理由などを正すことこそが、真の同盟関係といえるが、安保関連法は武力支援の在り方しか視点を持たないのである。暴力行為や武力による解決は根本運解決にならない。ブッシュが介入したイラクやアフガニスタンの現実を見ればわかる。集団的自衛権の行使とは、ロシアが自国の権益や国際的な立場を確保しるための口実に過ぎない。なぜなら、武力による解決を最優先させる、国益を掲げた論拠の考えであるからである。
安倍政権の提案した安全保障法関連法が、戦争法と呼ばれるのは当然なのである。

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